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夏のひとり旅大冒険記〜スイス編〜

前回の続き。まだまだ旅の序盤。いつ終わるのかこのシリーズ…

ブロックチェーンスタートアップ夫婦

イタリアで友人たちに見送られた私は、電車でスイスへと向かった。スイスには行こうと、唯一前から決めていた。

友人のまいちゃんに会いに!

元・ミスビットコインの名でも知られるブロックチェーン業界で大活躍中のまいちゃん

彼女とは数年前、同じイベントに登壇させてもらったのがきっかけで知り合ったのだけど、あれ、我々前から友達だったよな?と錯覚するほど一瞬で仲良しになった。聡明でめちゃめちゃ優しくて、尊敬している友人のひとり。久しぶりに会えて積る話をひたすらにしゃべりまくる我々。

彼女の旦那さんのレオナもブロックチェーンの超優秀なエンジニアで、最近一緒に会社を立ち上げそれを機にスイスに夫婦で移住した。そんなふたりがさーちゃんスイス来るなら久しぶりに休暇とるよ!と言ってくれて、みんなで遠出をすることに(超ご多忙な中ありがとう!)。

そしてたまたまスイスに来ていたまいちゃんの友人カップルとレオナの会社のエンジニアくんの6人でスイス観光!みんないい子で、めっちゃ楽しんでしまった。

決起会(もうたのしそう)

人々をどうでもよくする山々

スイスのグリンデルワルトというところに行ったんだけど、あのね、だいたい写真の150倍くらいの壮大さを想像して欲しいの(どうやって)。写真で伝わらないのが悔しいのだが、とにかく終始景色に感動しまくる2日間。

アルプスの名峰アイガーとユングフラウにロープウェイで登ったんだが(歩きはしない)なんだろう、なんかもう全て自分が考えていることなんざどうでもいいな…ってなってくる。

すべてどうでもよくなりながら撮った一枚
ヨーロッパで最も標高が高い駅ではしゃぐ我々

ちなみにスイスはとにかく物価が高い。この辛ラーメンなんか、800円くらいしたんじゃないかな(山頂で買ったんで余計に高い)。しかし、クレイジーニューヨークから来ている私からしたらこんなくらいかわいいもんだ。チップがないだけマシである。

愛の不時着効果か韓国人観光客が多いスイス。一旦辛ラーメン山頂で食べとく。
ここはもうほとんど空
ベスポジで写真撮るための長蛇の列に並びたくないのでここで
滝も見た(すごくよかった)

これだからホステルはやめられない


凛々しい山々に囲まれたグリンデルワルトにみんなで一泊して、私はルツェルンという街へ。安くて景色が良さそうなホステルがあったので(懲りない←前記事参照)そこに少し滞在することに。

めっちゃ景色いい窓とテラスがついた共同リビング
女子4人部屋。タイミング合えば夜おしゃべりできて仲良くなれる。

テラスでゆっくりしていたら、ロサンゼルス出身のブレンデンと仲良くなり、近くのベトナム料理を食べに行くことに(英語の練習になってめっちゃありがたいや…)。こういうところで出会う子たちはだいたい私より10歳くらいは年下なことが多いのだが、留学して年齢気にする癖は消えたし、そして幸いアジア人は超若く見られるし(西洋人には私25歳くらいに見えるらしいえへへ)、あと英語には日本語のような敬語もないのですごくフラットにどんな世代の人とも友だちになれるのすごく楽しい。彼はいまサンフランシスコで政治経済学を学んでいるとのこと。トランプ再出馬は学術的な視点からみてどうなん?とミーハーかつ浅すぎな質問攻めをする私に、優しいブレンデンはひとつひとつ丁寧に答えてくれる。

色々話したけど、結局ひとり旅最高だね?って結論に至った。

翌日ルツェルンの山をまた登る。スイスは登山に限る(ロープウェイは最大限使う)。

ここ(名前は忘れた)はハイジの世界


私にとってのそれとは


ここスイスで、見たこと無いような息を呑む景色を見ながら、そしてブロックチェーンでスタートアップを立ち上げたばかりのまいちゃんとレオナを見ながら、私にとってのそれはなんだろう、と考えていた。

坪田先生がよく言っていることを思い出した。

起業するときは、必ずこの3つの条件を満たしているか確認をすること。ひとつでも欠けていたら、うまくいかなくなるときがくる。
①ちゃんと利益が出るかどうか(持続可能かどうか)
②社会貢献になるかどうか(どれだけ人を幸せにできるかどうか)
③自分が心底、ワクワクしているかどうか

坪田語録より

私にとってのそれは、なんなんだろう。本当言うと、最近それがわからなくなる時があった。だから、ひとりで旅に出て、いろんなものに触れながら、じっくり考えたかった。この一人旅には、そんな動機も、実はあった。

それがスイスで、なんだか少しクリアになった気がした。やっぱり私は、子どもたちが自分の意思を持って、イキイキと生きられる世界をつくりたい。それぞれが、自分の価値をしっかり感じながら、誰に遠慮することもなく、自分の人生は自分で舵をとるんだ!とみんなが思えて、周囲もそれを尊重できる世界であって欲しい。ひとりひとりが持つ能力を最大限発揮できるよう、適切なサポートができる大人が近くにいる環境が、すべての子どもにあって欲しい。

「さやかちゃんは良かったですね、信じてくれる人がいて。私には信じてくれる人が誰もいないので、頑張りたくても頑張れない。」

そう言う子どもたちに、これまで沢山出会ってきた。その度に、なにもできない自分がちっさすぎて、情けなかった。

教えて育てると書く「教育」という言葉は、なんだか偉そうで好きではない。が、たぶんそのきょういく分野で、やっぱり私は起業をするんだと思う。私はそのきょういくとやらで、人生が変わったから。きょういくが持つパワーを、私は知っているから。

まいちゃんやレオナのように、どれだけ大変でも時間も労力も惜しまずに頑張れることが、私には、きょういく以外に、今のところ思い浮かばないのだ。

電車の中で仕事のメールを打っているまいちゃんに、「まいちゃんちょっといいですか?」と手を止めさせ(迷惑)私は突然、宣言をした。

「まいちゃん、私今からヨーロッパを北上します!教育国と言われている国にも、行ってくる!それが本当なのか、なにがそう言わせてるのか、この目で見てきいてくる!!」

パソコンをそっと閉じて、「良いと思う。さーちゃんが思う通りに、行っておいで」とまいちゃん(女神のよう)。

ということで、私のノープラン旅は、スイスから北上する形をとることになった。次回へ続く。















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