1/30 今日の日本史用語(15個)

譜代門閥:三河以来徳川氏に仕えた大名。大久保忠隣・酒井忠世・土井利勝ら。家康・秀忠時代は年寄として将軍や大御所の側近を務め、重臣となった。

沖縄返還密約問題:1971年6月に調印された沖縄返還協定で、アメリカの資産買取や、核兵器撤去費用として、日本側が支払う3.2億ドルの中に、本来ならばアメリカが支払うべき軍用地の復元費400万ドルを日本側が肩代わりするとの密約。2000年、この密約を裏付けるアメリカ側の公文書が公表された。

アク抜き:ドングリのアク抜きの技術は、縄文時代前期には確実に広まっていた。鹿児島県の1万年前の遺跡からドングリの貯蔵穴が見つかっており、草創期に既にアク抜きが始まっていたことを示している。

教育と宗教の衝突:井上哲次郎が内村鑑三不敬事件に対して発表した論文。キリスト教が教育勅語の精神に反しているとして攻撃。

南島路:遣唐使の航路の1つ。阿児奈波島などを通るルート。実際は南路を通って帰国しようとした際、漂着して立ち寄ったケースであった。

研究会:貴族院における官僚出身の勅撰議員を中心とした団体。大正期における貴族院の最大会派。1920年の総選挙で立憲政友会が衆議院の圧倒的多数の議席を制し、その勢力は貴族院や官僚にも及んだ。結果、研究会は原内閣に閣僚を送った。

英国策論:アーネスト=サトウの著。幕府が日本全国の政府ではなく、封建領主にすぎないとし、天皇のもとに雄藩連合による新しい政府を樹立するという改革を進めるよう示唆。

平原遺跡:福岡県糸島市。方形周溝墓から、後漢代を中心とした鏡が40面以上出土。伊都国の王墓が後期まで継続したことを知る手がかりとなった。

仿製三角縁神獣鏡:三角縁神獣鏡を日本で模してつくったと考えられている鏡。同じ型でつくられた同型鏡ないし同范鏡が多数見られ、近畿地方を中心に各地に分布。ヤマト政権の中枢から配布されたものと考えられる。

奢侈品等製造販売制限規則:1940年7月6日公布、翌7日実施。不要不急の奢侈贅沢品の製造や販売を制限ないしは禁止したもの。消費物資への購買力を抑え、貯蓄を増やし、政府発行の公債を買い入れさせることを意図した。七・七禁令とも呼ばれる。

諸国新旧発見記:ポルトガル人アントーニオ=ガルバンの著。日本への鉄砲伝来を1542年としている。

坂東八平氏:高望王の子孫が関東各地に広がり、千葉・上総・土肥・秩父・大庭・梶原・長坂に分れた。これらを合わせて板東八平氏と呼ぶ。

貞観政要:唐の太宗と側近との政道に関する問答集。8世紀初頭に記され、帝王学の教科書として日本や朝鮮でも為政者に読まれた。北条泰時・時頼も愛読した。

藤原詮子(東三条院):962~1001。藤原兼家の娘。円融天皇の女御。一条天皇の母。991年に出家し、上皇に準じて院号を受け、東三条院と呼ばれて女院のはじめとなる。弟の道長の政権獲得を支援。

東福寺造営料唐船:鎌倉幕府が東福寺の再建費用を確保する目的で元に派遣。1323年、慶元(寧波)から日本に向かったが遭難。韓国全羅南道の新安郡の沖合で1976年に発見された。多数の陶磁器・銅銭が発見された。

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