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どんな色も自分の魅力

こんにちは。紫陽花がとても綺麗に咲いているのが見られる季節となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日もヨガの哲学のお話から入っていきたいと思います。
以下からやく2000年前に成立されたとされる根本経典「ヨーガスートラ」には私たちの生活をよりよくしていく賢者の教えが記されております。

その中から一説ご紹介いたします。
「神に全てを委ねることによってサマーディーは達成される。」
なにやら怪しいになりますが最後までお聞きいただければ嬉しいです。

まず神についてですが、私たちは普段教会や神社にいくと神様という存在を意識しますが、ヨガでは神のは私たちの目の前に広がるもの、起こる全てのことを神様というふうに考えます。起こること全ては神様の思し召し、そして起こることは全て意味があると考えます。
そして、「サマーディー」というのは、簡単にいうと「至福感に包まれている状態」「光のシャワーを浴びたような幸せな状態」を意味します。

ですのでこの一説は「起こること全てに身を委ねていくことによって至福感を得ることができる」という意味になります。目の前にあること全てを流れに身を任せていくことで私たちは人生の可能性を広げていくことができるのです。

私たちは、自分の望む通りのことが起きた時や嬉しいとき楽しい時が起こった時、「神様ありがとう!」と素直によろこんだり、感謝したりすることができるのですが、一方で自分の望まない現実が目の前に差し出された時、途端に「神も仏もあるものか!」と悪態をつき、悲しみ、嘆いてしまいます。
そして「こんなはずじゃなかった!」「もっとこうあるべきだったのに!」と目の前の現実に抗う気持ちを抑えられずに悩んだりしてしまいます。

けれどもその望んでいなかった現実を拒絶するのではなく、その背後にある意味を探ってみると本当に私たちの求めている至福感へのステップがあり、それに気づくことができれば私たちは自分の思いもよらなかった人生の新しい扉を開くことができるのです。

例えばいきたかったレストランを予約しようとしたら満席で予約ができず、渋々他のレストランを予約したら、そのレストランのお料理がとても美味しくリピートするようになった、など、身近に私たちの目の前に起こること全ては意味があり、最高の出来事が起こり続けているのかもしれません。

たとえ私たちの自分の望まない現実が目の前に差し出されたとしても、そして自分の望む方向とは反対の方向に向かっていたとしても、その背後には深い意味が込められており、思い切って身を任せ、その流れに乗っていくことで私たちは自分が思いもよらぬ人生の新しい扉を開いていけるはずなのです。

私のお話になるのですが、私は結婚する前に婚活をしており、様々なワークショップやイベントに参加しておりました。
その中でパーソナルカラー診断というものに参加しました。
それは自分の肌の色や髪の色、目の色から様々なカラーを合わせていき、春夏秋冬に分けてブルーベース、イエローベースなどと判断していくものです。

私の場合だとブルベースの夏色ということで似合う色としてはパステルカラーなど薄い紫や水色、ピンクなどと判断だったので、服装や持ち物もパステルカラー多めのものが増えていきました。
そして婚活でのワークショップでメイクアップのレッスンにも参加するとやはりブルーベースの夏のカラーとのことでアイシャドウやチークなど化粧品もそれに合わせてメイクをするようになりました。

結婚してからもパステルカラーの服や化粧で出かけそれが当たり前のようになっていました。
そしてヨガのインストラクターになってから、裸足で過ごすことが多くなったのでフットネイルをするようになりそこもまた、選ぶ色としてはパステルカラーの薄いピンクや紫、水色を選んでやってもらうようになりました。

そしてある日、学芸大学駅の近くの素敵なネイルサロンを見つけて通うようになりました。そこはとてもこじんまりした場所でお姉さんが1人か2人、お客さんもあまり見かけない、ほぼプライベートな空間です。

そして壁には大きなスクリーンが付いており、Netflixが見放題で、大概行くと韓国ドラマが流されており、私自身も韓国のドラマや音楽、また韓国料理も好きなのでとてもお気に入りとなりました。当時流行っていた愛の不時着というドラマが大好きで、ネイリストさんも韓国好き、またヨガもやったことがあるしやってみたいということで「お近くなので来てくださいねー」などと気さくにお話できる仲になりました。

そしてある日、いつも通りにフットネイルを予約して色をパネルから選び、今回もパステルカラーのような薄緑(春が近かったので)を選びました。

お姉さんが一回爪に色を塗って、「これでいいですか?」と聞いてくれてみると
最初、なんか違うな、と思いつつも、塗っていけば色が変わるのかなとあまり気にせずNetflixを見たり携帯を見たりしていました。

そしてチラッと足元を見てみると薄緑どころか、まるでアルミ箔のようなてかてかしか光沢のある色でまるで足の爪がマックブックのような色をしているではありませんか!ギョッとして思わずパネルを見返すと薄緑のカラーの横にはそのMacBookの色をしたマグネット言われるタイプのカラーです。もしかすると私が指差したものが薄緑ではなくこのマックブック色だったのかも、、と思いながらドキドキし始め、そして不安がいっぱいになってきます。

けれども最初の段階で「これでいいです」と言ってしまった部分もあり、もう塗っている最中なので「やっぱり変えたいです」とどんどん言いにくくなり、またお姉さんとの関係も崩したくなく、けれどはっきり言えない自分にもなんだかモヤモヤしているうちにどんどんと完成に向かい、
最後、「できましたよ」と言われみるとパステルカラーとは程遠いまるで、人工的なロボットのような色に見えて「ありがとうございます」と言いながらもショックを受けサロンを後にしました。

帰ってからももう一度ネイルをやり直しにいこうか、とか思いながらも折角やってもらったしと思いながら悶々と過ごしていました。

そしてある日、ヨガの講習でいつものように学芸大学のスタジオに向かい練習しようとマットの上に立つとその黒いマットと自分のこのネイルの色がとてもマッチしていることに気づきました。
そしてその日、深緑のヨガウエアを着ていたのですが、そのウエアにしっくり合うことに気づいたのです。
「この色結構アリかもしれない!」と気づき、スタジオを後にし、次の日も別のスタジオでレッスンがあったのですが、そこで使っているマットも同じタイプのマットだったので前屈をするとそのネイルがキラキラしマットにマッチしているのを見るとヨガの練習も捗りました。

そして何より、普段髪の色を変えても、髪を切っても、新しい服を買っても気づかない旦那さんが「あれ?ネイルの色珍しいね、変えたの?」と気づいて「たまにはそういう色もいいね」と誉めてくれたのです。

人って褒められると嬉しくなるもので、ずっとパステルカラーに固執していた自分はなんだったのだろうと思うくらい、新しいおしゃれを楽しむことができたのです。もしかするとこの出来事は新しいオシャレをすることで新しい自分を表現できるきっかけとなったのかもしれません。

私たちは普段、自分の思いどおりに物事が進まないと「なんでこんなことになってしまったのだろう?」「もっとこうなるべきだっとのに」と肩を落として悲しんだり、怒ったりしてしまう時があります。

けれどもその望まない現実の背後には深い意味が込められ、その深い意味に気づいた時、私たちは思いもよらなかったような人生の新しい扉を開いていくことができるはずです。

まるで目の前の全ての人々を愛を持って受け入れ続けた心の温かいマザーテレサのように私たちも、目の前にある現実に抗うのではなく、身を任せ、身を委ねそして受け入れ自分自身の人生の新しい扉を開いていくことにしましょう!

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