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【1989年100日旅】36日目。モスクワ

1989年5月11日、旅は36日目。学校の遠足で公園へ。新緑と陽光が楽しい。洗い晒しのような紺色の服を着たアジア系の人が近づいてきて、中国人かと聞かれた。日本人だと伝えると、寂しそうな顔をした。今考えると母国語で話したかったのだろう。

昼食時、担任の先生が貴重な梅干にうれしくなり、顔をしわくちゃにして「すっぱ〜」と叫んだ。通りがかったロシア人が怪訝な顔を見るので、先生は「オーチンフクースナ(おいしい)」と笑って釈明。カザフスタン人、ウズベクスタン人などもいたので、モスクワにはアジア系は多かったけれど、日本人は元気が良かった。

この日は父が現ベラルーシの首都ミンスクに泊りがけで出かけてしまったので、モスクワ大学の寮から明るいうちにホテルに帰ってきた。「たまにはこういうのんびりした生活がしたい」と日記にある。5月11日のモスクワの日没は21時半頃だった。

ちなみに、今住んでいる南フランス・モンペリエの今日の日没は20時59分。東京は18時36分。昼間がとても長く感じる。

そんな感じの36日目。旅は残り64日。


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