マガジンのカバー画像

藤井青銅の本

61
プロフィール紹介も兼ねて、これまでに出した本を紹介。
運営しているクリエイター

2015年5月の記事一覧

団地になった男 3

団地になった男 3

 この本は、2002年に出版された。
 その五年後(2007年)、最相葉月さんの『星新一 一〇〇一話をつくった人』という評伝が出版された。それによると、星さんが生前最後に小説新潮に連載しようとしていたのが「有名な人たち」という企画だったという。
 これは、「個人名なのに、その由来が個人名だとは思われていないもの。メビウス、モールス、ベーリング…といった人々のエピソードを綴るコラム」と書かれている。

もっとみる
団地になった男 2

団地になった男 2

 表紙イラストは、奥平イラさんにお願いした。この少し前「とんでもクライシス」というゲームを作った時、知り合っていたからだ。テイストとタイトルのデザインが手塚治虫チックで、ぼくは気に入ってる。

 この本の編集作業中、編集者が「いま、藤井さんの本を作ってるということを、Kさんが知りまして…」と、有名な作家K氏の名を出した。ぼくが尊敬している作家で、実は面識もある。「Kさん曰く『藤井青銅とはいいところ

もっとみる

団地になった男

 サンドイッチ、たくあん、八重洲、エッフェル塔…などなど、「元は人名」という言葉はたくさんある。これはもう雑学好きにとっては、ほとんど常識みたいなネタだろう。だが、「じゃあ、サンドイッチっていったいどんな人?」と聞かれれば、ほとんどの雑学好きも答えられない。
 これは、人名語源を集めただけでなく、「それはどんな人生を送った人で、いったいどんないきさつで語源となったのか?」を調べ、書いた本。

「団

もっとみる