見出し画像

カリスマに会った日。


今週は人に会いすぎて疲れた。中学校の先生、適応指導教室の先生、フリースクールの先生、教育機関の人にたくさん会った週だった。

こんなにも人に会うことになった理由は、娘が不登校になったからだ。進路をどうしたらよいかわからないので、教育機関に出向き相談していた。

その中で、

数々の不登校生の受験を支え、進路の相談にのり、学習の進めかたについてスケジュールを組み立ててくれたのは、フリースクールの先生だった。その人は、その道うん十年のベテランの指導者だ。

不登校児の専門家で、おそらくカリスマ的存在なのだろう。わたしを含め、不登校児の親も生徒も心の傷を持っている。そんな傷ついた人たちにとって教祖のような存在だ。

そのカリスマ先生の「講演会」へ行った。

最前列の真ん中に座る。この位置は質問しやすいし、スクリーンがよく見える。何よりカリスマ先生の声が聴き取りやすい。

カリスマ先生は講演会が始まると、最初に全体を見回した。そして、どんな人たちが講演会に来ているかアンケートを取った。新中3の保護者が会場のほとんどを占めていることがわかると、進路・受験について話し始めた。

どんな選択肢があるのか。どう行動すればいいのか。最新の受験事情についても。

進行はとてもスムーズでわかりやすい。

そして、生きた情報を持っていることをアピールする。この人について行けば、世界が変わるような、暗やみから抜け出せるような、そう思わせる強い求心力を感じた。

講演会が終わると、周りのママたちが口々に「参加して良かった」「いい情報がきけた」と話していた。

カリスマ先生は、たくさんの不登校生を受け持ってきた。そして、うん十年の指導の中で「自分なりの答え」を持っている人だった。

カリスマ先生の答えは、最初から「ラクなほうを選択しない」だった。不登校=通信制の高校を選択する。

ではなく、

全日制の高校を諦めないでほしい。全日制を選ばなかったとき、定時制、チャレンジスクール、エンカレッジスクールと選択肢があるよ、と。

ただ、不登校生の中には、外出が苦手な子もいる。その場合には、通信制の高校が適しているかもしれない。今はメタバースの高校もあるらしい。

正しい選択をするには、知らなければならない。最初にどんな選択肢があるかを知ること。

そして、行動をスケジュール帳に落とし込んでいくこと。

帰宅後、娘に講演会の内容を伝えた。

娘の表情を見ると、気持ちが追いついていない様子だった。わたしは、「無理しなくていいよ」と言った。

カリスマ先生が「自分なりの答え」を持っているように、わたしも「自分なりの答え」を持っている。

「こんな選択肢があるよ」と娘に伝えたけど、答えは娘といっしょに見つけたい。

それを伝えると、娘の表情が和らいだ。もしも正しい選択をしなかったとしても、娘の気持ちを大事にしたい。そう思えた日だった。

SNSの世界って、主婦は人気がないと思うのです。わたしのサポートをして、あなたに何のメリットがあるでしょう? だからこそ嬉しいです。ムダ遣いせず、大切につかわせていただきます。ありがとうございます。