夏が終わるということー青春ということ

今日は涼しかった。寒いと思うほどだった。
外に出るたびに一言目が驚嘆だった、あの日中はどこへ行ったのだろうか。

平成最後の夏ー
これが、今夏一番世の中を賑わせたワードだったと個人的に思う。
SNSだけではなく、テレビにも雑誌にもあらゆるメディア媒体には『平成最後の夏』という言葉が躍っていた。

夏は、小学生のある学年、夏休み最後の日に起きた出来事により、あまり来てほしくない季節である。
そう思っていても、毎年夏は来る。
暑くて汗が限りなく出てくる夏。
今年の夏も、あの日を思い出して、ただ気だるい夏を過ごすと思っていた。

2年前に消えた『学生』という身分がついていようと、ついてなかろうと、一度も青春という眩しすぎるワードには縁がなかった。
きっと、この先ずっとそうなんだろうと思っていた。
なぜなら日向にいるよりも、日陰にいることが多い人間だったから。
楽しそうに過ごす学生たちを見て、
ああ眩しいなあ
と思っていたほどに。

今巡り巡って、若者に旅を広める会社の学生支部に所属している。
夏の幕開けは、その学生支部の合宿とともに始まった。

映画じゃない僕らの青だ
映画じゃない僕らの夏だ
(Mrs.GREEN APPLE/青と夏)

映画の予告に使われていたこの曲にぴったりな、夏の幕開けだった。
作り物ではなく、ありのまま楽しんだ結果、漫画や映画のように憧れる青春ではない。
主役は私たち自身、自分自身だと実感した青春だった。

平成最後の秋だとか
平成最後の冬だとか
平成最後の春だとか
どの言葉も当てはまらない。

まだ少しつづく、平成最後の夏を楽しんでいたい。

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