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デンマークでもコロナ。

避けては通れぬこの話題。デンマークでもホットだ。先日2月27日木曜日、デンマークで最初のコロナウイルス感染者が確認された。イタリアへのスキー旅行で感染したらしい。3月1日現在2名感染。感染者と家族は隔離されている。最初の感染者がでた翌日、早速学校職員に対策のメールがきた。

Folkeskoleという教員労働組合が発行している雑誌のウェブ版にも、コロナウィルスに関する記事が今日アップされた。記事のタイトルは「パニックの必要なし」。記事には、様々な専門職の意見と保健省の推奨する対策の他に「もし職員が感染したら」という題で、教員の労働条件について書いている。

・コロナウィルスに感染した職員は、他の病気の場合と同様、有給で病欠する権利がある。

・感染の可能性のある職員と医療関係機関の決定で隔離された職員は、職場に連絡しなければならない。

・(感染しても)病気でない職員は、職務によって可能であれば、自宅での勤務を認め、通常の給与を支払うべきだと労働組合は考える。

・職務により、自宅での勤務が出来ない職員にも、通常の給与が支払われるべきだ。

・同居の家族が感染者とコンタクトした可能性がある職員で、医療機関との相談で自ら隔離(例えば自宅での隔離)を選んだ場合、職場に連絡を取らなければならない。その際感染者と同じ勤務・病欠条件が適用される。

情報が早い。保健省や労働組合から対策がすぐに打ち出された。ワタシは明日もマスクをせずに出勤する。生徒にいつも以上に手洗いをさせ、咳は腕に向かってするよう一緒に練習しようと思う。パニックになる必要はないのだ。

日本での報道を見ていると、情報が錯綜している。多くの日本の学校は明日から休校だが、休校がコロナウイルスの広がりを防ぐとはワタシは思えない。大胆な決断をしたように見せて、オリンピック開催に向け世界へのアピールしているのだと思う。オリンピックを誘致するためのスピーチで、原発事故は"Under control"と言ってしまったあのヒトだもの。

表紙の写真は保健省のポスター。「インフルエンザやコロナウイルスは、咳やくしゃみの飛沫から感染します。あなたと他の人を守りましょう。」「手をよく洗いましょう。水や石鹸がない場合は、アルコール消毒を使いましょう。」「咳やくしゃみは、手の代わりにティッシュや腕にしましょう。」明日、このポスターを教室に貼ります。

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