「未成年じゃないんだから実家生って間違ってる」ってマジ?

え?間違ってんの?

タイトルは、実際にお役所の方から言われた言葉です。
私が長い間両親のDVを日常的に見ていて、かつ病院に行くことが許されていなかった…という話は少し前に(下記の記事)書きました。

上の記事では大人になってから行くと悲惨だよ、としか書いていなかったので、精神的にどのぐらい悲惨なのか書き留めておこうと思います。

窓口に行ったきっかけ

「一度お役所のこの窓口に行って、話をしてみてください」と専門の方(精神保健福祉士さん)からアドバイスをいただいたので、指定された窓口に行きました。

お役所の方とのお話

まず言われたのは、
「未成年じゃないのに来られても困る」
でした。
やっぱりそうですよね想像してました。
来てすいません…。
でも,現実問題,私のような状況におかれた未成年でお役所のこの窓口にたどり着ける子っているのか?
でもお役所の人が困るって言うんだから普通はたどり着くんだろうな。

「まあ話だけはとりあえず聞きますね」と嫌々ながら話を聞いていただきました。
いやもう率直に,本当に申し訳ない。
でも聞いてくれるんだからおそらく優しい人に当たったんだと思う。
嫌々ながらなのがすごく伝わってくるのが申し訳なさを倍増させてくる。
ここで、未成年のうちにどんな行動を起こしていたかを話しました。
・警察に通報
・学校に相談
・保護司さんへの相談
だいたいこの3つになると思いますが、お役所の方からすれば
「何もしてこなかったのと同じ」
とのこと。


まじかよやべえぞ日本社会。

刺殺されそうになったところを未成年だった頃に警察に通報しても「何もしなかったのと同じ」にされる社会って絶望しかなくないか。
というか絶望的で間違いないと思う。
ちなみに,なぜ私たちが何もないように生きてきたかは不明だけれど,普通は児相やシェルターに保護になるらしいということを精神保健福祉士さんや友人から教えていただいた。そして出てくるタイトル元の言葉。
「というかそもそも未成年じゃないんだから家にいるのが間違ってますよね」

でも周りにも実家生の友人は普通にいるぞ。
社会的には間違いって定義されるのか。
そういうものなのか。
改めて恐ろしいな日本社会。

ただ,詳しい事情を知る友人たち曰く「長年のネグレクトで生活力をつけさせてもらえなかったんだから、家から出られなくさせられたんじゃない…?」らしい。
「さわちゃんが一人暮らしをしたら間違いなく死ぬよ…」と言われているので相当ヤバいんだと思う。

お役所では「未成年なのに家にとどまっているのは間違い」だと言われてしまったので謝ることしかできなかったけれど、それなりに理由もあったりするので,とりあえず列挙してみる。
おそらく友人たちは以下のあたりを加味して「生活力がない」と言ってくれたのだと思う(本当に優しい友人を持ったものだと思う)。

まともに働けていない

長年病院に行くことができなかったので(今は母の目を盗んでこっそり通っている)、病状が悪化してしまい,お役所では基本中の基本であろうフルタイム正社員では働けていない。
無理やり働いていた時期もあるのですが,書くと誰かの傷を抉る気がしてならないので書かないでおきます。
ただし、具合が悪い素振りを見せると母親が怒鳴るので、今はリモートワークと嘘をついている。
便利な時代になったもんだ。

ちなみに,私の友人たちでフルタイム正社員という友人はほとんどいません。
みんな,自分にあった働き方を見つけながら,それぞれに働いています。
なので,お役所や日本社会では基本中の基本かもしれませんが,フルタイム正社員こそ正義!というのは私は違うなと思っています。

料理ができない

たぶんこれが一番大きい。
昔は料理をしようと台所に立っていたことも実はあった。
ただ、私はどうも出来が悪くて、母親の思い通りのものを作らないと怒鳴られる、を繰り返してしまい、徐々に下手になっていったうえ、結局料理ができなくなってしまった。
ちなみに弟は逆に出来がものすごくよかったこともあり,母親に気に入られていて,炊事洗濯お手の物!である。
やろうと思えば無理やり一人暮らしさせられてもやれるんだろうが,食事という行為が嫌いなので,そのために料理をしようとは思わないし,その気力も,正直ない。

カップラーメンと冷凍食品はやろうと思えばやれるので社会的に甘えと言われればそれまで。
スナック菓子だけを食べて生きている人もいるだろうし、それでもいいと思ってはいる。

ちなみに、私もこれは甘えだと思っている。
他の人がこの状態でも無理やり料理をしろとは絶対に思わないし,むしろ止めに入ると思う。
そんな状態で料理なんてしたら怪我するし危ないし精神的によくないじゃん!
でも自分自身に対しては「怪我しようが何しようがいい。やれ」と思う。

そもそも食事という行為が嫌い

加えて食事が嫌いだというのも影響している気がする。
長年の生活環境の影響なのかは分からないが、私はおそらく少食の部類に入るらしい。
お寿司は最高記録が5皿(普段は3皿くらいでギブアップする)。
夕食時にDVに巻きこまれることが多かったのもあると思う。
運良くDVに巻き込まれなかったとしても、母親は私の食べられる量に関係なくスポーツマンの弟(身長が180cm以上ある。インターハイに行くくらいのスポーツマン)と同じ量を私に食べさせていて、残すと具合が悪いとみなされて怒鳴られてしまうので、すべて食べざるを得なかった。
少食の私がスポーツマンで食事をすると気持ち悪くなってしまうのはご想像通りで、バレないように吐いたり、お腹を下したりというのが日常的にあって、食事をするのは今でもとても嫌いな行為の一つでしかない。
なので、人の目がない限り、まず食べない。
食事が嫌いで料理ができないとなれば、友人たちが「やめときな…」と言うことも頷けてしまうのである。

ちなみに、理解のある友人たちの前では相変わらず少食だが食べられるようになってきた。
かつ、いろんな話が聞けたり、外食でファミレスなんてところに行くと知らない料理がたくさんあるので楽しい。

「ファミレス」なんてのも今は当たり前に利用するようになったが、知ったのは大学生の頃だった。
大学3年生のころ初めてサイゼリヤに入ったとき、本当にびっくりした。
私の知らない世界だった。
ちなみに、この間はとある友人たちと初めてジョリーパスタに行って、感想を聞かれて「楽しい」と即答した。

両親2人にすると、何が起こるかわからない

これも理由の一つだと思う。
いつからかは定かでないが、父親の機嫌は、私が手綱を握っている。
父親から私は好かれているようで、何かあると私のもとに来る。
窓辺の椅子に座って、待ち伏せされていることも珍しくない。
というかほとんど私に構ってほしいときは待ち伏せされている。
そして必ず母親のいないときを狙ってくる。
たいてい、用件は母親の悪口である。
書くのも恐ろしい言葉を並べ立ててくるが、私が話を聞いて、それなりに機嫌を取れば、だいたいそれで収まって、暴力までは発展せずに済む。
収まらないとオーディオを大音量で流すだとか、手を変え品を変えいろんな嫌がらせをしてくるが、警察沙汰になるよりはマシだと思う。
ちなみに、機嫌を取るのに失敗した場合は暴力に発展したうえで巻きこまれる。

もう慣れているのでどちらにせよ大したことはないのだが、暴力はいろいろと面倒なのであまり好きではない。
かつ、以前は弟がいたからいいものの、最近弟が家を出たので、暴力沙汰になったとき落ち着いて警察に通報できる自信もあまりないというのもあるといえば、ある。

お役所の人からすれば、これらの問題はすべて私が家を出れば解決するらしいが,どうもそうは思えない。
かつ,私が一人暮らしをするとなっても,特に支援などはないらしい。
いやそうだと思ってたけどないんかい。

社会から考えがズレすぎている私が悪いのは明らかなのだが,
一人暮らし=大変、苦労している、未成年でないなら当然
実家=楽、恵まれている、幸せ、未成年なのに家にいるなんておかしい

っていうお役所の考えが必ずしも正しいわけではないのかもしれない…と思ったこと,
おそらくお役所の方のような考え方を強要されて苦しんでいる人もいるかもしれない…と思ったことから,noteに書いてみました。
大丈夫!(?)
ここにもお役所の人に「間違い」って言われたヤツ,いるよ!

しかしながら,改めて「未成年じゃないのに一人暮らしをしていないだけでおかしい」って言ってくる日本社会,めっちゃ怖い。

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