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成長させてくれたヒト。#10年前の日記より

#子どもに教えられたこと

土曜日の幼児クラス合同保育の日。
  
仲は良いけれど、
口数は少ない 隣のクラスのAちゃんが、
おやつの時間の前に、

『ねぇ、髪結んで』

と、
言ってきた。

 『いいよ』
 と返すと笑顔になるAちゃん。

 『1本結び(ポニーテール)と
お団子結び(アップ)と
どっちがいい』
と、聞くと


『……三つ編みがいい。』
とAちゃん。

 『三つ編みかぁ、
 その2つしかできないんだよねぇ。
 どっちかにしない?』
 と聞き直す。

 ふつうの子なら
どちらかに妥協するか 別の大人のところへ行く。


 けどAちゃんは、
 首を軽く振り

 『ん~ん、三つ編み』

 笑顔で 
(きっとできるよ)
 というような表情で答える。

 ぬ~~…、

 三つ編みなんて、
小2の時に学童でスズランテープ相手にやった以来だ。。

 『じゃあうまくいかないかも知れないけど、、やってみるよ』
 と、言うと

 コクンと笑顔でうなずいた。

 あぁ、
なんか久しぶりに 自分の未知の"のびしろ"を
ヒトから引き出されてるなって思った。

 (5歳の子どもに)

 ということで、

学童の頃を思い出しながら
何回か失敗しながらも

 なんとかなんとか
 
三つ編みの形になった。


 『できたよ』というと

Aちゃんは一度鏡を見て
とっても嬉しそうに
おやつの部屋へ――。


 私は
Aちゃんのクラスの担任に こっそり耳打ち、

 『変だったら後で 直してあげてください』と伝える。

Aちゃんの担任が
 『そーやさんにやってもらったんだ~ 見せて』 
 
…と、
Aちゃんの髪を触ろうとすると

 『触んないで!
これがいいの!』


 今までニコニコしてた
Aちゃんは担任に
その日初めて怒った。

 怒ってくれたのが

 …なんか、
 なんだかとっても嬉しかった。

 と同時に、
 Aちゃんは きっと旦那さんをいい感じに成長させていくんだろうな~

 と、思わされてしまった。


 何事もやってみることからですね、

Aさん、
成長させていただき
ありがとうございました。 

(2010年12月の日記より)

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