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【2/3】ウレタンで宇宙人に変身!ワークショップ 〜工程編〜

昨日、ウレタンワークショップでみなさんが作られた素敵な宇宙人姿をご紹介させていただきましたが、今回はそのワークショップの工程をご紹介します。

そして、このイベントを主催してくださった「母親アップデートコミュニティ」について、私の幼少期の回想を絡めてご紹介をしています。もし現在お一人で子育てに悩まれていらっしゃるお母さんがいらしたら、ぜひコンタクトされてみてくださいね。

2月11日に開催したワークショップで生まれた宇宙人のみなさまのご勇姿は、下記からご覧ください。

今回開催させていただいたSHIBUYA QWSは、渋谷スクランブルスクエアという渋谷の新しいランドマークの15階にある、とても素敵な場所です。

奇しくも、昨年9月にHIKARIEで行ったワークショップのおおもとのイベント、「VIT BALLEY 2019」のパーティがここで開催され、完成前にお邪魔しておりました。


宇宙人が誕生するまで

開催日の2月11日は、超快晴でした。当初は「鳥になろう」というテーマを考えていたのですが、このUFOが見えそうな空を見て「宇宙人」に急遽変更。
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制作に夢中になると、大人も子どもも接着剤の蓋を閉め忘れ、踏んづけて大惨事になることがあるので、まずは巨大で分厚いブルーシートを敷き詰め、床をしっかりと養生します。

厚さと色の違うウレタンフォームも各種並べます。画像2


時間になったら、みなさんにブルーシートにあがってもらい、円形になって座ってもらいます。

「かっこいいものつくらなきゃ」と少し意気込まれて緊張されている方もいらっしゃいますが、「うまく作ろうとすること」、それだけが今日の禁止事項です、とお伝えして肩の力を抜いてもらいます。IMG_3355のコピー


漫才の一場面のようですが、まずは私が率先して馬鹿をやらないとみなさんも鎧を脱げない、ということで、私は鳩に、アシスタントをしてくださった男性はツタンカーメンになっています。

実はこれもウレタンでできているんですよ、今日ウレタンの使い方を覚えたら、みなさんもこれを作れちゃいますよ、という説明も忘れずに付け加えます。画像3


次は寝っ転がりタイム。

本来の自分の表出の邪魔をする「恥」の鎧を壊しながら、脱力してイメージの世界にどっぷりと身を委ねていただきます。画像4


そうしたら、いよいよ制作開始。最初は「うーんどうしよう」と考えていた方も、ウレタンを触っているうちに勝手に手が動き始めて、あっという間に没入状態へ。みるみるうちに形が立ち上がってきて、床が見えなくなり始めます。

この段階になると私の役割は、「ここをくっつけるのはどうしたらいい?」「ここ押さえてー」などという制作サポートのみ。皆さんがそれぞれどんどん進めて行かれるので、形に関するアドバイスはほとんど行う必要がありません。画像7



実はこの日は、キリストダンナこと澤円もサポートに来てくれていたのですが、最初から最後まで、「この長さでお願いします」というみなさんからのオーダーを受けてチョキンとニッパーで針金を切断するという、実に地味な「針金カットおじさん」に徹してくれていました。

お子さまたちからしたら、「針金業者さん」という印象だったことでしょう。笑

下記写真は、私の収納方法が悪かったため、ありえないほどに絡みまくった針金をひたすらほぐして格闘しているキリストの図。

ありがとう!おかげでみんなの安全が確保されました。画像6


1時間ほど経つと、早い人から「できた!」という声があがってきます。

「宇宙人」というテーマはあれど、それは単なる発想のスイッチとしているだけで、それぞれの中から勝手に漏れ出てきてしまったものを形にしていただいているので、同じウレタンを使っていても出来上がったものが誰一人似ていないことに、毎回驚かされます。

みなさんポーズも完璧。奇妙奇天烈でとっても素敵な宇宙人のできあがり!画像7

みなさんのご勇姿はこちらからどうぞ↓


「母親像」に縛られないお母さんを一人でも増やすために

今回は、昨年クラファンをやった際の恩人の若宮和男さんが、「母親アップデート」という素晴らしいコミュニティに繋いでくださって実現したワークショップでした。

このコミュニティは、「誰も否定しない」、「母親はこうしなければならない等の固定概念や同調圧力に縛られることなく、『have to』ではなく『want to』で生きられる母親を増やす」という素晴らしいコンセプトを掲げられています。


私自身は子どもがいませんが、これまで発信している通り、アダルトチルドレンとして母との関係に長い間苦しんできた人間です。

最近はとてもよい関係を築けているのですが、これまでを振り返ると、母も世の中から求められる「良い母親像」に無理に自分を嵌め込もうとして一人で苦しんでいたのだとわかります。

子育てがすべて終わり、ずっとやりたかった創作活動に没頭している現在の母は、まるで人が変わったように穏やかで愉快な人間になりました。

今のようにインターネットで解決策を調べることもできず、相談できる人も簡単に見つけられず、男尊女卑も今と比較できないほど強かった昔。

発達障害気味の(でもきっと確実でしょう)子供を3人も抱えながら、頼れるはずの夫は世界あちこちの単身赴任でいない。

そして何よりも、とんでもない祖母という存在がありました。

発想豊かでエキセントリックな母親ですので、オリジナルで自由な子育てを出来ればよかったのでしょうが、お気に入りの優等生だった伯母と比較をしてはダメ出しを重ねてくる祖母の手前、「きちんと模範的な子育てをしなくては」と必死になっていたのだと思われます。

AHDHなどで模範と真逆のような子供だった私を、必死に「普通の子供」にすべく、矯正しようとしてはますます努力が空回っていった、誰も幸せになれない子育ての時間。

彼女を縛っていたものがいかに大きかったのかを想像して胸が痛くなると同時に、そこで育たざるをえなかった自分の幼少期を思い出すとやるせなさしかありません。

お母さんも、子供も、もう誰一人として、こんな想いを絶対にして欲しくない。

下記のなつみっくすさんのピッチ動画で、「母親像の固定観念、同調圧力、自己犠牲、私たちはこれを全部捨てました!」と宣言されているのをみて、胸が熱くなりました。

こんなお母さんが一人でも増えたら、苦しむ子供が減る。それどころか幸せな子供が増える。

今回こうしてご一緒できたことは、本当に嬉しいことでした。

もし現在、周りに相談できずお一人で悩まれているお母さんがいらしたら、ぜひ一度「母親アップデートコミュニティ」のサイトをご覧になってみてください。全国に仲間がいます。

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こんなはじけたお母さんたち、最高だ!中央にいらっしゃるのが発起人のなつみっくすさん。ちょうど昨日下記の記事が公開されていました。
なつみっくさんが、このワークショップについて素敵なブログを書いてくださっていました。ありがとうございます!


3/3の次回は、今回のワークショップで感じた、「『陰』は、オリジナルのクリエイティビティの巣窟」ということについて書きます!


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