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”2年後会おう”に片思い、2年目。②


4年前の高校生の話。

私が、腐れ縁?犬猿の仲?みたいな、友達だった人を好きだと認められるようになったのは、

頼れると思ったことと、

自分を特別に見てくれていると言う事を知ってからだった。


頼れるな、と初めて思った日。

私の部活はバドミントン。副キャプテン。運動音痴やけど、努力で勝ち取った一番手のダブルスになれた私は、色々苦労した上に怪我しまくりのスポーツ生活。

その日は全身壊して、練習を控えるようにと言われ、

一人のトレーニングルームで三角座りしてボロッボロ泣いてた。笑


そしたら急にあの人が入ってきた。

うわああいつに泣いてるとこなんて見られたくない!焦る、私焦る。

『何してるん?』

って言われて、

『別に、眠かっただけ』

って答えて、

『どうしたん?』

って私が聞き返したら、

『俺部屋消し忘れたかな〜って思って。先生に怒られんねん』

って言われて、

『サボんなよ〜』っていつもみたいに言われて、去って言った。


何気なく外を見たら雨が降ってきて、サッカー部の人が雨宿りしてて、

うわ、これ中超丸見えじゃん!私こんな丸見えなとこで丸まってたんか!!ぎゃああっておもいながら、

心配して来てくれたのか、いやそんな奴じゃないか、って思いながら帰った。


帰ったらLINEで励ましの言葉がきてて、

サッカー部のキャプテンをしてた彼は色々聞いてくれたし、話してくれて、

それまで真面目な話なんて1度もした事なかったから、

ふーーんいいやつじゃん、私も頼っていいんだ、って思った。

(『お前でも悩むことあんねや〜って思った笑』って付き合ってから言われるくらいバカなやつやと思われてた。笑)


三年生になり、クラスが離れたのにもかかわらず、

取る授業は全部一緒やし、2組と6組なのに3〜5が少ない、とかでほぼ隣か近くの席だし、

学年ごっちゃの研究授業も同じクラスで、席前後。またお前か!!!って何回言ったか。笑


そんな彼に、少しずつ好きを認めていけるようになった日。


春の総体シーズン、お互いの部活を応援しに行ってた。周りの友達が行くから行くしかない。

向こうの部活、サッカー部は弱いって言われてたのに、何年ぶりかにめっちゃ勝ち進んで、

3回目の勝ち試合の帰り道にバド部とサッカー部何人かで、際どい坂が続いてる道を歩いてた。


みんなで歩いてたら、あの人に、「お前この坂走って登ったらジュースおごったるわ〜」って言われて、

私はジュース目当てに走った(バカ)


振り返ったらみんな来てくれない。うそやしな!!ってバカにされて終わる(当たり前)

まあそうですよねーーうざっ!!って思ってたのに、


そのさきについたコンビニで、『なんか選びや』って言ってくれた。ええ!珍しい!!!

他の友達がいつものように駆け寄る、「えー、Sayakaだけずるい、」「なあうちこれがいいーっ」って

でもそん時だけ、

お前らはあかんわ〜

ってノリいいその人が私に買ってくれたのね。

そう、それだけ!!!!!

普段はきゅんとなんてそうそうしないのに。びっくりするほどちょろい。

ただ、私が走ったから私にだけ買ってくれたジュースが、特別だったの。笑

GReeeeNの”オレンジ”が流れるような夕焼けのオレンジの中で、めっちゃ話して笑った帰った帰り道は、いまでも思い出すくらいに青春していた。



私の引退試合の日は、なぜかあの人は男一人でわざわざ三田まで来てくれた。笑

私は第一戦もう勝ちそうなとこまで行った試合中に、倒れかけた。

自分が海に潜ってる感覚で、頭が働かず、体が動かない。声も聞こえない。シャトルは見えてるのに。

なんとか勝てたけどそのあともぐったりで、付き添いの子からあの人が何か買ってこようか聞いてる、とか、心配してあの人が降りてきてくれたりとか、あまり覚えてないけど、助けられた。

原因は、エネルギー切れ。食べたら復活した(笑)


その試合の前に、

『くるんやったら差し入れ買ってこい!さやかの大好物もな!!』

って言ってた私。

『大好物とかわからんわ』

って来た返信。期待はしない。

大感動の中、無事ラスト試合が終わって、みんなで最後にあの人にお礼しにいこ、っていう時、

女子に取り囲まれてる一人になりたくない私は、個別にまたありがとうって言いに行こうって、後ろらへんにちょっと隠れてた。笑

『差し入れ買って来たから』って彼が袋を持って来てくれて、わーーい!って皆んなで見たゼリーでいっぱいの袋の中に、

一つだけ抹茶のメルティキッスがあった。

『これお前に、』

って。くれた。

なんだ。優しいじゃん。

『一個だけ抹茶あるなーって思っててん〜っ』て友達に言われて、

なんか、ちょっと、いや割と、嬉しかった。


そして、ああ〜〜なんなんだろう認めたくないな〜〜

って思いながら引退を終えて帰った夜に、


なあ 落ち着いたら飯行こう


ってLINEが来た。

私は認めた。笑


それから、何回かご飯に行くようになったのですね〜

きっと人生で一番青春してた日々だったなあ。

付き合う前のキラキラした日々だったなあ〜〜。



まだご飯も行ってないのに長いね。映画でもかくの?私。笑


Sayaka

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