乱伐5

この眼が飛んでっていってしまえば いま 永遠に点と点とその点も もう知らないままで済むのにな いいのにな パイオニア ああもう

最悪君が生きてればなんて自己中な僕は僕じゃない何かに見えまして もう消えまして スマホの向こうの僕と僕 こう 現在と過去が離れていく速度が超加速 高火力ノーモアハーレーエンジン 行かないで見渡して羽ばたいたってもうどうしようもない令和5年

狂いそうで狂えない焦らしプレイにも飽き飽きしてきた孤児ハッチ かわいそうにお金もなくて枝垂れ柳にお参りするばかり 神の子ジェラシー 革命のシナジー  化けて出てきた妖怪のじじい その長い頭に乗って世界一周の旅に出かけよう 終わらない工事中の長い陸橋を渡る季節性の益虫
なんか惨い

列車に乗ってGO 眺めるコマ送りの絵画たち 誰かが郷愁を塗りたくった馬鹿でかい現代アートらしいこれ どの絵が1番いいかなんてことを連れと考える日曜日の新宿の夕方  悠久の明け方を永遠に閉じ込めた温泉街の小さな展望台を選んだ僕は次の瞬間重力の隙間に挟まって 絡まって 足からどんどん溶けていった

19年生きてきた僕を2年後の世界から想う それはさながら年末にかなぐり捨てた自由帳の束に似ていて ああそうか 夢も創作も記憶も同じ代物なんだなと気づく ああどいつもこいつも大根役者だクソッタレ世界

妙な足取りで突如頭ん中を横切ってく9本足の猿と出会った夜のことでした 春整う頃です サルトルのような目つきしたパグを散歩する公園 目眩酔う突然 流転して雑然と終焉を感じてアーメン 世界の輪郭は無数の曲線に縁取られナイフで皮を削ぎ落としたようにスゥーッと剥がれ中から1000年後の楽園が現れたのでした さあ 本日も晴天ですけれど

私は別に ただまたライカ 夜更けを乗りこなせればそれでよくて この世に未練がある訳でもないけれど 眼前に広がるエデンを前にして ただ面白そう とそう思って 欲張りな大冒険を期待して 現実も夢幻もどうでもよくて 吸い込まれていくように 世界の切り傷の隙間に潜り込んでいきました

いつから私はここにいるのだろう もう手遅れの世界に辟易して裂け目の内側に迷い込んだ百何十人の子供たちは 時計も住所もない暗がりで 飽きもせずずっと永久を奏で続けています 永久のコードはとても和やかで 何もかもが赦されるような気がするメロディが幻の光を放って ここはほのかに光のさすような そんな錯覚が私たちを安心させるのです しかし融解されていく子供たちの輪郭まで見えてしまわないように ジーザス 笛の音と共に この暗がりに 今日も新しい子供たち

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