1/28 今日の日本史用語(15個)

京下り官人:大江広元・三善康信・中原親能ら、源頼朝の招きで京都から鎌倉に下向した官人。法や政務に精通した彼らは草創期の幕府を支えた。

円ブロック:日本「円」による日本・満州国・中国地域の経済を支配する構想。「大東亜共栄圏」構想に拡大したが、経済的な支配の確立に失敗。

金取遺跡:岩手県遠野市宮守町にある国内最古級の旧石器時代の遺跡。石斧・搔器(スクレイパー・皮なめし用)など32点の旧石器が、多量の木炭片や焼けた礫とともに出土。約9万~3万5000年前の旧石器時代人のキャンプ跡と考えられる。

地対在特法:「地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律」が正式名称。1969年に同和地区の生活環境改善と福祉向上を図った同和対策事業特別措置法は1982年に地域改善対策特別措置法に引き継がれ、1987年、地対財特法に継承された。1992年、更に5年延長。

私度僧:許可なく得度する僧。奈良時代、僧侶は僧尼令の規制を受け、国家公認の官僧のみが認められていて私度僧は禁じられていた。

草土社:岸田劉生を中心とする美術団体。1915年設立。セザンヌの後期印象派の影響を受けた写実性と細密描写が特色。多くが春陽会の結成に加わる。

御料所改革:1843年、幕領である御料所に実施された年貢増徴を目的とする改革。代官らに対して土地・収穫高の再調査を命じたが、水野忠邦の失脚により中止となった。

岩崎弥之助:1851~1908。岩崎弥太郎の弟。弥太郎の跡を継ぎ、三菱汽船会社の社長に就任。共同運輸との合併を行い、日本郵船会社を設立。海運中心の三菱を転換し、のちの三菱企業の根幹を築く。

ポポロ事件:1952年、東大の学生団体ポポロ劇団が演劇発表会を行った際、学生が会場にいた私服警官を暴行した事件。憲法第32条に保障する「学問の自由」と大学の自治が問題になった。第一審・第二審とも無罪判決が出たが、最高裁はこれを差し戻し、結局学生の有罪が確定。

職業安定法:1947年制定。勤労権を保障するため、国民にその能力に応じた職業につくための職業案内事業に関して規定した法律。

少年十字軍:1212 十字軍熱に呼応してフランスとドイツでおきた民衆運動。多数の子どもや貧民が非武装で聖地に向かったが、奴隷とされるなど悲劇的な結末に終わった。

鄭氏:黎朝(1428~1527、1532~1789)を再興させた有力一族。ハノイを中心とするベトナム北部を実質的に支配し、南部の阮氏と対立した。

任那日本府:任那は朝鮮半島南部の伽耶諸国中の金官国。『日本書紀』は諸国を総称して任那と呼り、ヤマト政権がここに「任那日本府」を設置し出先機関としたとしているが、疑問視されている。

納銭方:室町時代、酒屋役・土倉役の徴収にあたった有力酒屋・土倉の集団。

護法善神:仏法を喜び、その教えを守るとされる神。8世紀中頃以降の神仏習合の進展の中から生まれた神概念。

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