見出し画像

シリーズSDGsの今:目標③すべての人に健康と福祉を

PRディレクターのさやです。

今日はシリーズSDGsの今の第三弾、「すべての人に健康と福祉を」についてです。

目標③:すべての人に健康と福祉を

「すべての人に健康と福祉を」は、あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進するということを意味しています。なお、ここでいう福祉とは、ウェルビーイングのことを示しています。ウェルビーイングについては以下の記事で詳しく触れています。

健康と一言でいっても、途上国と先進国ではその意味が変わってきます。途上国においては、妊娠・出産による女性や幼児の死亡率が高いことに加えて、結核やエイズなどの感染症が今なお多くの人の命を奪っています。また、マラリアや肺炎など従来であれば予防や治療で克服できる病が、医療や健康への知識が行き渡っていないことで、死亡につながっていることが多いのです。一方、先進国ではアルコール、タバコ、薬物乱用などにより健康を害する人が多いのです。

健康分野における新型コロナウイルスの影響は特に深刻で、医療分野では過去数十年の努力が後退してしまったといわれています。新型コロナウイルスの直接的な影響はもちろんですが、その蔓延によって約70カ国でその他の疾病の予防接種が滞っています。このような医療サービスの後退により、サハラ以南の砂漠ではマラニアによる死者が100%増えると予想されています。

画像1

世界の取り組み

途上国における医療品の運輸に革命を起こした会社があります。その名も「Zipline(ジップライン)」!すでに200億円を超える資金調達に成功し、企業価値は1300億円にものぼります。2016年にアメリカからルワンダに進出した同社は、ドローンで血液や医薬品を輸送しています。

例えば大量出血した人がいた時に、日本であればすぐに救急車で病院に搬送されます。しかしアフリカなどの途上国ではそのようなシステムはありません。血液を保管する病院があったとしても、現場まで運ぶのに何時間、何日もかかってしまうということもあり得ます。血液さえあれば助かる命が、輸送経路の確保ができないことで失われていたのです。

ジップラインは最も長いフライト時間で往復で90分ほど。1日に平均で30件ほどの輸送のオーダーが入るといいます。ドローンならたとえ故障してもすぐに修復することができる上に、燃料費や機材費が非常に安いということで世界中から出資が集まりました。この方法は例えば被災地支援などにも転用できると注目が集まっています。

まとめ

今日は目標③すべての人に健康と福祉をについて,現状と取り組みについてまとめました。健康という言葉はあまりにも広義なので,それぞれの国が抱える健康問題について個別に検討する必要があります。現状把握がずれると打ち手の有効度も下がってしまうので,きちんと今何が起きているのかを理解することが大事ですね。今日もご精読ありがとうございました!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?