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女子大生にむけて①ロールモデルは色々いたほうが良い。

女子大生のロールモデルとなる女性にアンケート、という内容で2年前に書いた原稿。紆余曲折あって、陽の目をみていない原稿。ここでアップします。女子大生に届くといいなあ。

Q.現在の職種、業界を教えてください。

デンマークの首都コペンハーゲンから北に35キロ程にある港町エスパゲーアの小中学校に併設されている、特別支援学校で教員をしています。


Q.ここまでのキャリアパスを教えてください。

女子大の英文学科を卒業後、東京都立養護学校の中学部英語教員に。心身に病気や障害のある子どもたちに英語を教えていました。教員になって3年目に、「デンマーク高齢者福祉視察の旅」に参加。社会福祉・教育制度はもちろんの事、デンマーク人の暮らしや価値観に深く興味を持ち、「デンマークに呼ばれている!」と思い、教員5年目で退職。27歳の時にデンマーク発祥の成人教育機関ホイスコーレの一つである、International Peoples Collegeとエグモントホイスコーレンに留学。留学時代に出会ったデンマーク人のMと結婚しデンマーク移住。長男出産後、33歳で公立学校の学童クラブにヘルパーとして就職。その後、特別支援教育に関わりたいいう思いが変わらず、現在の職場に転職。

Q. 学生時代、頑張っていたこと熱中していたことなどがあれば教えてください。

他の大学のボランティアサークルに熱中していました。目黒区内の特別支援クラスで、毎週土曜日障害をもつ子どもたちと遊ぶというものでした。学生がグループになって、一日の活動を考えたり、子どもや保護者との旅行を企画したりと、人間関係も、行動力も、企画力も広がりました。

Q. 学生時代の就職活動でこうだったらもっとよかったと思うことがあれば教えてください。

私たちの世代は、就職氷河期と呼ばれる時代でした。大学に入学したばかりのころは、得意な英語を使って、バリバリ働くキャリアウーマンになる!と働く自分を思い描いていましたが、サークル活動を通じて、障がいをもった子供と関わる仕事をしたいと思うようになりました。周りが就活に必死な中、何もしないのが不安になり、ある塾の就職説明会に行きました。でも、塾や企業で働く自分が全く想像できず、説明会に行ったのは、結局その塾ひとつだけでした。卒業後、障害を持った子供たちと働くには、理論や知識が足りないと考え、秩父学園という国立の養成学校への入学を見据え、授業料を貯金すべくマクドナルドのアルバイトにいそしみました。大学四年生の夏、来年度の練習にと受験した、東京都教員採用試験にまさかの合格。

幼い時から、自分の適性や好きな事、働くという事について、考えたり学ぶ機会がほしかった、と今でも常々思います。

Q.学生時代の就活の印象は?

「不安」

高校の進路相談室で大学案内のカタログを見て悩んでいるとか、大学卒業の単位が足りなくて焦るとか、就職先が決まらなくてパニック、という夢を今でも時々見ます。進路を選ぶという事への不安の表れかな、あの頃の不安な気持ちを消化しきれていないのかな、と今でも思います。


Q.どのように最初の就職先を選んだのか?理由・方法など

 就職氷河期で、就職出来たらラッキー!という時代でした。採用試験合格後、私が教員になっていいのか、という迷いもありました。でも、今年就職しなかったら、この先どうなるんだろう・・・という不安もありました。教員になって数か月間も不安でしたが、仕事のやりがいを感じるにつれ、天職だ!思うようになりました。


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