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『これからがこれまでを決める』

『これからがこれまでを決める』

っという言葉があります。様々な場面に当てはまる言葉で僕が好きな言葉の一つです。

養生訓、という本をご存知でしょうか?

江戸時代の儒学者であり漢学者でもある

『貝原益軒』という人が書いた書物で

心のあり方、カラダのお手入れの仕方、薬の使い方、など心とカラダにまつわる様々な養生について書かれている本です。

もちろん江戸時代の本ですから今の世相にはそぐわないこと

医学的には『?』がつくような内容もありますが

ほとんどの内容が今の生活にも通じることばかりで

『日本人の養生のバイブル』

っと言っても過言でない本です。

さて、そんな養生訓を書かれた貝原益軒先生。

儒学者で、漢学者、そして養生訓なんて書かれたぐらいなので多くの方が若い頃から堅物で、さぞ品行方正に

養生の塊のような生活をしていたのだろう、と想像すると思いますが

実は全く逆の生活を送っていたそうです。

昔は京都の色街なんかでかなりブイブイ言わせていたそうで

散々遊んで中年になってから

『これじゃいかん』

と思い立ち勉強を始めたそうです。

そして学んだことに加えて

遊び人時代の様々な経験

かなり酸いも甘いも経験したし、きっと痛い目にもあったのでしょう。

不養生もしまくって病気や不調などは日常茶飯事だったことでしょう。

しかし、養生訓という本はそんな貝原益軒先生の経験から生まれた本だということです。

過去の失敗もその後の糧にすることができる

『これからがこれまでを決める』

という言葉通りですね。

遊び人でいろいろと過ちを犯した貝原益軒先生だからこそ、健康の有難み、養生の大切さを感じたのだと思いますし

『こんなことは控えないと行けない』『こんなことをすると体に良い』

など実体験を踏まえて書くことができたのだと思います。

僕らは過去に起こったことを変えることはできませんが、過去の失敗やつらいことを糧にすることはできると思います。

現状なにか失敗してもそれは僕らの糧になる、失敗して間もない時は精神的にもショックでそんな思考はできないかもしれませんが、知識として、失敗を糧にした人はたくさんいる

失敗があったからこそ今成功している、そんな方がほとんどです。

過去は変えれないけどプラスにできる、ということだけでも常に頭の中になると心が少し楽になると思います。

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