2/4 今日の日本史用語(15個)

長崎屋:オランダ商館長(カピタン)の江戸参府時の宿泊先。ここで蘭学者等との交流もあった。

崇仏論争:仏教伝来の際、崇仏派の蘇我稲目と排仏派の物部尾輿との対立。

三島倭寇:前期倭寇の別称。倭寇の構成員は、壱岐・対馬・肥前松浦の土豪・商人・漁民を中心としていたことからこのように呼ばれた。実際にはここに一部高麗の民も加わっていた。

全日本民間労働組合連合会:1987年、労使協調路線をとる同盟、中立労連などが結成。1989年、総評も加わり連合に発展。

田辺元:1885~1962。哲学者。新カント派の影響の下に自然科学に対する批判を行い、宗教的境地を開拓して日本的観念論哲学を基礎づけた。『種の論理と弁証』などで民族・国家の主体性を論じ、戦争に対応する国家哲学を提供することになった。

岩版:縄文時代晩期の長方形または楕円形の板状石製品。特殊な文様を施したり、人面、人体を表現したりするものもある。何らかの祭祀に使用されたと考えられる。関東・東北地方に分布。

通帳制:配給された物資などの数量を記入し、一定限度を超えると配給されないようにする制度。食糧管理法による米穀通帳制がその代表例。

神埼荘:肥前国にあった鳥羽院領の荘園。都への納税中継点(倉敷)を筑前博多に置いた。神埼荘預所となった平忠盛は、鳥羽院の威を背景に、交易を統轄する大宰府に抗して日宋貿易に着手した。

啓典の民:アラビア語で、神から啓示された書を持つ宗教を奉ずる人々の意。ムスリムからはユダヤ教徒、キリスト教徒を指す。彼らは異教徒と異なり、人頭税の支払を条件に庇護民として信仰の維持や生命・財産の安全を保障された。正統カリフ以後、ゾロアスター教徒や仏教徒も啓典の民と同様に扱われた。

ベーリング:1681~1741。デンマーク出身の探検家。ロシア海軍に入り、ピョートル1世の命でアジアとアメリカ大陸間を探検した。またカムチャッカ探検中の1728年にはベーリング海峡を確認した。

財政監督権:国会は、租税の法定、国費支出及び債務負担行為の議決、皇室経費の議決、決算の審査など財政に関して、広い権能を持っている。予算委員会や決算行政監視委員会が審議の場になる。

労働の商品化:人間の持っている労働力を商品とみなして、売買の対象として扱うこと。労働力という商品の価格が、賃金である。労働力の供給者は労働者、需要者は企業となる。

寄合:得宗専制政治において、得宗の私邸で得宗・内管領などが集まって行われた会議。ここでの決裁に基づく政治が行われるようになると、執権・連署・評定衆による評定会議は形骸化した。

神社合祀政策:1906年の神社合祀令によって始められた神社の統廃合の政策。一村一社化を原則とする大幅な統廃合により、神社の国家管理が強められた。

よつのふね:遣唐使は盛期には大使以下留学生らが4隻の船で500人にも及んだことからこのように呼ばれた。

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