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「モノ」を届ける仕事

「モノ」を生み出す

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ハンドメイド作家は自分で作った「モノ」を販売します。
そして「欲しいな」と思ってくれた方がお金を支払い購入してくれる。


「どうしたらもっと売れるんだろう?」

クオリティやデザインはもちろん、
手間や人件費に原材料に手数料…

たくさんの場所に置いてもらうには
たくさんの人に手に取ってもらうには

手元に残る利益が高くなるように
なるべく時間が短縮されるように

「売れる」ために考えることや実践することは
もちろんとっても大切です。

この仕事を続けていくためにも
たくさんの方の元へ「モノ」を届けるためにも

欠けてはいけない絶対的要素です。

でも果たして、たくさんの人に
「作ったモノを販売する」ことだけが
わたしの仕事なのでしょうか?



「モノ」の先を見つめる

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生み出した「モノ」は購入してくれた人の元に届きます。対価として利益を得ます。

わたしの仕事はここで終了…?


いえ、むしろわたしの仕事はここからです。

届けた「モノ」は届けた先で
届けた人の日常に関わっていきます

少し大袈裟な表現かもしれませんが、
届けた人の人生の一部に関わっていきます

そう考えたら、
利益?人件費?コスト?
ただこちらの都合だけを詰め込んだ
「モノ」を届けられるはずがない…


例えば、ネックレスの金具1つにしても
よく見る定番のフック型金具ではなくて
「付けやすさ」を重視した金具
私は使用しています。

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この金具を使用する為には、
①チェーンの穴の大きさを広げる
②長さ調節出来る金具をチェーンに通す
③留め具を付ける

本来なら "留め具を付ける" だけの工程に
プラスで作業が必要になります
もちろん使用する金具も増えます

=コストも時間も増えます


でも、そのおかげで
届けた先の人は、忙しい朝にも
ネックレスを手こずらず簡単に付けられます

=小さなストレスを感じずに過ごせます


使うパーツ1つにしても
安い輸入パーツを使用していて
すぐに錆びてしまったら…?

作りが大雑把で
すぐに壊れてしまったら…?

届けた先で生まれるのは
「がっかり」という気持ちだけ


「モノ」を届けた先には
購入してくれた人の人生があります。

その貴重な人生の一瞬にでも
「がっかり」「残念」なんて思わせてしまう
モノを作りたいはずがない


「モノ」を通して
少しでも幸せな瞬間を届けたい

決してわたしの仕事は
「モノを販売して終わり」ではないのです。



「モノ」を届ける理由

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どうしてわたしは自分の作った
「モノ」を届けているのか


・作る事が好きだから
・可愛いモノが好きだから
・楽しいから

もちろん、全て正解なのですが

「自分が生み出したモノが
届けた先の人の幸せに繋がる」

という事を実感出来る事が
一番大きいのではないかと思います


「身につけていると気分が上がります」
「可愛いと褒めて貰えました」
「いつも新作が楽しみです」

自分が作った「モノ」だからこそ
自分が届けた「モノ」だからこそ

その嬉しい声が全てわたしに直接届きます

「モノ」と人が交わる瞬間を感じられます


届けた先の人の「喜び」や「幸せ」に
繋がる「モノ」を作って販売する

これがわたしの仕事なのです


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