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婦人科トラブル防止から若さを保つためにも〜冬は腎虚にご注意を!中医学的五臓〜②〜


※僕の大好きな中医学を多くの方に知ってほしいというふるえるぞハート燃え尽きるほどヒートな思いから今回は無料記事となっっております。

どうも!

今年は忘年会がまったくないので連日勝手に忘年会を開いていおります。

さわたや薬房の早川です。

#毎日が忘年会

コロナの影響で家飲みをする機会が増えて、今年はかなり食べ過ぎた感があります。来年のキャッチコピーは

『脱コロナ』

『脱家飲み』です。

さて、そんな今年の冬ですが、前回は五臓の『心』についてお話をさせていただきました。

やっぱり五臓では肝とか腎の話がよくTwitterなどでも登場しますが、心は大切なところなので今回トップバッターで登場させていただきました。

そして今回登場するのが『腎』です。

「冬は腎虚に注意」

ということで、「腎」は五季(5つの季節で、四季でなく中医学では土用という季節を加えて五季と言います。土用は四季の間でメインは長雨の時期と言われています)は「冬」に相当し、まさに今の季節、冬に養生が大切な五臓です。

前回に引き続き中医学的な内容になり、ちょっとわかりにくい所があるかもしれませんが、この季節を元気に過ごすためにもできるだけわかりやすくご紹介したいと思いますのでお付き合いください。

今回は

婦人科トラブル防止から若さを保つためにも〜冬は腎虚にご注意を!

というテーマでお届けいたします。

☆腎は生命力の源


中医学では腎の重要な生理機能には「生長・発育・生殖」「蔵精」「主水」などがあります。

腎には「精」を蓄える場所という考え方があり、この「精」は生長や発育、生殖などを促しており、現代医学的にいうとホルモンの働きによく似ています。

腎のもう一つの大きな働きとしては膀胱などと共同して水分代謝の調整も行なっていると考えられています。

このあたりは西洋医学的な『腎臓』のイメージと近いのでわかりやすいですよね。

腎は「木・火・土・金・水」という五行の中では「水」に属していると考えられています。ちなみに前回ご紹介した『心』は『火』なので腎とは対局に位置します。このあたりのつながりも機会があればまたお話したいと思います。

水は生命活動をする上では必要不可欠なものであり、腎はこの水をコントロールするので、腎機能が失調して水が不足すると

ほてりやのぼせなどの潤い不足の症状

水の代謝が悪くなると排尿困難やむくみなど

水液の停滞症状が現れます。

腎虚とよばれる状態になると上記のような症状が起こるのはこのような考え方から着ていると思います。

☆腎の養生は温める

冬は気温が低くなり、人間のように恒温動物(常に一定の温度を保つ動物)は運動するためには大量の熱エネルギーでカラダを温める必要があります。

冬になり気温が下がったり、カラダを冷やすと、腎の機能が低下して活動が鈍くなるだけでなく、新陳代謝も不活発になって病気にかかりやすくなります。

特に腎の働きが未熟な子どもや、腎の働きが低下しているお年寄りは腎とつながりの深い腰を冷やしてはいけません。

昔は冬に腹巻をしていましたが、非常に理にかなっていますよね。

現在では使い捨てカイロなどを上手に使って腰の冷え対策をしている方も多いですよね。おへその裏辺りにある『命門』というツボ

肩甲骨の間辺りにある『風門』と言われるような場所にカイロを貼っておくと冷え性対策となるのでおすすめです。

足腰や体全体が冷えやすいという方は「補腎薬」といわれる漢方薬で普段から腎を補っておくこともおすすめです。

☆腎は骨まで・・・?

腎と関係深い物はこれ以外にも色々あります。中医学では

『腎主骨・生髄、脳為髄之海、歯為骨之余、其華在髪』

「腎は骨を主り、髄を生じ、脳は髄の海と為す、歯は骨の余りと為し、その華は髪にある」という意味です。

これは中医学的な理論ですので、西洋医学的な見かたからすると『??』だと思いますが、中医学理論では非常に理にかなった考え方です。

僕らのカラダを支えているのは骨です。

腎は精を蔵し、髄を生じます。そして髄は骨を栄養する働きがあります。

腎が生長や発育をつかさどることは前にご紹介しましたが、カラダの生長は骨の密接な関係があります。

ですから腎の弱い子供は成長が遅くなります。腎は『成長、発育をつかさどる』とご消化したこととつながってきます。

また、腎が弱くなると骨が弱くなり、体重のかかりやすい腰、膝、踵などが痛くなったりあるいは骨粗しょう症になり骨折などもしやすくなります。

一般的漢方や中医学では貧血は肝の弱りと関係が深いと考えられていますが、骨髄には血液を生成する働きもあることから腎の弱りから貧血を起こす場合もあると考えられています。

貧血といっても原因が様々。何でも肝血を補えば良いというものではありません。

原因をしっかりと考えることも大切ですね。

このような場合は腎精をおぎなう漢方などを使用するとよいと考えます。

中医学では『精血同源』と言って、生命力の源である『精』と『血』は同じと考えますので、腎虚が血液不足の血虚と関係深いと考えるのです。

☆腎は脳や歯までも・・・

腎はこれ以外にも健忘症や反応が鈍く迅速に動くことができないなどの症状も現れやすくなります。

これは「脳は髄の海」という考えから来ています。腎の機能が低下すると髄や脳も弱くなると考えられています。

また、「歯は骨の余り」といい、歯の弱い人は骨や腎も弱いと考えることができます。

腎の弱りのサインは色々な所で出てきます。見逃さないようにしていきたいですね。

☆若さの象徴・豊かな髪の毛や耳の働きも腎が大切

髪は中医学では腎精と肝血によって養われていますから、若白髪、脱毛、髪がぱさつくなどの症状は腎の弱りを補うと同時に肝血も補う必要があると考えます。

つぎにあげるのが、腎と耳の関係です。

「腎は耳に開竅し、二陰を司る」という言葉があります。

腎精が耳を滋養することによって聴覚が正常に機能すると中医学では考えます。

もしも腎精が不足すると耳鳴りや難聴などが現れると考えられています。

耳鳴りは肝の以上からも起きると考えられているので、肝を補うことも大切です。

二陰とは前陰(外生殖器と尿道)と後陰(肛門)のことです。

生殖関係については「腎は生殖をつかさどる」から来ています。

排便は脾胃との関係が密接だと考えられていますが、腎も関与しています。


これは老人などに多く見られるのですが、腎陰不足で潤いが減少して便が硬くなったり、出にくくなったり、逆に下痢などになりやすくなったりすると考えられています。

高齢者に便秘が多くなるのも納得です。

腰痛・膀胱炎・血圧の変動・神経痛・脱毛・白髪・おしっこのトラブル・冷え性・生理不順・むくみ・・・・腎の弱りのサインは色々です。

腎の弱り含めて、カラダの弱りはいわゆる「未病」と言われている「病院にいくまでもないけど、なんかカラダの調子がわるいな・・・・」という状態が多く見られます。

今回は腎について色々とお伝えを致しました。

腎を養う養生についてはnoteの記事の中でも度々出てきますので、ぜひ御覧ください。また、1月27日(水)に開催のオンライン漢方的養生セミナーでもお話する予定です。

腎の養生の基本は冷やさないこと、黒い物(海藻類、魚介類など)をしっかり摂ることが基本です。また、過度のセックスなど精を浪費することも避けましょう。

元気な腎は若さの象徴であり、人間の生命力と大きなつながりがある五臓なので、高齢化社会の今の時代『補腎』というものがとっても大切になります。

今回は五臓の中より『腎』についてお伝え致しました。

☆新春オンラインセミナーのご案内


新年最初のオンラインセミナーは『食養生』がテーマ

漢方的な6つの体質別の食養生と五臓と食養生について、さらには『大人の食育』なども交えて健康の基本である『食』についてお話いたします。

詳しくは申込み専用HPを御覧ください。

開催日時:1月27日(水)午後8時〜
参加費:1000円(見逃し動画配信も致します)


☆漢方相談・健康相談のお申込みは『漢方専科・さわたや薬房』HPより



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