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日程調整に手間取ると、優秀なエンジニアが次々に逃げていく?

はじめに

大手外資系企業のリストラのニュースとは裏腹に、日本のエンジニア採用はますます困難になっているのは皆さん感じていらっしゃると思います。
特に難しいのがシニアなエンジニアの採用です。このようなレベルの高いエンジニアはそもそも母数が少なく、どこの会社もこぞって採用したい層です。
こういったシニアなエンジニアを採用を採用を成功させるためには、面接日程の調整が非常に重要です。たかが日程調整?と思われる方もいると思いますが、実はこれが一つの原因で優秀なエンジニアを採用できなかったケースをたくさん見てきました。もちろん採用に至らなかった理由は複雑な要素が絡み合っていますが、それでも私はこれが一つの原因に十分なり得ると考えています。
本記事では、日程をいかに早く調整することが重要かについて、少しでも理解頂けたら幸いです。

面接の日程調整のせいで優秀な候補者を逃している?

優秀なエンジニア・シニアなエンジニアはそもそも積極的な転職活動をしていないことを前提として話を進めます。
そのようなエンジニアを採用するには、何度も会って口説き落とすことが必要です。これは好きな人に何度もアプローチをするのとまったく同じ原理だと思っています。
自分が好きな相手であれば、できるだけ早く会おうとデートを調整するはずです。特に相手はまだ自分のことを好きではない(エンジニアは会社のことをまだよくわかっていない)ので、まずは最初のデート(カジュアル面談)を設定することが最重要です。
これができず、日程調整までたどり着かない、日程調整がスムーズにいかないと、それほど会社に興味がない候補者は温度感が下がり、連絡がつかなくなってしまいます。
これは、これまで数千人(もしかすると数万人?)にアプローチをした経験から、いかに相手の温度感が高いうちに日程を決めてしまうかが非常に大事だと身をもって実感していることです。

日本で優秀なエンジニアを採用するのがどれほど難しいことなのか

日本でのエンジニア採用はますます難しくなり、特にシニアなエンジニアの採用には困難が伴います。そもそもシニアなエンジニアにアプローチをする手段が、今の日本には非常に限られていると感じます。(特に短期的なアプローチ。)
もしそのような優秀なエンジニアにアプローチができ、さらに相手側から返信が来たら、それは実は非常に貴重なことです。にも関わらず小さな積み重ねから自分自身で採用をより難しくしていることに気が付けていないケースが良くあります。

たかが日程調整、されど日程調整

面接日程調整は、採用プロセスの中のたかが一つのステップにすぎません。かつ空いている日程を確認したり、相手との日程がなかなかうまく調整できない等、面倒になってしまう気持ちもとてもわかります。
ですがたかが日程調整といって侮ることはできません。その理由はいくつかあります。

  • 日程調整が遅いと他の会社の選考も進み、結果他社に負けてしまうリスクが上がる

→優秀なエンジニアはほぼ100%複数の会社の話を聞いていると考えた方が良いと思います。そのため、自社の日程調整がもたついている間に、他社の選考は最終フェーズまで進んだり、また新たな会社の話を聞いてみようという気持ちになったり、自社の採用の可能性をさらに小さくしてしまう結果につながる可能性が十分にあります。

  • せっかく話を聞いてみたい、という気持ちになっていた候補者が、日程調整に時間がかかることで「やっぱりいいや」となってしまう

→人の気持ちはすぐ変わります。特に転職をそこまで考えていない人にとって、すぐに日程調整をしたらともかく時間が経ってしまうと、やっぱり面倒だからやめておこう、という気持ちになり連絡がつかなくなることは本当に多いです。

  • そもそも日程調整に時間がかかる会社ってどうなの?という気持ちになり興味が下がる

→日程調整に時間がかかるということは、そもそも自分に対して興味がない、調整できないくらい忙しい、オペレーションがうまく回っていない、そのような理由なのではないかと推測するでしょう。そうすると興味が下がってしまうリスクがあります。

何に気をつければ良いのか?

面接日程調整には、いくつかのポイントがあります。
まずとにもかくにも、相手から返信が来たら半日以内に返信することが大切です。これを徹底することで、途中で辞退されたり返信が返ってこなくなるリスクを減らすことができます。これを徹底するには仕組み化することが重要です。毎日何時にメッセージをチェックすることを決めておく、忙しくてできないのであれば他の人にやってもらう等、検討頂く必要があります。

また、カレンダー予約システムを使うことで、スムーズに日程を調整することができます。私も最初にこのシステムを使うまでは、失礼にあたらないかと思いややネガティブな想いを持っていました。ところが実際に使ってみると、今はこのシステムが手放せないほど、スムーズにストレスなく日程調整をすることができるようになりました。
エンジニアの方は無駄なことをしたくない方が多く、むしろカレンダー予約システムで予約できた方が嬉しいという声をよく聞きます。日程のやり取りを何度も行う必要もなくなり、カレンダーにも自動で入力されるのが良いようです。
以下のツールはおすすめです。無料で使えるプランもありますのでぜひ一度検討して見てください。

(使われる際はご自身のカレンダーを一部ブロックして頂けると良いと思います。でなければ空いているところにランダムに予定が入ってきてしまいますので、ご注意下さい。)
様々な事情によりカレンダー予約システムが使えない方、もしくは忙しくて予定が読みづらい方は、早めに相手から日程候補をもらうことも重要です。

終わりに

たかが日程調整で?と思われる方もまだいらっしゃるかもしれません。ただこの小さなことを気にしないといけないくらい、今の日本で優秀なエンジニアを採用するのは難しいということです。特に自社がターゲットにしているエンジニアがシニア層であればあるほど、こういった小さな積み重ねが結局採用の成功可否に響いてきます。
特に私はカジュアル面談といった、最初の接点を持つ際の日程調整の重要性を強調したいです。なぜなら実際に会って話してみることでしか、喉から手が出るほど採用したい優秀な方かは分からないからです。もしそれが分かれば、おそらくその後の日程調整はスムーズに進む(意図的に進ませる)のではないかと思います。
善は急げです。今日からぜひ素早い日程調整を心掛けて頂けたら大変幸いです。


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