2/26 今日の日本史用語(15個)

陸稲:岡山県朝寝鼻貝塚から縄文時代前~中期の稲のプラントオパールが発見された。稲の畑作(陸稲)の可能性が論じられている。

服部遺跡:滋賀県守山市にある弥生~鎌倉期の複合遺跡。弥生前期の水田跡が2万㎡も広がり、その上の地層から総数360基を超える弥生中期の方形周溝墓群・弥生中期~後期の円形竪穴住居が出土。

現人神:人の姿になってこの世に現れた神の意味。天武朝で神格化が進んだ天皇を主に指す。天皇を指す場合は、現御神(現神・明神)と呼ぶ場合も多い。

僧綱:律令制下、僧尼の監督・教導にあたった僧官。僧正、大・少僧都、律師からなる。

所:受領の下で国務を分掌する国衙内の政治機構。田所。税所・調所・検田所・健児所・検非違使所、などがある。従来の郡司・郡家の機能を吸収して、10世紀半ば以降に確立。受領配下の目代の管理の下、在庁官人が判官代、議事代となり実務を担当した。

公武二元支配:成立当初の鎌倉幕府は東国支配権や守護・地頭の設置に朝廷の承認が必要で、経済的にも荘園公領制を前提としていた。朝廷の政治的支配権や、荘園領主の経済的支配権も強く残っており、年貢納入を怠る地頭は幕府が処罰している。この状況が変化するのは1221年の承久の乱の後であった。

時衆:時宗の普及のため、一遍に従い遊行した人々のこと。

館主:本州から蝦夷ヶ島へ移り住み、館を築いた和人。彼らはアイヌ交易で利益を上げ、豪族として成長した。

朝鮮南部の割譲:文禄の役(1592~1593)後の和平交渉の中で秀吉が掲げた要求の1つ。講和を急ぐ小西行長や明側将軍の手で握りつぶされ正確に伝達されなかった。1596年の明使来日の際にそれを知った秀吉が激怒し、交渉が決裂し慶長の役(1597~1598)が起こされた。

四季勧進相撲:江戸幕府が1744年に公認。主に夏は京都、秋は大阪、冬・春は江戸で晴天10日間の大相撲を行い、三都や城下町にいた相撲取が集まり合同の興行が行われた。とくに谷風・小野川の両横綱や雷電ら強豪力士の揃った天明・寛政期に人気を博し、最初の全盛期となった。

一会桑:1864年、桑名藩主松平定敬が京都所司代となり京都警護にあたった際、一橋家・会津藩と連携し構築した体制。

徴兵令改正:1889年1月、憲法発布直前に公布。従来の免役規定・代人制などを全廃。国民皆兵の原則を確立した。1927年に徴兵令を廃止し、兵役法を公布。

婦人公民権案:女性の参政権獲得運動の高まりを受け、1930年に衆議院で可決された。女性に参政権を与えるという内容。貴族院で否決された。

朝鮮人民革命軍:日本の侵略に対する人民の抵抗運動組織の1つ。朝鮮で活動。金日成が結成。

男女雇用機会均等法:1985年公布。1986年施行。雇用・配置・昇進に関する男女差別の禁止を義務づけた法律。1997年の改正で、性差別禁止を強化し、男女平等を徹底し、セクハラ防止の配慮義務も規定された。

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