餓 王 夢の卵
餓王という長い長い神話を、また書いている。
この着想は昭和60年の冬のことなので、もう40年近く前のことだ。
あちこちに書いているが、私は総天然色でプロットのしっかりとある夢を見る。この物語も、阪九フェリーで深夜の雑魚寝でみた夢が大元になっている。
この長い物語の最初のエピソードで、ナラ・シムというアーリア将官が活躍をしている。実はこの名前も、夢で見たものだ。
その後にメソポタミヤ文明において、ナラン・シムという武将が実在したことを知って驚愕する。
この物語のために、サンスクリット原典から翻訳されたマヌ法典、それを読み込んできた。リアリティを出すには当時の語感を学ばないといけない。
恐るべきことに、古代インドでは遺伝子という認識があり、それをシャリーラと呼称している。
何度も文章化を試んできたが、筆力が追いつかずにいつも放り出しきた。今回は最後まで駆け抜けて行ければいいなあと思う。
真の主人公はまだこのエピソードでは姿を見せてない。
名前だけは予告しておこう。ルウ・バという。
彼の初登場のシークエンスが、夢で見たものだ。
その情景を早くお届けしたい。
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