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自分が星空の魅力とであったのはいつだろう?と振り返ってみます。

大学生の頃のボランティアかと思いきや

大学生の頃、「天文指導員」というボランティアを始めて、それから天文の世界にのめり込んで、6年のボランティアを終えたあとも、近くの天文台に頻繁に足を運んだり、星まつりなどのイベントに望遠鏡を持っていき、いろいろな人に星の魅力を伝えることが楽しいと感じて生きてきました。でも、その前にも少し、星空の魅力に触れたときがあったんです。それを思い出していました。

小学校の自由研究で天体写真

小学生の中学年くらいのこと、夏休みの自由研究で何をしようかと悩んでいたときに、学校の図書館で、天体写真の撮り方というような本を読んだのでしょうか。その本を借りて家で見ながら、天体写真を撮ることを考えていました。

それまでになにか大きな天文現象を見たとか、家族で天文台に出掛けたとか、星空をみ見たとか、そんな記憶は特にありません。
なぜか、自由研究で、天体写真を撮ることを考えたようです。

いきなり天体写真?

星を観察したりしたこともなければ、カメラで写真を撮ったりした経験も、特になかったと思います。使い捨てカメラすら、シャッターを押したこともなかったのではないだろうか。
ですが、急に自由研究で天体写真を撮ろうと思ったのですね。家族に「星の写真でも撮ったら?」といわれたのでしょうか。学校の先生とかに勧められたのでしょうか。動機がまったく思い出せませんが、とにかく天体写真の撮影にチャレンジしたのです。
科学とか宇宙とかに興味があったとも思いませんし、授業などで興味を持ったという記憶もありません。でも、記憶にないだけで、そのときの自分には、何かしら影響があったのかも知れません。ただ、今ここまで天文や宇宙の世界にのめり込んでいることに、この自由研究は多少なりとも関わっているのではないかと感じます。

父のカメラで撮影

天体写真の撮影に必要なもの、学校の図書館で借りた本にはその一式が書いてありました。
○「バルブ」の機能があるカメラ
○フィルム(ISO400か800)
○ 三脚
○ レリーズ

ケンコー・トキナーのHPより

家で、カメラや三脚があるか探すと、父が持っているminoltaのSR505というカメラを借りて、撮影することになりました。バルブもついています。三脚もkingの三脚がありました。父の世代ではカメラブームがあったようで、一眼レフカメラを持っていたようです。いつも自分達を取ってもらうときは、母が持っていたコンパクトカメラ?だったような気がしますが。。。

「レリーズ」ってある?母に聞いてもわかりませんでしたが、父に聞いたら出てきました。

フィルムは家になかったので(おそらく使ってもいいものがなかったのだと)、どこかお店に買いにいきました。ISO400か800と書いてましたが、800が高かったので、400を買った気がします。

レリーズの練習

父が持っていたレリーズはこんな感じのものでした。金属のタイプ。

レリーズでシャッターを切る練習を、たぶんしたと思います。フィルムをいれなければシャッターを切っても大丈夫だと知って、何回かやったと思います。レリーズはネジ式だったので、シャッターを切った状態でネジを回してとめる。時間を計って、ちょうどいいときにネジをゆるめて「カシャン📷」

夜晴れた日に近所の「火山灰地」といわれるところに撮影に出掛けました。たぶん自転車に乗っけて10分くらいのところ。広い広場があって、手前は住宅街、奥は森でした。本当に火山灰地だったかどうかはよくわかりません。

住宅街の街明かりが入らないからと選んだと思います。本にそんなことが書いてあったのかな。

意外にいろいろ考えて撮影してたのかな?

小学生の頃の自分は科学的でもなく、勉強もできた方ではなかったと思います。(今も勉強は苦手ですが。。。)その後も理数系は苦手で、ずっと文系の人生を歩んできています。
ですが、この自由研究のときのことを思うと、結構いろいろ考えて撮影しているなと思います。家族や誰かにアドバイスをもらっていたのかな?思い出せません。

そうこうして、たぶん一夜か二夜、天体写真を撮影しました。どこの空を撮ったのかわかりませんが、住宅街の方向ではなく、森の方向の空を撮っていました。景色が入るように撮っていたので星景写真ですね。

カメラ屋さんに現像に

フィルムでの星の写真は、カメラ屋さんに「星の写真です」と伝えた方がいいですが、たぶん伝えなかったような気はします。でも上手に現像してくれました。
24枚撮りくらいのフィルムのほとんどが何も写っていなく、2~3枚だけ、少し暗めの青空のような写真がありました。星も写っています。ピントもマニュアルで調整していたので、ある程度あっていました。現像した写真を見て、喜んでいたことがうっすら記憶によみがえります。

レポートにまとめる

自由研究なので、何か紙に(たぶん画用紙)写真を貼り付けて、どんな風に撮ったかなどをまとめて、文章も書いていました。
なぜか記憶には「木星を撮った」とあるのですが、このときに木星と理解して見ていたとは思えないので、おそらくあとで記憶がすり変わっているような気がします。それか、誰かが教えてくれたのかも知れません。家族には星の知識がある人はいません。

でも、しっかり覚えているのは、木星のような明るい星を自分の手で写真に納めた。天体写真を自分で調べて撮った。ということ。

それだけでもすごい価値があることだと感じます。

こどもの自由研究、どんなことをするか、周りの家族のサポートも大切なときもありますね。
きっとたくさん手伝ってもらったのだと思いますが、自分一人でやった記憶だけが残っています。

きっとこの経験は、今の星好きのルーツの一つになっているはず。

みなさんの星との出会い、ルーツはどこにありますか?

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