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【童話】宝ものをさがしにbyはるのさわ&AI


宝ものをさがしに


ある日、森の中で暮らす仲良しのくまさんとリスさんは、川のほとりで不思議な地図を見つけました。

「くまさん、これは何だろう?」
「どこかの宝の地図みたいだね。」くまさんが答えました。
「宝?本当に?」リスさんが目を輝かせました。
「そうだよ。見てごらん。この地図には、山と谷と洞窟と滝が描かれている。そして、一番奥には、大きな星が書いてある。」
くまさんが説明しました。


「星?それが宝なの?」リスさんが首をかしげました。
「分からないけど、きっと素敵なものだよ。」はっはっと
くまさんが笑いました。
「くまさん、じゃあ、行ってみようよ。宝を探しに。」
リスさんは目をまん丸にしてくまさんを見ました。

「いいね。それじゃあ、出発しよう。」くまさんは優しく微笑みました。

くまさんとリスさんは、地図を手に持って、森を出て、冒険に出かけました。
途中で、山を登ったり、谷を渡ったり、洞窟を探検したり、滝を見たりしました。


Bing by はるの さわ



山では、鳥たちと歌を歌いました。

谷では、花たちとおしゃべりしました。

洞窟では、こびとたちとお茶を飲みました。

滝では、虹を見つけました。

くまさんとリスさんは、みんなと出会い、色々見つけました。

やがて、地図の終点にたどり着きました。
そこは、美しい湖のほとりでした。
湖の水面には、夕日が映って、オレンジ色に輝いていました。

「わぁ、きれいだね。」リスさんが思わず、声をあげました。
「ね。」くまさんがうなずきました。

「でも、宝はどこにあるの?」リスさんが辺りを見回しました。
「そうだね。地図には、星が書いてあったけど、星は見えないね。」
くまさんは首をかしげました。

「くまさん、もしかして、夜にならないと見えないのかな?」
「そうかもしれないね。じゃあ、ここで夜を待とう。」
くまさんはリスさんを見てにっこりしました。
「うん。」リスさんもにっこりしました。

くまさんとリスさんは、湖のほとりで夜を待ちました。

Bing by はるの さわ



しばらくすると、太陽が沈んで、空が暗くなりました。
そして、一つ、二つと、星が現れました。
やがて、空は、無数の星でいっぱいになりました。
「わぁ、すごいね。こんなにたくさんの星を見たことがないよ。」
リスさんは空を見上げて言いました。

「本当にきれいだね。」くまさんも空を見上げて言いました。


「でも、宝はどれなの?」リスさんが尋ねました。
「分からないけど、もしかしたら、全部が宝なのかもしれないね。」
くまさんが答えました。

「全部?そんなにたくさんの宝があるの?」
リスさんはびっくりしてしまいました。

「うん。だって、星は、キラキラしてみんな違っているよ」
くまさんが言いました。


「そうかな?」リスさんが目を細めました。
「そうだよ。見てごらん。あの星は、赤くて、まるい。あの星は、青くて、ひし形。あの星は、黄色で、四角。あの星は、緑で、三角。」
くまさんが指さしました。


「へぇ、本当だね。」リスさんが感心しました。
「だから、星は、みんな宝なんだよ。」くまさんが繰り返しました。
「うん。そうだね。星は、みんな宝だね。」リスさんもうなずきました。

くまさんとリスさんは、星を見ながら、しばらく話しました。

「ねぇ、くまさん。」リスさんが呼びました。
「なに?」くまさんはリスさんの顔をのぞきこみました。

「くまさん、今日は、楽しかったよ。ありがとう。」

「いえいえ。こちらこそ、ありがとう。」

「くまさんは、私の一番の友だちだよ。」リスさんが言いました。
「リスさんも、私の一番の友だちだよ。」くまさんが言いました。

「ずっと、一緒にいようね。」
リスさんはくまさんの目を見つめて言いました。
「うん。ずっと、一緒にいようね。」ふたりは指切りしました。

くまさんのおなかにリスさんは頭をのせて、
くまさんは、リスさんをそっと抱き寄せて眠りました。
そして、夢の中でも、星を見て、ふたりで笑いました。

おしまい


文と絵 Bingとはるの さわ



最後までご覧頂きありがとうございます。
思いがけないことが続き、お休みを頂いておりました。

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