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女子大生にむけて③ロールモデルは色々いたほうが良い。

Q.どんなきっかけで海外へいかれたのでしょうか?

 学生の頃から、留学したいという思いはずっとありました。でも踏み出す勇気がありませんでした。24歳の時にデンマーク視察旅行に参加し、デンマークにほれ込み、「(物事を)やらない後悔より、やった後悔」と考え、視察旅行の三年後に思い切って仕事を辞めました。今になれば、私が留学するタイミングは、あの時だったのだと思います。


Q.海外と日本で仕事をする違いは?

 デンマークで就職したばかりのころは、言葉のハンディが大きかったです。実際に言葉が通じない、誤解する事も多々でしたが、「私はデンマーク語が十分じゃない」という思いが、自分を消極的にしていました。 ある時上司に「言葉が不安で・・・」と言うと、上司に「言葉は上達するから」と言われました。「そうだ、言葉はただの道具だ」と考えが変わりました。私の働きぶりや能力を買って、私を採用してくれたのだと思い、積極的に仕事ができるようになりました。 デンマークで働くようになってもうすぐ10年。今では、自分の得手不得手を周りに明確に示しています。私はクリエイティブなことが得意。デンマーク語はデンマーク人にお任せ。デンマーク語で正式な文書を書くときは、常に同僚にチェックしてもらい、知らない言葉はどんどん同僚に質問しています。好きなこと、得意なことをお互いに生かしあって、チームとして同僚たちと仕事をしています。


Q.海外と日本で生活する違いはどんな点でしょうか?

自分がマイノリティーであるという事。滞在年数を重ねるにつれ、マイノリティーである事を忘れますが、時々「あ、私外国人なんだ!」と猛烈に感じます。


Q.年に1回来日し活動されていますね。どんなことをされているのでしょうか?目的・対象・きっかけなど教えてください。


2014年から 、 デンマーク在住の日本人の友人と3人で「Mormormor」(モア モア モア ) というユニットを組んでいます。3人ともデンマークで保育・教育の仕事をしており 、日 本からのお客様に職場をご案内している経験から、日本にいる方に伝えたいことがムクムクと沸いてきて、活動を始めました。

 「世界一しあわせな国の教育のおはなし」というお話し会を、2014年から東京で開催しています。世代も背景も異なる方が 、毎年たくさん集まってくださいます。参加してくださる方の、生活や働き方のヒントになったり、参加される方同士がつながり、新しいエネルギーが生まれればと思っています。教育・保育の仕事に携わる方も多く参加してくださるので、子どもの学びや大人の働き方についても伝えています。私個人としては、重度心身障害の子供たちの学びと、障がいのある子どもの達のアートについて発信しています。Mormormorの活動を細く長く続け、それぞれの子どもたちが大きくなったら …メンバー3人で里帰りして、地方でお話し会をしつつ、温泉めぐり… などどいう夢を思い描いています。

今年もメンバーの日本里帰りに合わせて、7月14日(土)(*すでに終了)新宿でお話し会を開催予定です。詳細はFBのMormormorのページにアップしますので、興味のある方はチェックしてみて下さいね。また、私たちのインタビューがヤフーニュースにものりました。よろしければご覧ください。

https://news.yahoo.co.jp/byline/yatsuzukaeri/20170825-00074888/

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