見出し画像

難民事例 その4 (エチオピア 男性:30代前半)

 WELgeeで知り合ったエチオピア男性のDさんは澄んだ目が印象的な人でした。どうやら政府批判の記事を載せたウェブサイトを運営していて、目をつけられて逃げてきたらしいとうわさで聞きましたが、実際はもっと深刻な背景と20歳で投獄されるような経験があったと知ったのは、彼のビザ(在留資格)の変更手続きを担当して、きちんと聞き取りをした時でした。

 彼は地元の大学できちんとビジネスと経済を学び、日本に逃れてきてからもWELgeeの支援によりMBAを修めていました。そんな彼でも、やはり日本に来てからは最初は工場で働きながら勉強をし、MBA修得後の就職もなかなか決まらずに、とりあえず中古のパソコンの修理の仕事についたりしていました。しかし、パソコンの仕事を始めてから半年程経ったころに、WELgeeの企業マッチングにより上場企業に就職することができました。昨年末に上場を果たしたコンビニでもよく見かけるブランドで勢いのある会社です。

 そんな彼の申請理由書を一生懸命に書いた私でしたが、上場企業なので、ここまで詳細を書かなくても審査に支障はないと上司から言われ、書いたものは大幅カットとなりました。(笑)やはり、ビザの審査というのは後ろ盾となる会社の規模も審査に大きく影響してきます。問題なく無事に技術・人文知識・国際業務ビザを手にしたそんな彼の日本に来ることになった経緯をお話したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?