まほあく 感想
今期の夏アニメ。
私の意識圏外から乱入してきたのは、「負けヒロインが多すぎる」という覇権アニメでした。どれほどご執心であったのかというと、コミック版もラノベ版も全巻大人買いしてしまったほど。
しかもラノベ小説を読むのも初めて。
毎日1冊をクリアする程、没入して読んでいまして。
さらに今期の夏アニメ。
当初から楽しみにしていたのが「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」
15分枠のショートアニメですので、注目度も低いものでしたが。
実は、この作品。藤原ここあ先生の遺作なのです。
彼女の作品は「妖狐×僕SS」しか知らなくて。残念ながらそちらは少女漫画の方の火力が強くて、アニメは数話で撤退していまして。
ですが。
この原作にはハマってしまい。しかもヤフオクでドラマCDを購入してまで楽しんでいました。
今回のアニメ化は、2015年の声優を誰一人も変えずに行われました。
しかもそのドラマCDは、原作者の脚本で製作されていて、本当の遺作でもありました。アニメ化はコミックよりCDでのエピソードの引用があって。さらに涙をそそります。
よくぞ、よくぞ。
あの声優陣を終結してくれました。
さらに、さらに。
実に丁寧な作画に音楽、全てが丁寧に、丁寧に描かれていました。
残念ながら命の灯が続かずに未完となった作品の、ラストシーンはどうするのだろうと要らぬ気を回していました。
ですが、ですが。
見事なラストシーン。
天まで届くような余韻がありました。
藤原ここあ先生へ捧げられたものかと。
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