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寂しい!子離れの時期がやってきた

今日から、双子Bはまたリハビリのために入院をする。年に1度約4週間。今年からは「お兄さん棟」になり、全く知らない棟&スタッフさんになってしまう。お兄さんたちが大人の階段を登る入院棟で、できることは自分でする。自由。親子ともども初めてに緊張&不安。同じ学校の先輩も入院をするとのこと。「xxちゃんは、どの部屋?」「xxちゃんは、いつ退院するん?」「xxちゃんは、どこでごはん食べるん?」と、永遠に聞いてくる。

しかし、双子Bは看護師さんやドクターに質問されると、「わかりません」「はい」の2択になる。双子Bは緊張すると、顔を引きつらせて「はい」を多用するので、事前に聞かれるであろう質問をして、考える練習をしていた。しかし、しっかり真っ白になる。

ドクター:「何ができるようになりたい?」
う~ん頭をひねりまくる
双子B:「歩く」
ドクター「何を使って?歩行器?片手つなぎ?クラッチ?」
双子B:・・・
母:「学校では、片手つなぎか、短い距離の独歩らしいです」
双子B:「どっぽ」
ドクター「独歩で歩けるようになりたいかー」

その後も、看護師さん、理学療法士さんからと色々と質問されるが、じーっと私の顔を見ている。

必ず聞かれる、「何か困っていることないですか?」に息子は、「ないです」とはっきり答える。この質問を色々な場所で、聞かれるが、この質問に対しては毎回「ないです」とはっきりすぐに答える。だから、本当に本人は、困っているという実感がないのだと思う。学校も放課後デイも家でも、それなりに楽しく過ごしているから。本人は経験できたことの中から、楽しい、やりたくないをちゃんと選択している。私が思うほど「できない」ことに意識はいっていないのだろう。私が、たまに他の兄弟が、他の人が「できている」、 双子Bは一人「かわいそう」と思ってしまうのは、私の勝手な思いでしかないなーと最近よく感じる。

兄弟それぞれの世界が広がり、双子Bは家で一人のことが多い。母としては、「かわいそう」と思ってしまい、危険を承知で時々「双子Aと遊びに行って来たら?」と言う。しかし、双子Bは「いらん」と言う。私が「運動がてら散歩に行こう」と双子Bを誘うと、いつもなら「しんどい。いや。」と言うのに、この前はすんなり散歩に行くという。そして、双子Bは私に「だんじりごやみにいこう」と言う。ちょっと前に、双子Aが、だんじり小屋に行った話をちゃんと聞いたのだ。「行きたい」とは思ったけれど、双子Aにつれて行ってもらうのは嫌だったようだ。母としては、双子が仲良くだんじり小屋を見に行ってくれる姿を見たいと思ってしまうが、双子Bにも双子Aにばかり頼りたくないという気持ちが芽生えている。

最近双子Bは、部屋の中は何もつかまらずに歩くことが多くなった。四つ這いをすると、膝がすぐに破けるので、「双子B、立ってー」と声かけをしていた。学校でも、教室内や、移動の際、何も持たずに歩く練習をしているらしい。だんだん自信もついてきている。だから双子Bは、たまにバランスを崩してコケると、痛さよりもショック&くやしさが圧倒的感情を占めて、一瞬止まり、「くそーぼけー」っと大きな声で叫ぶ💦その強い感情を何回も経験し、最近「歩く」ことを頑張りたいと、自分から言い出した。

入院の手続きがすべて終わり、私が帰る時、それまでずっと不安そうな表情だった双子Bは、覚悟を決めたようで、看護師さんと並び、「さようなら」とわざと丁寧に笑いながら手を振った。

はー、とうとう双子Bも母から離れていったー

素晴らしいことだとわかっているけれど、めちゃめちゃ寂しい。 双子Bは即座に答えたり、伝えられなくても、本人のやりたいことができ始めている。最近かか(母)が代弁できることはなくなってきたなーと思っていたが、今日、正に、思い知らされた。双子Bは、理解するのに時間がかかる。でも、双子Bの言葉を待ってもらえて、理解しようとしてくれれば、私は不要なのである。

数分違いといえども末っ子で、知的障害&身体障害の息子。ギリギリまでかまって、ひっついておきたいが、そろそろ子離れしなくてはいけないなーと帰りの車で何度も双子Bの「さよなら」を思い出すかか(母)であった。


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