#313 初練習

2年間の浪人生活で体重が7Kg減った。その落ちてしまった筋肉を取り戻すべくフィットネスジムに通い出した。最寄り駅の近くにあったジムの会員となった。週4でそのジムに通った。フィットネスジムに通うのは初めてだった。高校の時は部にトレーニング器具が一通りあったのでそこで十分トレーニングができた。
ラグビーサークルには専用グランドもトレーニングルーム等も一切無かったのでトレーニングは自分で時間と所を確保して行うしかなかった。
ラグビーサークルの練習は火曜日と木曜日と土曜日の週3回開催されていた。
僕は火曜日と木曜日は講義があったので参加できなかった。
土曜日のみ参加することにした。毎週ではないが月に2回位は試合があった。週1回だけの練習でラグビーをすることは何だか違和感を感じた。
新人歓迎会の開催された週末の土曜日、初めての練習に初参加。そして翌日はいきなり練習試合に出場予定だった。
土曜日の練習は思っていたよりも激しいことはせず、2年以上ブランクがある僕でも苦なくついていくことができる内容だった。
久々にラグビーらしいことをしたので、とても楽しかった。
辛く苦しい思いだけだった早大ラグビー部の新人練習とは対極をなすものだった。1年生~4年生までのメンバーで和気あいあいとした雰囲気で終始練習は行われた。練習に来ていたマネージャー達も高校ラグビー部時代のマネージャーとは異なり、グランドの端でみんなで話しながら練習を時折見ているだけだった。(主に飲み会要員だということは後になって知ることとなる)
土曜の練習が終わった後、大体グランドの近くの駅周辺の居酒屋で飲んで帰る事が通例だった。
一年生とマネージャーの分の飲み代は先輩たちが出してくれた。
翌日、試合があるにも関わらず前日飲むのには少し驚いた。軽く飲むと言った感じではなく、宴会になっていた。
とは言え、練習や試合後の飲み会も含めたものがラグビーサークルの活動だった。
続く…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?