【1989年100日旅】86日目。ロンドン

1989年6月30日は旅の86日目。ロンドンはちょうどセール期で、街のあちこちにSALEの文字が躍っていた。しかし私たちは節約モード。ホテル近くの小さな商店でリンゴやお菓子、パンなどを買う。店員さんは豊かに波打つ黒髪のインド系と思われる美人で、ミントのお菓子をくれた。

航空会社に日参する両親について行く。近くに「いぎりす屋」というJALが運営しているお店があって、メアリー・ノートンの小人シリーズやピーターラビット、ホビットの冒険などを彷彿させる、イギリスの風景ジオラマを売っていた。ほしかったけれど、親が置き引き被害にあって現金と航空券をなくしたばかりで、せがめなかった。

夕方、中華料理店を見つけて思わず飛び込む。それまでの国では気楽に入れるような中華料理店や和食店がなかったので、箸の国の食事をロンドンで取れることに感激。注文したのはラーメン。出されたラーメンは、麺の感じもつゆも予想とは大幅に違ったけれど、喜んで食べた。

そんな感じの86日目。旅は残り14日。

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