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もっと自由になるために

今回は、
・気持ち新たに決意し直したこと
・催眠療法のようなものを受けてからの、この5年の変化
・これまで私が暗闇から抜けるためにやってきたことと、ほとんど同じことがとてもわかりやすく、楽しく、描かれた漫画のご紹介
です。

「リファイン就労支援センター」にお邪魔して

昨日、年末に講演させていただいた場でお会いした、井田高志さんが立ち上げられた「リファイン就労支援センター」というところにお訪ねしてきました。

鬱や発達障害などで苦しまれている方にとって大きな救いとなる、素晴らしい場所でした。驚いたのは、「本当にこの方たちが苦しんでいたのか?」とにわかには信じられないほど、ご利用者の方々のお顔がとても明るかったこと。立ち上げられて5年ということですが、色々なことがうまくいっていなかった私の2、30代の頃にここがあったら、と思わずにはいられませんでした。

しかし、学びが多すぎてお伝えしたいことがまだまとまらないので、センターでどのようなことをされているのかなど、改めて後日ご報告させていただこうと思います。(待てないよ、知りたいよ、という方は下記のセンターサイトからご覧ください)


やるべきことの純度をあげて活動する一年にします。そして、やりたくないことは、もうやりません。

さて、井田さんとお話しする中で、ご指摘いただいたこともあり、私は最近迷走しかけていた自分自身に気づくことが出来ました。

このところ私は無意識に、「そろそろ自分の活動をちゃんとマネタイズしなくては」という焦りに囚われていたようです。

もちろんマネタイズすることは活動を続ける上で当たり前に大事なことですし、今までは主張できず不本意でボランティア的にやってしまったことも、今後はきちんと対価をいただいていこうと思っております。

でも、そもそも私にとって、マネタイズは「自分の使命を遂行するための活動資金を得るため」に必要なもの。稼ぐためにはやりたくないこともやらなくていけない、という長い間私を苦しめていた思いが、気がついたら再び忍び寄ってきていて、目的と手段がいつの間にかすり替わっていました。

私の役割は、暗闇からの一つの脱出事例として、ADHDの方やアダルトチルドレンで苦しんでいる方に、「こんなポンコツでもなんとかなったから、みなさんも大丈夫ですよ」という、私のありのままの姿をお見せすること。そして、「あのポンコツが大丈夫なら、自分もなんとかなりそうだ」とみなさんに勇気を持っていただくこと。

そのためには、まず「自分自身が楽しく生きること」。それが基本です。

いくら稼げそうであっても、自分の気持ちに正直に向き合い、やりたくないことはやらない。

いつも我慢や周囲に合わせることを強いられてきた、自分を含め社会的に不器用にしか生きられない仲間たちに、「もうやりたくないことはやめましょ。それよりは、自分に合うことを見つけてやりましょ」と、身をもってお伝えする存在でありたいと考えています。


今年は、アート仮装「KESHIN」プロジェクトの新作制作も控えておりますし、このブログでの発信や講演活動、ADHDやアダルトチルドレンで一人で悩んでいる方と語らう会など、やりたいことだけを、純度をあげてやっていく所存です。

そして同時に、キリスト旦那が提唱している「ギブ・ファースト」の精神を持ちつつ、「対価をきちんといただく」ということとのバランスも今年は模索していこうと思います。


ーやりたいことだけやり、やりたくないことはやりません。ー

そういえば昨年も何度か同じことを宣言したような気がするのですが、度々忘れて戻ってしまうので、今年も懲りずにここに宣言をいたします。

そういえば、年賀状もやめました。正しくは年賀状をやめて2度目の正月だったのですが、昨年は「手を怪我したので年賀状を書けません」と言い訳をしました。でも、今年は堂々とやめました。すっきり晴れ晴れしました。

同じことを3回以上繰り返してできない私は、年賀状書きが苦行でしかなく、全く作業が進みません。毎年、年末から年始の何日間かが、年賀状書きで潰れるため、暮れが近づくと鬱々としていました。

これまでは、「これしきもできない自分はダメすぎるから、血を吐く思いで頑張らなきゃ」と自分を叱咤していたのですが、しかし今年は、そもそもADHDの私がやる必要がなかったのだと気がつきました。

これはとても些細なことですが、このような行動がどなかの「これまでやるのが当然だと考えていたけれど、やる必要ないんだ」という気づきに繋がりましたら幸いです。

※アート仮装プロジェクト「KESHIN」とは↓


この5年間に私の中で起きた変化

さて、先月の26日が私の41回目の誕生日だったのですが、たまたまこの日に、ある方のメルマガとブログで、この5年の変化を振り返った文章を、紹介していただきました。

私が穴から出る大きなきっかけとなった、催眠療法のようなものをやってくださった、心理カウンセラーの松尾直子さん。(松尾さんはこのセッションを「イメージワーク」と仰っています)

11月から12月にかけて、松尾さんは朝日新聞で素敵なコラムを執筆されていました。

それをFacebookで拝見し、久々に「直子さんのイメージワークで元気になりました。ありがとうございました。」とメッセしたところ、「ぜひその変化を聞かせて欲しい」と言っていただいたので、よい機会と、振り返って文章にまとめました。

セッションを受けたのは5年前だったのですが、そのとき私は、幼少期の「小さい奈緒ちゃん」を記憶に潜って探し出し、抱きしめ癒してあげる、ということをしました。

公平性を期すために申し上げると、松尾さんのイメージワークが私のように効く方と、あまり効かない方、両方いらっしゃると思います。ただ、私にとって、それは今でもありありと思い出せるほど、鮮明で衝撃的な体験でした。

「アダルトチルドレン」とは、よく誤解されるように「子供っぽい大人」では全くなく、むしろ逆で「幼少期を子供らしく過ごすことが出来ず、大人にならざるをえなかった子供」や「無邪気な子供時代を奪われて成長した人」です。

のびのびと愛情を受けて育つと、子供時代が盤石な心の土台となりますが、アダルトチルドレンとして育つと、心の土台部分が空白のため、自尊心や自己肯定感が欠如したまま成長し、これが鬱を引き起こしたり社会に適応できなくなる原因となります。

これを治療して健全なメンタルを構築するには、空白となった子供時代を建設しなおす必要があるのですが、私は「小さい奈緒ちゃん」に自分で愛情を注ぎ、育てなおすことで心の土台を作ることが出来ました。

この何年かのうちに暗闇から脱出できたのは、松尾さんのイメージワークを含めた色々なことが積み重なった結果なのだと認識しています。でも、こうしてこの5年間を振り返り、「よく生き延びたね」と改めて自分を労えたことは、松尾さんにいただいたとても大切な誕生日プレゼントになりました。

寄稿した文章がとても長いため、別のノート記事にしました。ご興味のある方は下記よりご覧ください。


松尾さんのブログです。


自分の育てなおし方を、この漫画でどうぞ!

そして、たまたま上記とほとんど時を同じくして、漫画家のわたなべぽんさんの『自分を好きになりたい。自己肯定感を上げるためにやってみたこと』を購入したところ、まさにこの「子供時代の建築しなおし」など、私がこの何年かをかけて暗闇から出るためにやってきたことが、とてもわかりやすく漫画で描かれていました。

わたなべさん自身の体験を描かれているのですが、松尾さんのおっしゃる「インナーチャイルド」を、わたなべさんも大事に大事に可愛がって、好きなように甘えさせてあげています。

心の傷が癒えていくプロセスを追ううちに、何度も自分の過去を重ねてしまい、私は涙無くして読めませんでした。とても感動的な漫画です。

どうにもアダルトチルドレンの苦しみから抜けられない、どうしてよいかわからない、ともがいていらっしゃる方は、ぜひご一読されることをお勧めいたします。


トップの画像は、リファイン就労支援センターに伺ったあとに散歩で訪れた上野東照宮の透塀の彫り物です。金箔を貼り直し彩色も施され創建当時の状態に修復された姿は、豪華絢爛で極楽そのもの。ため息がでました。。上野に行かれた際にはぜひ。

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