#348 連なる高揚感

帰国後、数日間はニュージーランドでラグビーを満喫できたことから来る高揚感に包まれていた。
僕はラグビーサークルの同級生マネージャーで気になる子がおり、その子に
ニュージーランド土産を買ってきた。
そのお土産を一刻も早くその子に渡すべく、その子の家に電話。
見事、会う約束を取り付ける。
2日後に場所は池袋で会うことになった。ニュージーランド帰国後の高揚感に加えて、気なる子に会える喜びも合わせて僕は更に高揚感が高まっていた。
ラグビーに対する向上心も高まっていたので、僕は帰国後すぐにジムでのトレーニングも再開。夜には近くの公園を走りに行くことも怠らなかった。
気になる子に電話した翌日、東京に台風が近づき大荒れの天気となる。
街中の道路が小川の様な状態になったり、電車や地下鉄の運航に悪影響を与え、大幅にダイヤが乱れた。
何でも台風が来ても悪影響を受けずらいとされていた丸の内線ですら数十年振りに浸水により、ダイヤが乱れるという事態に陥る大騒ぎ。
翌日、気になる子に会えるのか懸念を抱いていた。
当日になり台風通過後の余波は大きかった。僕は気になる子に電話し、会うことを延期する提案を行う。その子は池袋までは厳しいけど、家の近くであれば、出れそうと言ってくれた。
僕は気になる子の家と駅2つ分位しか離れていない距離に住んでいたので、その子の家の最寄り駅で待ち合わせすることにした。
僕はお土産を忘れない様にしっかり出かける準備を行う。
最寄り駅近くにある店でお茶をすることになっていた。
時間が来てその子と落ち合い、駅近くにあるファミレスに入店。
台風通過後の大変なタイミングにも関わらず、予定通り会ってくれたその子にお礼を述べた。
初めて二人で会う時間に最初はドキドキしていたが、お店に入ると僕はリラックスしてその子と話すことができた。
時間はあっという間に過ぎて行き、最後に僕は買ってきた土産をその子に渡す。
続く…

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