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2019に読んだ本

2019年に読んだ本の振り返りです。確か増税前に慌てていろいろ買ったので、普段読まない人の本も読みました。

ジャケ買いで成功したにはピーター・スワンソンかな。
今年こそは50冊目指して頑張りたい。

メモの魔力 前田裕二

感じたことメモしてそれをを抽象化してアイディアを生み出すというような内容。

モレスキンのノート買ったけど、結局全部iPhoneのメモに書いてしまっている。字も漢字も苦手な私は手書きメモに向かなかった。

天才たちの日課 メイソン・カリー

この本を読んだせいで、去年の私はやたら早起きについて熱をあげていた。

いろいろな偉人たちの生活ルーティンを鑑みると、午前中の時間が最も集中力が増すよう。

でもそれだけ熱を上げながら一度も早起きはしなかった。

国境の南、太陽の西 村上春樹

学生の時に読んだけど、あまり内容を覚えていなかった。村上春樹の小説は好きだけど、内容が記憶に残らないことが多い。

でも、学生の時と社会人になってある程度経っている今では物語のとらえ方が変わっていることに気が付く。

男性というか、村上春樹の願望なのだろうけど、心に傷を負っている女性がよく出てくる。自分が傷つけた女性がその傷を引きずりひどい人生を送っているという妄想なのかな。私の周りにそんな女性は一人もいないけど。

ランナー シリーズ あさのあつこ

間違えてスパイクから読み始めてしまった。でも良かった。

ときどきこういうさわやかだけどひりひりするような青春物語を読みたくなるので、あさのあつこの小説は年に一冊は絶対に読む。

ももこのいきもの図鑑 さくらももこ

私は生き物を飼った経験が鈴虫しかいないので、とても楽しく読めた。

さくらももこの書く文章は緊張感がなく面白く、とてもリラックスできる。

キウイγは時計仕掛け 森博嗣

シリーズの登場人物が成長してきたせいか、とても読みやすかった。

大学の学会は手伝いはしたことあるけど、こんな感じなのかとか、事件とはあまり関係が無いことに関心してしまった。

この人が書く殺人には個人的な感情があるのかないのかいまいちピンとこない。あるいは全てはある一人の意思なのか。

淋しい狩人 宮部みゆき

タイトルからして、なんとなく火車のような殺伐とした雰囲気の小説かと思ったけど、割とほのぼのした話だった。もちろん殺人なども起きるけど、イワさんと稔のかけあいにほっこりした。

人をつくる読書術 佐藤優

なんとなく上から目線でイラっとする文章だけど、実際とても頭が良い方なので、仕方ないのかもしれない。

なかなか普通では経験できないような経歴の持ち主だし。参考になったのかといわれたら、よくわからない。

カルロス・ゴーンは読んでみてもいいかも。

キング&クイーン 柳広司

この人の小説は割とどんでん返しが起こるけど、今回も全然予想できなかった。

チェスのルールは良く知らないけど、頭がいい人がやるゲームというイメージ。SPの話含め、面白かった。

ナイト&シャドウ 柳広司

キング&クイーンに出てきた先輩が主人公の話。いや、かっこよすぎだろ。

SPの話だけど、今のシークレットサービスはトランプが大統領でさぞ大変だろうなと思った。

我らが隣人の犯罪 宮部みゆき

宮部みゆきのデビュー作。普通に面白い。予想もつかなかった。ただすべてが収まるべくところに収まり、犯罪者は掴まり、そして思わぬプレゼントもあり、なんかわくわくした。

赤目姫の潮解 森博嗣

森博嗣の短編は当たりが多いけど、これは私にはちょっとダメだった。マトリックスとかの世界観。

しかもマトリックスで言う敵側の視点。わけわからん。出てくる建物とかを想像するのは面白かった。建築の先生だから非現実てきだけどありえなくはない描写はさすが。

わたし、定時で帰ります。 朱野帰子

吉高由里子主演でドラマ化された小説。私も一時期ブラックな職場にいたことがあるので、割と共感した。ただちょっと仕事内容が?な感じもあったけど面白かった。

ただストーリー的にはドラマのほうがうまくまとまっていた。

えじきしょんを呼んではいけない 最東対地

夏はホラーを読みたくなるから、買ったけど、この本は私が求めるホラーではなかった。

うーん。ちょっと非現実的過ぎてなんかよく理解できなかった。人が消えたりするのも、その説明では納得できない。

辺境・近境 村上春樹

村上春樹の旅行記。面白かった。村上春樹はお金はあるだろうに、どうしてそんなひどいところにばかり行くのだろう?

無人島は割とすぐに諦めて帰ってきたので、ほっとした。虫だらけになる夜とか聞いただけでぞっとする。インディージョーンズの虫だらけのシーンとかを思い出した。

あと、モンゴル。ちゃんとした水がないってだけで絶対に無理(ほとんどの人が無理だろうけど)。でも香川県のうどん紀行は自分も行ってみたいと思った。

雨天炎天 村上春樹

今回も全く参考にならない旅行記。真似しようにも女なので、ギリシャ正教には行けないけど。アトスという場所は名前は知っていたけど、まさかそんな場所だとは思いもよらなかったので、勉強になった。(勝手にバチカン市国みたいなきらびやかで、観光客がわんさかいると思っていた)たぶん地球の歩き方にもそこまで詳しくは出てないだろうし。

トルコについては行ったことはないけど、両親はツアーで行って、ものすごく良い印象だったので、様子からするとまるで反対側の旅だったんだろうな。

あぶない叔父さん 麻耶雄嵩

結局お前か!っていう話。文体は悪くないけど、あまり好みの話ではなかった。

迷路間の殺人 綾辻行人

森博嗣と違うところは、いやそんな家は絶対確認申請降りないだろ。火災が起きたら全滅じゃねぇかっていう建物が良く出てくる。

今回もまた絶対ありえないような建物が出てくる。でも話自体は毎回予想がつかないし面白い。

三島屋変調百物語 宮部みゆき

怖い話が読みたかったけど、それほど怖くなかった。人間の怖さのような話。でも面白かった。

そしてあんじゅうはすごく切なかった。でも良い話だった。

怪談のテープ起こし 三津田信三

三津田信三のホラーは毎回裏切らない。やっと夏に読みたかったホラーが読めた。

短編なのがまた良い。そしてじわじわ追いつめられる感じもすごくよかった。

理由 宮部みゆき

この年はやたらと宮部みゆきを読んでいた。

この話はやたらと長い。そして暗い。暗い気持ちになるけど、でも読んでしまう。

なんとも言えない話。でも面白かった。

黒異本 外薗昌也

失礼ながら思ったより面白かった。ただ、人によっては気分を害するかもしれない。

あまり気分のいい話ではない。気持ち悪い話もいっぱい出てくる。個人的には好みだった。

あやし うらめし あな かなし 浅田次郎

とても読みやすかった。怖い話というより少し物悲しい感じのお話。

今昔百鬼拾遺シリーズ 京極夏彦

なぜ違う出版社からシリーズものを出すことになったのかよくわからないけど、時系列順に読むのがすごく難しかった。

でもまぁ、面白かった。京極夏彦にしては薄い。

動物農場 ジョージ・オーウェル

予備知識なしで読んだけど面白かった。短いし読みやすい。

共産主義国家の話の隠喩だと思ったけど、なにか今の社会にもつながる。おそらくどんな国でも似たようなことはあるのだろう。

国民に知性が低かったり関心がなかったら、あっという間にひどい国になっていくのだろう。

レイクサイド 東野圭吾

大人のどろどろした話。でも最後は少し救いがあってよかった。こんな大人にはなりたくない。

そしてミランダを殺す ピーター・スワンソン

2019年に読んだ本で一番面白かった。是非映像化してほしい。リリーはジェシカ・チャスティンを思い浮かべたけど年齢的にきびしいかな。

ラストまで息をもつかせない展開だけど、リリーの行動に若干の違和感があった。ストーリー構成上仕方ないけど、もう少しうまい方法があっただろうと思った。それでも面白かった。

ケイトが恐れるすべて ピーター・スワンソン

ミランダほどではないけど、面白かった。この人の話には毎回猫が出てくる。

人が犯罪に陥る感じがリアルで面白かった。京極夏彦の別の小説を同時期に読んでいて、こちらは展開が早くていいなと思った。

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