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暮らしの延長で備蓄する、ムダのない物選びと収納法

年始から悲しいできごとが続き、いまもなかなか気持ちがうまくまとまらない日々です。地震に火災、と本当に胸が痛みました。いまもなお苦しい日々におられる方々がいると思うと、なにもできない自分がやるせなく思えますが、それでも目の前のことをひとつひとつやっていかなければ、と。

地震が起こるたび、はっとして見直す備蓄品。気が緩むとつい、おざなりになってしまいます。大きな地震があるたびにいろいろ買い揃えるものの、賞味期限切れになったり使う前にダメになってに失敗してしまったことも多々ありました。

結局、暮らしの延長で備蓄するのがいちばん良いのでは?

いわゆる「ローリングストック法」というものです。普段食べるものを多めに買い置きして消費しながら備蓄する、という方法。しかしこれ、以前から試していたのですが、うちではなかなかうまくローリングせず…(笑)。なぜ?と思って見直してみると、わかってきたことがいろいろありました。

今回はその気づきも踏まえつつ、ムダなくローリングストックする方法とその収納法についても書いてみたいと思います。



1.備蓄食品はおいしいもの・好きなもの・買いやすいものを

あたりまえのことかもしれませんが、おいしくて好きなもののほうが備蓄していてもうまく消費してムダになりません(笑)。意外と落とし穴なのは、味より消費期限を優先してしまうこと。備蓄だからと消費期限の長いものを優先して買ってしまうとなぜか手が出なくていつの間にか食べごろを見失ってしまうことも。そのあたりに気をつけながら食品を選んでいきます。

・白米は好みの味と量を見つける

パックのごはんは備蓄の基本。必ず買い揃えているのですが、味も量もけっこうちがいますよね。わたしはそのときどきによって食欲に変化があるため、130g、150g、180g、と量もいろいろ買い揃えています。小さなことだけど、食べきれないとムダになってしまうので。いろいろ食べて好みの味を見つけておくと、備蓄もうまく回ります。おいしいごはんがいちばんのごちそう!

・味噌汁は生味噌タイプが飽きずにおいしい

お味噌汁も基本の備蓄。以前はフリーズドライタイプを買っていました。そのほうが長持ちしやすいんですよね。でも味は生味噌タイプのほうが格段においしい。そのことに気づいたのはホテルに長期滞在したときでした。コンビニ食が続いた日々でも生味噌タイプのお味噌汁だけはなぜか飽きなかった!それからは生味噌を備蓄に昇格させました。賞味期限は半年ほどですが、ふだんにちょこちょこ食べるのでうまく回せる備蓄品です。

・乾燥野菜で野菜不足を補う

次はお湯で戻る乾燥野菜。無印良品やスーパーにもありました。連日の地震報道を見ていると、不足するのは野菜と食物繊維。被災地では便秘薬が欲しい、という声も多くあがっていたので、野菜不足は深刻な問題だと思いました。乾燥野菜は単体で食べるのは難しいですが、さきほどの味噌汁にパラパラと入れれば汁物に野菜をプラスできます。かんたんに野菜や食物繊維を摂取できるので良いかな、と。

・タンパク質はパウチタイプだとかさばらずに買い物もラク

次にタンパク質。タンパク質というと以前は缶詰を常備していました。しかし缶詰はかさばるし重い…。うちのような収納の少ない小さい家では置く場所に限りがありますし、重いと買い足すのがおっくう。しかも食べたあと缶をきれいにするのに水が必要、ということもあり…。もっとよいものはないか、と思っていたとき見つけたパウチタイプのお肉やお魚。これは良い!と思いました。内容量は缶より少なめかも?しれませんが、一回分ならこれくらいでムダなく食べられそうです。

こんな感じでスリムに収納できるのもいい。缶は積み重ねるとどうしてもいちばん下に置いたものの賞味期限を確認できないまま終わってしまうことが…(ズボラです)。軽いので気軽に買い足せるところも良いです。

・好きな食べ物は安心感を与えてくれる

好きなものは多めに備蓄しています。韓国のコムタンスープが大好きなので、ラーメンや湯煎で温めるだけのスープなども備蓄しています。普段から食べ慣れているものだといざというときでもほっとできる。食べ物は安心を与えてくれる役割もあるのだとか。そのためにも好きなもの、食べ慣れたものを備蓄しておくのは大切ですね。

そしておやつも忘れない(笑)。好きなものを中心に備蓄していますが、いちばん早くなくなります。おやつは食べ過ぎないように、と思っているけれど、なかなか、ね。小包装タイプ、食べきりタイプにするとムダなし、食べ過ぎなし、でいけるはず…!

・日々食べて備蓄品を精査することも大事

とくにローリングストック法の場合は、日々消費しながら次になにを買い足すか精査しておくことも大事だと思います。上のものを試しに食べました。

開けるとこんな感じ。左がさんま、右が炙り鶏。味は両方おいしかった!鶏は量が少なめかも。お味噌汁に乾燥野菜を入れてみると、戻るのに少し時間がかかりました。味はおいしいし、満足。次もまた食べたいかどうか検討しつつまた買い物します! 


2.収納場所は冷蔵庫の近くにすれば忘れずムダにしない

そして次に大事なのが収納する場所と方法。けっこう前は備蓄品を玄関近くの物置きに入れていましたが、それだとどうしても忘れてしまいムダにしてしまったので冷蔵庫横に棚を移動。いちばん下の段に入れようと思います。

以前テレビ台の下に使っていた無印のかごがぴったりだったのでここに入れてみます。

上から見たときぱっとすべての量と内容が一望できると見逃しがなくてラクです。うちの食料はこのかごかとなりの冷蔵庫のなかだけ。それがわかっているだけでだいぶストレスがなくなりました!買い忘れ防止にも役立ちます。


3.そのほかに暮らしの延長で備蓄している日用品

・ペーパーナプキン

ペーパーナプキンはいざというときお皿の上に敷くとお皿を汚さなくて良いし、ムダな水も使わなくて済む、という話を聞きました。もともとペーパーナプキンが大好きで集めていたのですが、これが災害のときに役に立つと知ってからは趣味兼防災用品としても意識するようになりました。紙コップは多めに常備。お味噌汁を飲むときなどにも使えます。

常時200枚くらいはあるかと思われるナプキン。一応このケースにおさまるだけ持つように。

・使い捨てカトラリー

コンビニやテイクアウトのときについてきた箸やカトラリー類。使わなかったときは保存してかごにまとめています。使い捨てカトラリーなどもかわいいものを見つけると買ってしまうのでこれも趣味兼防災。

まとめてキッチンの吊り戸棚の右側に収納してスタンバイ。

・おしりセレブ

最後にわたしがいちばん常備しているもの。それはおしりセレブです。もともとウォシュレットが苦手できれいに拭きたいときは常時これをつかっているのですが、

これはなんと、おしりだけでなく全身に使えます。いざというときはなかなかお風呂にも入れませんから、全身を拭けるウェットシートはあると便利です。もちろん非常時はウォシュレットも使えませんし、下着もなかなか変えられないと思うので衛生面でもとても役に立つと思います。ちなみにトイレにも流せますから普段使いしながら備蓄するには最適。

トイレの棚に常備。トイレットペーパーが買えない!という事態になっても代替品として使えるのがよいところ。


暮らしの延長に必要十分な備蓄を

ここには書ききれませんでしたが水やガスボンベ、カセットコンロ、非常用トイレなど基本のものは備えてあります。今は都心住まいなので避難所に行っても人が多くて入れないということが予想できますし、家が無事なら自宅避難の可能性がいちばん高くなるだろうと思います。それならばなおのこと家に必要十分なものがある、ということが大切かな、と。備蓄は上を見ればキリがないのですが、自分にフィットしたもの選びや量を見極めていきたいな、と思っています。なにか参考になればうれしいです!

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