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小さな事故で深く肝に銘じたこと

美容院を出てふとスマホを見ると、
見知らぬ電話番号から着信が。
怪しいのでそのままにして、
駐車したタイムズに向かう。

うわ、なんじゃこりゃ!?
どういうこと??

メモ書きがワイパーに挟まれている。
「〇〇市警察の△△です。
車が当てられてますので、
至急お電話ください。」
と電話番号が書かれていた。
先ほどスマホに着信があった番号と同じだ。

警察官によりますと

すぐに電話を入れて、
内線で△△さんに繋いでもらった。
近くなのですぐ行きます。ということで、
本当にすぐに来てくれた。
免許証と車検証を渡すと、
書類を作りながら、ざっといきさつを説明してくれた。

車を停めたタイムズは、
スーパー併設の駐車場だ。
買い物に来たおばあさんが、
私の向かいに前向き駐車をして、
サイドブレーキを引き忘れたまま手帳を見ていたら、
車が下がって私の車にぶつかったらしい。
ナンバープレートが引っ掛かったまま前進させたので、
プレートが折れ曲がったようだ。
バンパーにも傷がある。
すぐに警察に連絡したらしい。

たぶん今後の流れは

今後の流れとしては、
おばあさんから私に電話が入る。
人が乗っていない駐車中の車に
ぶつけているので、過失割合は10:0という。
あちらの保険屋さんからこちらに連絡があり、修理や補償の説明があるでしょう。とのことだった。

〇〇警察の△△さんに、
お手数おかけしました。
とお礼を言って、
折れ曲がったナンバープレートの車で自宅に帰った。

予想と違う展開

約束通り、
加害者のおばあさんから電話が入る。
初めは申し訳なさそうに謝っておられたが、修理のことをなかなか切り出さないので、
「この後、そちらの保険屋さんから連絡がありますか?」
と尋ねた。
「車とか保険のことは全部息子がやってるのでわからない。
息子は夜9時頃まで連絡がつかない。」
という。
するとおばあさんの背後から、
「プレートなんか後ろから叩いて直したらええねん。保険屋つこたら高つくわ。あかんあかん。」
年配の男性の声がした。
ダンナだろうか?
おばあさんも少し同調するような雰囲気になってきた。
修理出さずに済ませたいよう。
しかしこちらとしては、
バンパーも傷ついてるし、
その場に居なかったので、
どの程度の衝撃があったかわからないので、修理工場で見てもらうつもりである旨を伝えた。
息子に聞かないと何もわからないので、夜9時頃に息子から電話を入れる。ということで一時休戦。

さあどうする?

これはちょっと厄介だ。
保険を使うことを渋る人がいることを初めて知った。
私は免許をとってから30年間、
一応、無事故無違反で、
ぶつけたり擦ったりしたこともない。今のところ。
自分では保険を使ったことがない。

昔、仕事中に信号待ちで停車しているところに、追突されたことはある。
その時も10:0であちらの過失だったし、会社の車だったのでその後の処理も会社と保険屋でしてくれた。

保険を使い渋る人がいるんだなぁ。
じゃあ何のために保険に入っているのだろう?

ネットで調べてみると、
10:0でこちらに非がない場合は、
こちらの保険屋さんは一切交渉に立てない法律があるらしい。 
ただ相談には乗ってくれる。
念の為、こちらの保険屋さんにもことの次第を伝えると、
「自分の責任を棚に上げて、
そういうことを言うのは年寄りにありがちなんですよ。」とのこと。
「こちらとしては、修理をしたいのでどうしたらいいですか?と尋ねて、あちらの指示を待つしかないです。
あちらが保険屋を使ってくれるのが1番いいんですが。
息子さんからの電話を待って、
また困ったら連絡ください。」
と相談に乗ってくれた。

2度目の電話

夜9時過ぎ。
再びおばあさんから電話があった。
昼間の様子とはガラリと変わり、
とても殊勝な様子だった。
保険屋から明日の朝、電話が入るのでよろしく。とのこと。 
あー、良かった。
たぶん息子さんから諭されたのだろう。
良識ある息子さんで良かった。

車に乗る者の心がまえ

交通事故というのは
過失割合10:0でもこの始末。
これが複雑な事故なら大変だろうな。
「車に乗ってたら事故は付き物」とかいう人がいるけれど、それは違うと思う。
絶対事故は起こしてはいけないし、
巻き込まれないよう危険回避を心がける。というつもりで最大限注意を払って車に乗らないといけない。
それでも起こしてしまったら、
迅速に誠意ある対応をしよう。
それができなくなったら、
もう車に乗ってはいけない。

今回の小さな事故で深く肝に銘じた。

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