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男女平等の視点から@スウェーデン


こんにちは!酒井です。


個人的に北欧の幼児教育に興味があります。

そういった経緯もあって

数回にわたり、スウェーデンを取り上げて

いきたいと思います。


スウェーデンの目指す男女平等


スウェーデンの男女平等政策が目指しているもの

それは…

人生のあらゆる場面において男女平等の

機会、権利、義務が与えられるように

保障すること。

スウェーデン


性別に関わらず、

全ての人が

仕事によって自らを養い、

仕事と家庭を両立させ、虐待や暴力に

恐れることなく生活できる権利を有すること。


これが目指している理念のようです。


国を上げて取り組まれていますが

成果として

世界男女格差報告では常に

4位以内に入り続けています。

https://www.weforum.org/


学校での取り組み


スウェーデンの全ての教育を司る教育法では

とくに男女平等が強調されています。


また最近では

就学前教育の段階からも取り入れられるように

なってきています。


伝統的な男女の役割分担やそのパターンを

打ち崩す指導方法を使うことで

子ども達に性別に関わらず

人生で同等の機会を与えようという考えから。


やはり柔軟な思考を持つ幼児期からの

取り組みは大事であると思うと同時に


幼児教育の大切さを感じる

内容だと思いました。


またその成果の表れなのか

現在スウェーデンの学校では

男子よりも女子の方が優れた成績をあげているのだとか。


男女平等を徹底するために


スウェーデンの政策は徹底していて

平等オンブズマン(略称DO)という

政府組織があります。


この組織は差別と闘い、全ての国民の権利と機会の平等を

守るための組織なのです。


そして学校教育制度、その他の分野において

男女平等に関する状況を監督します。

また育児休暇に関する法律が守られ、

休暇を取る親が仕事上不利益を被らないようにする

責務も負っています。


育児休暇


スウェーデンでは実子が生まれるか

養子縁組をした場合

両親合わせて480日間の育児休暇を取る権利があります。


またこの休暇は柔軟性が高く

月・週単位、日割り、時間単位で取ることも可能です。


スウェーデンでも取得割合は女性の方が

圧倒的に多いが、

男性は取得可能日数の4分の1程度にとどまっているとはいえ

日本よりもはるかに高い数字だと思います。


また給与面では

390日間は給与の約80%

1日あたり最高約12000円の給付が

受けられる。

また就職していない人も給付付きの

育児休暇を取得する権利があるのも

日本とは異なるところです。


育児休暇のうち90日間は

両親のそれぞれ片方に割り当てられていて

他方の親に譲ることはできません。


また出産に関しても

どちらかの親に10日追加で休暇を

取ることができます。

(双子の場合は20日)


養子を迎える場合は

迎えた日から480日の休暇が取得可能で


養子も迎えやすい仕組みになっています。


法制度


法律面では女性を守る体制が

作られています。


・女性に対する暴力禁止法

暴力は累積として評価されていきます。

暴力の1度1度が積み重なり、考慮されます。

また最高刑では懲役6年の禁固刑となります。


・性的サービスの購買禁止法

売春をする側ではなく

買う側を罰するというもの。


仕事における男女平等


と、ここまでスウェーデンにおける

取り組みを書いてきました。


日本と異なる部分も多く、

考えさせられることも多いが


それでもスウェーデンにもまだ課題は

残っており、

実現に向けて時間の掛かるものなのだなぁと

感じます。


男女平等の実現に向けて進歩を

遂げてきたものの

未だに給与の格差は存在していたり


民間企業でのトップの役職に占める女性の割合は

まだ低いようです。


とはいえ、国が意識をして

取り組んでいたり

幼児教育の段階から

取りいれいるところを見ると


これからの若い世代の意識は

確実に変わるでしょうし、

そのことで

今後改善されていくようにも

感じました。


もちろん、日本には日本の良さがあり

どの国が1番!ということは

ないと思います。


ですが、視野を広げ

よりよくしていくための

柔軟性は大切だと私は思っています。


ではまた!

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