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「あなたはどう思う?」と聞かれて育ってこなかった。 *インタビュー記事翻訳①

今月発売の女性雑誌LIVに掲載された記事を翻訳しました。自分のことなのに、翻訳って難しい。

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「あなたはどう思う?」と聞かれて育ってこなかった。 **

日本人の海老原さやかは、デンマークの教育システムに興味を持ち、ホイスコーレのコックに恋をした。そして今は「クラウンザ・ファイナル」(注:ブラックユーモアたっぷりデンマークコメディー映画)に大笑い。デンマーク語の発音には今でも苦労している。 

ピーダーセン海老原さやか(44)
■特別支援学校の教員
■既婚:夫ミケル、長男12歳、次男8歳
■東京近郊出身。2000年にスタディーツアーで
デンマークを訪問。その後2つのホイスコーレに留学、ミケルと出会い2006年結婚。

デンマークに来た理由は?
日本で教員の資格を取り、デンマークの教育や福祉にとても興味を持ちました。学生時代、子どもたち向けに夏のキャンプや、デンマークへのスタディーツアーを企画する団体でボランティアをしていました。その団体を通して、デンマークに来たのが最初です。とても天気の良い夏の日で、目に映るものがゆったりリラックスしているように見えました。ホイスコーレを見学し、ここに戻ってこようと決めました。最初のデンマーク訪問から3年後の2004年にホイスコーレ入学、2005年の春にホイスコーレのコックであるミケルと出会い、翌年結婚しました。今は北シェラン島のエスパゲーアで、2人の息子と家族4人で暮らしています。

デンマークに来たばかりの頃、不思議に思ったことは?
2校目のホイスコーレでの事。暑い夏の日でした。生徒たちが「今日は暑いから、授業お休みにしない?」と先生に提案したのです。そしてなんと、先生はそれを許可!日本ではあり得ません。誰も先生にそんな提案をしようなんて思いもしません。仕事への取り組み方も違います。デンマークでは会議は時間通りに終わり、定時に帰宅するのが一般的。日本では、予定時間が過ぎても、議題が終わるまで会議が続けられるのが一般的。日本の職場のモラルは高く、集団を大切に考えます。でも、デンマーク人のように個々が決定する場面が少ないです。私は「あなたはどう思う?」と聞かれて育ってこなかったなと感じます。デンマークではすでに幼稚園の頃から「あなたは室内で遊びたい?それとも園庭がいい?」と子どもたちに尋ねますよね。

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