2/20 今日の日本史用語(15個)

大平山元Ⅰ遺跡:青森県東津軽郡外ヶ浜町にある縄文時代草創期の遺跡。出土した土器片は世界最古級で、土器に付着した炭化物のAMS法による算定と暦年比較を経て、約1万6500年前のものとされた。また、出土した石鏃も日本最古の弓矢の使用を示す。

鬼道:呪術。魏志倭人伝によると、卑弥呼は鬼道を事とした巫女でもあった。

田部:屯倉を耕作する部民。渡来人や地方豪族の私有民を集団的に移住させて編成。朝廷の管理下にあった。

田の調:改新の詔にみえる税。のちの律令制の調とは賦課基準が異なり、田1町ごとに絹1丈(または2丈、布4丈)を課した。一緒にみえる個別の調との関係など、詳細は未詳。

手実:律令制下の個人の申告文書。特に、各戸主が自ら戸口の姓名・年齢などを書いた計帳の元となる文書(計帳手実)を指す場合が多い。

仏性:成仏できる性質。最澄はすべての人が平等に仏性を持つとし、それを否定する会津恵日寺の徳一(法相宗)との間に三一権実論争を展開した。

算賀:年賀とも。40歳(初老)から10年ごとに行われた長寿の祝いの儀式。聖武天皇の四十賀を初見とし、奈良・平安時代に広く行われた。饗宴が張られて、年の数にちなんだ品々や屏風が贈られ、多くの屏風歌が詠まれた。

唯浄裏書:六波羅探題奉行人の斎藤唯浄が記した式目抄裏書。式目制定の背景・基準・適用対象などを執権北条泰時が六波羅探題で弟の重時に宛てて記した北条泰時書状が確認できる。

尊雲法親王:護良親王が父後醍醐天皇の討幕計画に山法師を利用するために名乗った。護良親王は天台座主となり、元弘の変ののち還俗して討幕運動を進め、建武政権の征夷大将軍になった。足利尊氏とは対立。尊氏排斥に失敗して鎌倉に幽閉され、中先代の乱の混乱の中、足利直義に殺された。

専修寺派:真宗高田派ともいう。本山は伊勢国一身田専修寺。専修寺は親鸞が関東での布教中に下野国高田に創建したが、1465年、10世真慧が伊勢へ移し、勢力を近畿・北陸に広げて真宗本願寺派と対立した。

三卿:8代将軍吉宗がたてた田安(初代宗武)・一橋(初代宗尹)と、9代家重がたてた清水(初代重好)の3家をいう。大名の扱いは受けないが、三家とともに将軍後嗣がない時に将軍家を継いだ。

三卿:8代将軍吉宗がたてた田安(初代宗武)・一橋(初代宗尹)と、9代家重がたてた清水(初代重好)の3家をいう。大名の扱いは受けないが、三家とともに将軍後嗣がない時に将軍家を継いだ。

軍事教練:陸軍軍縮による将校の失業救済、学生の思想対策のため実施。1925年、陸軍現役将校学校配属令で中等学校以上に配属将校を置き、軍事教練が正課となった。

皇国臣民ノ誓ヒ:1937年に朝鮮人に天皇の臣民としての意識を植え付ける目的で制定された「皇国臣民の誓詞」の児童用のもの。

日台交流民間協定:1972年の日中国交正常化により台湾との国交は断絶したが、1973年に結ばれ、経済関係などは維持された。

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