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【エッセイ】新年だもの

新年のやる気の満ち溢れ方
あれがいつの間にか消滅してまた年末に「来年こそは」と意気込む。その繰り返しだなあともはや苦笑しながら、それでもやっぱり新年だから、と書くことをしています。

明けましておめでとうございます。吉岡雨です。
立派に安定した大人に見える人たちばかりが相互だからって安心して弱音をTwitterの小説アカウントに平気で書き込んでしまう、いい大人になってしまった吉岡雨です。
何回か見たビリーアイリッシュのインタビュー動画で、彼女は過去の自分に
「DON’T POST YOUR FEELINGS」
と言った。繰り返し、強調して。
まあ分かるけど、無理だわあたしには。もはやSNSは掲示板ではなく、一つの空間なのだ。自分の気に入った人間だけを閉じ込めた空間。べつに彼らがあたしを認知しているかなんて知る由もないので、虚空に向かって適当を吐き出して過ごしている感覚。
昔誰かにあたしの感情が矛盾していると指摘されたけど、自分で言っているのだからそんなことは分かっているのだ。でも全部嘘じゃなかった、本当の感情だった、はず。

こうやって適当な文章を気持ちよく書いてポストするだけなら簡単なのに、2021年は確実に伝えたい感情を定めて、時系列を整えて、紙に設定を書き込んで、世界を作り込もうとしたから慎重になり過ぎて、エッセイしか書けなかった。残念無念、また来年!(それが今)

今年はもっとたくさん、こういう適当も含めてnoteに投稿したいと思っています。それらに少しばかりの矛盾があっても許してね、それらは多分、綿密に作り込まれた世界ではなく不安定な吉岡雨なだけです。

さて、皆さまは初詣に行かれましたか。
あたしは寺社が徒歩数秒の近さにあるので、母親のコートに父親のつっかけで、なんならマスクすら忘れて呆気なくそれを済ませてしまいました。そこにはすれ違いで出ていった二人組と、人が居ないからと長々手を合わせるおじさまが一人だけ居ました。おじさまとは会釈だけしました。多分向こうは「すみません」あたしは「明けましておめでとうございます」と思っていた、と解釈しています。

さて、皆さまにとって幸多き年となりますように。
本年も、吉岡雨をよろしくお願いいたします。

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