一生勉強、一生青春

2020年3月30日、私が学生の頃から好きだったハロー!プロジェクト所属の5人組グループ「こぶしファクトリー」が解散し、活動終了しました。
現在juice=juiceとして活動している井上玲音(以下、れいれい)は、こぶしファクトリー解散後にただ一人ハロプロに残る決断をしたメンバーでした。

れいれいはこぶしファクトリー解散直前に、アイドル誌「アップトゥボーイ」のインタビューで、あなたにとってハロー!とは?という問いに対して以下のように答えています。

青春です。(中略)詩人の相田みつをさんの"一生青春、一生勉強"っていう言葉があって、その通りだなと思うんです。青春していると目が輝いたりオーラが出たりするじゃないですか。私も人から見て「一生青春してるな、この子」って思ってもらえるようになりたいなって。なので青春は終わらないんです。
出典:井上玲音 「私がハロプロに残る理由」https://wanibooks-newscrunch.com/articles/-/412

れいれいは相田みつをさんが大好きで、ラジオでもこの「一生勉強、一生青春」という言葉をよく口にしています。私もこの言葉が好きで、2019年に東京国際フォーラムの相田みつを美術館で行われた、生後95周年記念特別企画展のタイトルにもなった言葉でもあります。

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「年をとって困ることは、身体が固くなるばかりでなくて、頭が固くなること、心が固くなることです。心が固くなると、感動、感激がなくなります。一生青春を保つためには、心のやわらかさを保つこと。そのためには、具体的に何かに打ち込んでいくことだと思います。」
出典:相田みつを美術館http://www.mitsuo.co.jp/museum/exhibition/e_29.html

相田みつをさんは生前このように語っていたそうです。なるほどなと思いました。そして自分自身が目指す生き方や姿勢にもピッタリはまる感じがしました。

学ぶことによって、わからなかったことがわかった時の喜び、新たな視界が広がることの面白さ・素晴らしさはずっと持ち続けていたいですし、人生でどれだけ学べるか、学んだことを社会に対してどれだけ貢献できるかが人生の意味でもあると思うので、それはつまり一生勉強ということなんだと思います。

それに対し一生青春は、一生勉強と一見矛盾したことを言っているようにも思われます。それは青春というのが子どもの頃や若い頃に仲間とワイワイしたり遊んだりするイメージがあるからなのですが、大人になってからでも、何かにチャレンジしたり、他人と協力して一つのことをやり遂げたりして、感動や感激を味わえばそれも青春なんだと思いますし、若々しい心をずっと持ち続けられるんじゃないかとも思います。相田みつをさんの言っているとおり、心のやわらかさを保つためには何かに打ち込むことが大切で、その打ち込むものに対しては学ぶ姿勢が必要になります。先述した、学ぶことで新しいことを知った時の喜び、新たな視界が広がることの面白さ・素晴らしさを感じることは青春の感性に通ずるものがあると思います。

学ぶ姿勢と青春の感性、それは一枚の紙の裏表のようなもの。そして、生涯において心に持っておくべきものなんだと感じています。
つまり、"一生勉強、一生青春”なのです。 

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