ウォークマンにカセットテープしてウォークしたい。

なんでも便利な世の中になりました。

なんでもコンパクトになり機能性も向上。

最近CDとかも買ってないな～とふと昔カセットテープに好きな曲録音して聞いてたのを思い出しました。

カセットテープ。

世代的に知らない人も多くなってると思うので、今回はカセットテープとは何か？あたりでいきましょ。

カセットテープとは1960年代くらいから1990年代後半にかけて市場に出回ってた録音用メディア(2000年に生産終了)。

カセットテープには基本3種類あり(実際は4種類あるらしい)、当時出回ってたのはノーマル、ハイポジ(ハイポジション)、メタルの3種類。

何が違うといえばまず音質。ざっくり言うとノーマルは無難にノーマル、ハイポジはちょっと音いい、メタルはだいぶ音いいみたいな。細かく言うとテープ自体に使われている素材が違うので、音を出力した時に再現される幅が違うんですよね。なのでノーマルよりハイポジの方が、ハイポジよりメタルの方が低音も出るし高音も出る。あと耐久性の違いとか。

それぞれの特徴をまとめるとこんな感じ。

★ノーマル

・安い

・全ての再生機器で使える

・パチパチとノイズ入る

・でかい音で聞くと音割れる

★ハイポジ

・ノイズが少ない

・価格に見合ってちょうどいい

・対応してる機器じゃないと再生できない

★メタル

・音がいい

・耐久性強い

・値段高い

・対応してる機器じゃないと再生できない

とこんな感じで違いがあるカセットテープですが、当時はこんな違いなんかわかるわけもなく。なので僕が買ってた頃はとにかくハイポジかメタルだろ！くらいの感覚で、ノーマル使ってる奴だせえとか意味不明なイキリを見せてました。なんとなくノーマルよりメタルの方がカッコよく思えたし音もなんとなくいいような気がしてたから。

実際ノーマル→ハイポジ→メタルの順で音質は上がるのですが、普通に聞くぶんにはノーマルで全然問題ないってのがほんとのところ。調べてみたらメタルテープくらいになるとクラシック、オーケストラなんかに使うといいらしいが、そもそもそんなん聞く奴は録音とかしないでCDのままで聞くだろとか思いながら。

でこれに近所のレンタル屋で借りたCDを録音し、ウォークマンで聞きながら外に出かけるんですね。

今考えてもあの時の感動はなかったな。だって外歩きながら好きな音楽聞けるなんてドラえもんの道具レベルに思ってました。外に出るのが楽しくて仕方なかった。僕がウォークマンを手に入れたのが確か小学校6年生くらいだったと思いますが、これ手に入れてからは何をカセットに録音しよかとか、録音作業に追われ習い事もおろそかになるわテレビゲームもこの頃から全くやらなくなりました。

時代は変わり、CDがもっと一般的に流通しだすとCDウォークマンが登場します。

これ出ちゃうともうわざわざカセットに録音という作業自体が要らなくなるので、このあたりでカセットの時代は終焉に向かっていきます。ただこれCD自体に幅があるので、コンパクトさは従来のウォークマンに劣るのと、少しの振動で音が飛んだりと僕的には使い勝手悪かったので、僕はけっこう後までカセット式のウォークマンを愛用してました高校3年くらいまでは。

あとカセットはCDと違って自分の好きな曲を録音できるので、Ａ面に明るめ激しめな曲並べて後半のＢ面にバラード調なの入れてみたり、自分だけのオリジナルセトリも作れたので特別感がありました。なんせこっちは時間かけてセトリ組んでるわけですから、録音して1番最初にそのテープ聞くのが楽しみで仕方なくて。高校生の時は家出て学校向かうまでにウォークマン聞くんですが、セトリがあまりに完璧すぎるとテンション上がってずっと聞いていたくなり電車で降りるはずの学校の停車駅で降りずにそのまま通過、だいぶ先のわけかわらん駅で降りて町ブラして学校そのままバックレるなんてこともあったり。

その後時代は更に進み、個人的には録音メディア最強説なMDが登場ました。

コンパクトさでいえば薄くて軽くて過去最強。録音時間も長いわ録音後に曲順の入れ替えも自由に出来るわ、テープやCDのように録音部分がむき出しになってないので耐久性も抜群、更に曲のタイトルもテキスト入力出来るのでプレーヤーで再生するときにちゃんと曲名が表示されるとかもうとにかく無双の録音メディア。

が短期間で生産終了。

これだけは今でも納得がいかない。なぜならMDの機能性を心底愛していた僕はMDの録音と聞くことを目的とした専用の部屋を作り、オーディオもMD専用のプレーヤーだの録音用のミキサーだの、曲を繋げるためのCDJも手に入れ、アンプやスピーカーもバカ高いの買ったりとにかく金をかけてたわけです。なのに終了て。たぶん何百枚という数のMDにオリジナルセトリを録音しましたが全部パーよ。パーというかそのまま持ってるもので聞けたし録音も出来たけど新しくハードもソフトも出ないんじゃ時間経過と共に劣化して聞けなくなるなと思い泣く泣く全て手放します。生涯恨むことがあるとすれば間違いなくこのMD終了事件はベスト３に入ります。

まぁMDが終了した大きな理由の１つはiPodが世に出たからなんですが、買ってはみたもののなんか馴染めませんでした。もう形てゆーかソフトそのものが無いのに音だけ聞けるってゆうあの意味不明な状態に入っていけなかったというか。何でもミニマム化になっちゃいましたこの頃から。今はデジタル化、配信が主流になりました。ハイレゾ音源だのなんだか音質も抜群に良さそうなものも出回ってますが、おそらく自分の中のMDショックが忘れられずに今も録音メディアには手を出せずにいますスマホで音楽聞くとか意味わからん引きずり過ぎだけど。

皆さんもどうでしょうか？同世代なら自分だけのお気に入り録音カセットがあったりMDとか持ってたんじゃないでしょうか？書いてるうちにどんどん懐かしノスタルジック状態に入ったので調べてみると、、

あるし！

売ってるし！

今度久々にラジカセ買って久しぶりにカセットに録音でもしてみようかな。