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【stand.fm放送要約⑫】2022年8月19日「中高年だって夢持ってそれを実現すればいいー何十年越しの自分のしてみたいことー」

 音声配信スタンドstand.fmのアカウント閉鎖前に、番組内で配信した放送を要約して収録中です。

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 私はスマホを持ってません。どこまでスマホを持たないでいけるか試してています。どこまで現金でいけるかも試していますが、そういう物好きが世の中に数人いたところで、体制に影響はないわけですので、とりあえずやってみようかな、と。

 さて本題ですが、鳥取に行った時から郷土史に興味を持っています。鳥取市内の摩尼寺では、いろいろと寺住みのお坊様とお話しして、帝釈天様のご利益のすごさを聞き、〝それだったら残っている本を翻刻とか現代語訳をして本にしよう〟などということを考えて、それでお寺と県立図書館と、県立図書館とお世話になった方のいらっしゃる学校などに寄贈したいと思いました。

 Instagramやstand.fmを使ってブログや音声配信が個人ができるように、電子書籍も個人でどんどん出版できるようになっていて、私の企業塾の先生の本も電子とそれを紙にしたものと両方購入しましたが、ISBNもあるのに安価で作れるのだなと知りました。そんな折、友人で手伝ってくれるという人がいたので、「鳥取寺社縁起シリーズ」と名付けて『因州摩尼寺縁起』で第一弾を出してみたいと取り組んでいます。

 ただし、お金にはなりませんし、するつもりもありません。夢は県立図書館の郷土資料室に納めることです。なんでそんなことをするのかというと、やはり残さないと消えてしまうものというのがあって、県立図書館とか地域の図書館の郷土資料室の本は、よほどのことがなければ捨てない分野の本です。最近、ツタヤが委託された図書館で、郷土資料ではないけれども郷土カルチャー誌みたいなのものを大量廃棄したっていうことを知り、図書館も〝聖域〟ではなくなるのかなと思いつつも、歴史や文化を継承することは意義のあることだと考えています。ーー私も、そのつながりの一部でありたいという思いがあります。

 今、地方史に興味を持っておりまして、自分の先祖に関わって長野の一地方に興味を持っていますが、宝物がいっぱいあると思っています。そこに、東京の方でずっと活躍されていた人で、今は地元に戻って郷土に貢献したいと精力的に取り組んでいらっしゃる方がいます。結構有名な方なのですが、お会いすることとかできて、こういう生き方っていいなと思いました。その方に〝『一遍聖絵』をずっと研究してる〟と話した時に、長野で有名なお寺の場面で地元では今もメジャーな祭具が書き込まれてると指摘され、確かに言われたところいっぱい描かれていました。しかしながら、中央で研究をしてる人は誰も指摘してない事実です。

 〝権威ある〟研究の世界では、文字で一級の記録が残っているかということが基準になるのですが、その地方に住んでる人が見たら、そういった制限とは関係なくピンとくるんだろうなと思いました。『一遍聖絵』は、当時の典型的な寺社の絵図をそのまま描きき写してるだけなんじゃないかっていう人もいますが、あまりメジャーではない地方の寺社とか場所とかは、制作者の聖戒が実際にその場所に行って、見て、絵師に描かせたのではないかなという思いをあらたにしました。

 『一遍聖絵』は難解すぎて、よく部分部分を取ってこうだこうだと論じられるのですが、私自身は、本というのは全体で目的があって、誰に向けて書いているものなのかという狙いが絶対あるはずだと考えています。そこ無視して全体を解体して、部分だけ取られちゃいけない内容もあると思います。もちろん、装束や用具などを扱う民俗学といった分野で、その部分をご自身の研究のテーマの論証のために使うのはいいのですが、全体の意図をしっかりとらえていなければ引用したときに誤ってしまう研究分野もあるでしょう。困難なのが分かっていても本全体に迫りたいな……と思う私も、どうなのかと思いますが。

 いつまでスマホと現金かでいけるかやってみるような人間とは、基本的に変人あるいはへそまがりなのかもしれません。

 自分の祖父が郷土史に関わっていたこともあって、いずれは祖父がずっと追っかけていた自分の家のルーツを本にまとめて、二万冊しか蔵書がないという町立の図書館の郷土史のコーナー(があるのかも分からないのですが……)に収めてもらえたらというのが夢です。

 また、私は学部では国語学を専攻しています。つまり、記録類を言語の面から学んだ中で、それだけでは何か足りないと思いました。幸運にも、いったん研究から離れて社会人になってしばらくして、思想史の先生に指導してもらえることができました。

 それにもかかわらず、当時は居心地の悪さも感じていました。大学や研究所に所属しないと研究ができないという勘違いゆえに、転職したいという希望を持っていたので、中高の教員していたことを足枷に思っていて、いずれにも集中できないジレンマがあったのです。

 しかし、今現在は歳を取って、就職は関係なく活動しています。すると不思議なもので、SNSで友達ができていろいろ教えてもらい、そこ訪ねて地域ならではの本を見るといったことができています。いずれ、自分の書きたいテーマで電子書籍を出してそれを一冊の本として印刷して、ゆかりある地域に収めていくのがいいよね……と思っています。

 私には、十代からやりたいことがありそうで、実際のところ全然ありませんでした。最近、二十代で抹茶とお菓子の会社を起業した女性の話を聞きました。現在二十六歳だというのですが、十四歳の時から抹茶に夢中だったことが起業の原点だと、お菓子を買った箱に入った印刷物に書いてあり愕然としました。

 自分が十代の時には、正直世の中が世の中だったので、就職できて一定の収入のあることが第一で、自分の好きなことを仕事にするなど考えてもみませんでした。楽しいからやるなんてありえないことでした。バカみたいと思われるかもしれませんが、それが昭和あるいは平成の価値観だったのは事実です。でも、そういった価値観からはいち早く抜け出していた人たちが、私と同じ世代でも起業したりで大成功を収めています。

 それとは正反対に、私たちの世代は引きこもりの最初の世代、つまり現在、潜在的な問題になっていて明確な数も出てこない中高年引きこもりの人たちの世代であったりもするわけです。そう思った時に、自分のために人生を使っていいんだよというメッセージを出すことだけでも、意味があるのかなと考えます。なぜならば、世の中すでにあの頃の価値観が壊れていますからね。

 そんなわけで、自分のしたいことが十代の時にあったかと言われたらよく分からないのですが、それでも古典文法や歴史が好きだったのは確かですし、中央の歴史よりも各地域の歴史や民俗学の方が興味あったのも事実だったので、だったら取り組んでみる価値があるのではないかというわけです。別に、権威ある学者さんや学会にケンカ売ってるわけではないですよ。〝歴史〟から逸脱するような部分とか、〝歴史〟には残らない部分とか、見過ごされがちな出来事や人々を大事にしたいという思いがあるだけです。

 小説を書いたりするのも一時期やめていましたが、また書きたいと思っています。最近アイディアも浮かんでいて、漫画描いてくれる人いないかなと思ったりします(自分で描きたいのが本心)。人気になれないだろうから、メジャー誌のストーリー部門とかネーム部門に送ることもできないというのは残念ですが(笑)。

 そんなこんなで、中高年だって夢持っていいじゃないか!というのが今日のテーマでした。実現したらまたお知らせできればと思います。

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〔2022年8月19日にstand.fmで収録した内容を2024年1月19・26日に(前・後編とし)ブログで文字にして再構成しております。〕

 stand.fm「隠者ラジオ」は2024年1月30日をもってチャンネルを終了いたします。ご視聴くださった皆様、ありがとうございました。

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