#336 至福のひととき

ラグビープログラム2日目。午前中は3日後に西サモア代表(現:サモア代表)とのテストマッチを控えたオールブラックスの試合前練習の見学だった。
普通では中々観ることのできない機会に参加メンバー及び僕のテンションは最高潮に上がっていた。
テレビで観たことのあるオールブラックスのメンバーが目の前で躍動する姿を観ることができるのだ。
グランドに次々と入ってくるオールブラックスメンバー。
練習前にはリラックスした様子だったが、練習が始まると顔つきが変わり一気に緊張感が伝わってきた。
精度高いプレーでテンポ良く練習メニューをこなしていった。
僕らはオールブラックスメンバーの練習する姿に視線が釘付けとなった。
練習時間は約2時間全く飽きることなく、あっという間に時間が過ぎて行った。
練習が終わると引き上げてくるオールブラックスメンバーと記念撮影してもらえた。
今回のラグビープログラム参加メンバーが各自お目当ての選手が来るのを待ち、写真を一緒に撮ってもらった。
僕も何人かの選手と写真を撮ってもらうことができた。
その中の一人に当時売り出し中のツイガマラ選手がいた。ポジションがバックスのウィングで体重が110Kgある巨漢。その巨体にも関わらず、スピードとパワーを兼ね備えた怪物的な選手。写真を頼むととても気さくで満面の笑顔で応じてくれた。
僕はたどたどしい英語で少し会話もする事ができた。
オールブラックスの練習を観るだけでなく、スター選手と一緒に写真を撮って貰うことができ、大満足でグランドを後にした。

昼食後、午後からは昨日に引き続き、参加メンバーの個人技チエックを兼ねた練習が行われた。
パススキルやランニングスキル、そしてタックルスキルの練習が行われた。
テンポ良く、次々とバラエティーに富んだ内容だった。
さすがニュージーランドでコーチの親玉的な存在のブルースロバートソン。
僕はタックルの練習で、ブルースからお褒めの言葉を頂くことができた。
続く…



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