マガジンのカバー画像

note アクセシビリティ知見まとめ

99
noteにある様々なアクセシビリティの知見をまとめていくマガジンです。その記事を見た人が、次のアクションに活かせると言う観点でピックアップしています。良い記事を選定してくれる運営… もっと読む
運営しているクリエイター

#ユニバーサルデザイン

第39回CSUNカンファレンス2024報告

はじめに2024年3月18日から24日まで、ロサンゼルス アナハイムで、CSUN支援技術カンファレンスが開催された。CSUN(California State of Northridge カリフォルニア州立大学ノースリッジ校:シーサンと呼ばれる)のCOD(Center of Disability)が主宰する支援技術(Assistive Technology)、UD(Universal Design)、DEIA(Diversity、Equity、Inclusion、Access

色覚多様性に配慮した、色を伝える折り紙のデザイン

こんにちは。 博報堂プロダクツ プレミアム事業本部 プロダクトデザイン部の内田です。 私たちは、キャンペーンで使うノベルティグッズやユニークな開発アイテム、飲料や化粧品のボトルやパッケージなどを手掛けるプロダクトデザイナー集団です。 今回は、私たちで取り組みはじめたインクルーシブデザインについてのお話です。 色覚特性の方に、色が伝わるアイテムを作りたい色覚多様性(色覚特性)とは? 色覚多様性とは、色の識別に特性を持つ人がいて、それぞれの見え方による多様性のことをいいます。

視覚科学者がAPCAについて考えてみた

こんにちは。大西です。年に一度くらいしか書かないnote、今年も一度しか書かずに終わりそうです。 私は視覚科学を勉強しています。特に文字の認識に関する研究が好きです。 文字について考えるのが楽しすぎて、博士号をとりました。今回は久しぶりに自分の専門領域の話を書きます。 IT業、しかもHCDを掲げて仕事をしている身ではありますが、実は私、WCAG関連の話題があまり好きではありません(個人的な見解です)。中でも、「4.5:1以上のコントラスト比がないとアクセシビリティ対応が不十

【国際障がい者デー】多様な色覚の人に配慮した社会を目指して

こんにちは!アドビ未来デジタルラボ編集部です。 12月3日から12月9日は障がい者週間と呼ばれているのをご存知でしょうか。 広く障がい者の福祉についての関心と理解を深め、障がい者があらゆる分野の活動に参加する意欲を高めることを目的とした期間で、毎年この時期になると各地でイベントが開催されています。 今回はこの期間にちなんで、NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構の 伊賀 公一さんにデザインをするうえで知っておくべき「色覚多様性」と、 すべての人に分かりやすい「ユニバ

私たちはどうやって色を見ているか

あなたは何色が好きですか? 青、緑、赤でしょうか? 青は涼しく爽やかで、緑は気分が落ち着くし、目を引く鮮やかな赤もいいですね。 ところで、なぜ私たちは色がわかるのでしょうか。なぜ「これは青い」とか「あれは赤い」と区別できるのでしょうか。 色とはなにか私たちが見ている色は、目の前のものから反射または放出された光が私たちの眼に当たったときに感じています。 たとえば、りんごは赤色の光を反射するため私たちはりんごを「赤い」と感じます。しかし、暗闇ではりんごは黒く見えます。つまり、

デザイナー以外にも知ってほしい「色覚特性」と「色のユニバーサルデザイン」

こんにちは。 株式会社ラクスのデザイナー、しゅういちです。 今回ご紹介するのは色覚特性と色のユニバーサルデザイン(UD)です。 あなたにとって見えやすい色の組み合わせは、必ずしも他の人にとっても同じとは限りません。 デザイナーだけでなく色々な人にも知ってほしい、色覚特性の概要と色のユニバーサルデザインを簡単にご紹介いたします! 色覚特性 色を識別する特性 色のユニバーサルデザイン(UD) 色の側面から視覚情報に関わるユニバーサルデザインを考えること 色覚の多様性色覚

ウェブアクセシビリティを無料で学べる資料まとめ(10年分)

こんにちは。伊原 力也(@magi1125)と申します。業務アプリケーションのデザイナー、デザインチームのマネージャー、アクセシビリティ関連のコンサルタントなどをやっています。 ウェブアクセシビリティを普及啓発する活動を始めて10年が経ちました。おかげさまで興味を持ってくれる人はかなり増えたと感じています。しかし、人が増えると声は届きにくくなります。「アクセシビリティをどこから学び始めていいかわからない」という意見も目にするようになってきました。 また、私はこれまでにアク