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『飲食版 悪魔の辞典』 エピソード8~最後のキンメダイ

この記事はなに?

・こんな感じの「辞書の項目風 業界ブラックジョーク」集。
・投稿のほとんどは当事者の飲食従事者さん達によるものです。
・掲載にあたり「悪魔度を強める」編集あり。原文のツイートも埋め込んであるので、あわせてお楽しみください。

#飲食版悪魔の辞典 2019.11.21 夕方〜

【英語メニュー】
個人店における賢者の石。あれば接客工数が格段に減るが、従業員みんな実力不足で絶対に錬成できない。

【人員不足】
「どういう扱いをしても辞めない人不足」の誤用。

【まかない当番】
料理経験のないホールバイトにも容赦なく回ってくるもの。食後にはじまる「今日の賄い批評会」とセット。

【水仕事】
夏場は極楽、冬場は地獄。地獄だろうが耐えざるを得ない。

【お局】
新人を辞めさせる動きをとる人員のこと。

【佐藤さん】
よく用いられる偽名。指がなかったり、トイレ行くときにお供が付いて行ったりと、一般的にはお客では考えられない性質をもつ。

【自己管理】
従業員をボロクソにこき使って生まれた状況と結果を、まるごと従業員自身へ責任転嫁できる便利な言葉。

【ランチピーク】
2階以上のテナントには、さほど関係のないもの。

【アイドルタイム】
仕込みのピークタイムのこと。

【ディナータイム】
泥酔客が来る時間のこと。

【賄い】
飲食店で行われる、実技試験のこと。

【仕込み】
店を縁の下で支える、重要度MAXの仕事。やらされている人ほど重要性に気づかない。

【スローガン】
スタッフの意識がバラバラでどうしようもない店に見られるもの。

【いきなり!ステーキ】
人気が出過ぎたため、値上げをしてまで一度ついたお客を牛丼店にゆずった、心の広いチェーン。

【ラーメンマニア】
レストランや寿司屋などに通う金はないが、自分が大きな顔ができる店は欲しい人たちのこと。

【「◯◯さん居る?」】
「◯◯」にはオーナーや店長の名が入る。
「自分は、お前より上の立場の人と仲がいいのだから丁重に扱え」の意。

【「大将は何処で修行してきたの?」】
舌に自信のないお客が、味の評価をする前によく尋ねる質問。

【「おすすめありますか?」】
1.店員側からすると、「私の好みを当てられますか?」「私が今まで頼んだものを覚えていますか?」「すぐ出てくるものは?」の3つを合わせた、高度な質問のこと。
2.それに加え、「利益率」「仕入れ」「在庫」「賞味期限」「商品の動き」「値段」などの店側の事情をじゅうぶんに勘案して答える質問。

【インバウンド】
文化や食事マナーの差異、予約時間に来ないなどのリスクはあるものの、不景気な日本人客より、よほど店にとってありがたい場合も多いお客のこと。

【秘伝】
開店当初からあるのは、よく考えたらおかしいもの。

【エスコフィエ】
1.フレンチの皇帝。料理の概念を変えた人。
2.やりたい放題な料理長たちの振る舞いは、この人に憧れた結果のもの。

【券売機】
締め作業時に、ズレている残高分を社員のポケットマネーから かすめ取るならず者。

【クリスマス】
季節イベントのひとつ。良い子にしていた従業員には、店内装飾を行うための時間外労働がプレゼントされる。

【「これ、美味しいの?」】
料理人を一瞬で怒らせたいときにかける言葉。

【ウイルス性胃腸炎】
合法的に仕事を休める最後の手段にして、人生最大の危機を呼び込む危険な病。インフルも大概だけど、コイツは絶対に隠して仕事したらあかん…抗う術がない…。

【オーナーシェフ】
経営の勉強をしていないのに経営者になった人のこと。

「エピソード9」につづく!

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