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共鳴・共感・共同――私たちが授かった能力(2020年4月3日ブログ・2020年4月5日SNS)

【 写真は三年前2月の鳥取市内での降雪の様子です。】

 定刻での出勤のなくなった私ですので、朝は外に出ることにしました。今日は昨日より遅めになりました。

 「社畜」だった自分には知らなかった昼間の世界が地域社会にはあることを感じました。

 ご高齢の方が多いな、保育士さんは感染リスクを負って小さな子どもたちの面倒をみているんだな、公園に出て子どもと一緒にいるお父さんお母さんは仕事休んでるのかな、マスク入荷ないと貼り紙あるのに開店前のこの店の行列はなんのためかな……などなど。

 なぜか三年前の鳥取での出来事を思い出していました。

 三年前、鳥取で1メートルくらいの大雪となりました。都会育ちの私にはもちろん初の経験で、スコップを持って1時間かけて歩いて出勤したのを覚えています(普段はバスで15分くらい)。ただ、この雪によりバスもストップして、市内の学校は一週間程度再開できませんでした。

 鳥取は車社会なので、車道の除雪が急務でした。幸いなことに降雪は連休前だったかで、県内の除雪車だけでは足りなかったところに近県と国土交通省が応援に入って、休み明けには車道の除雪が間に合いました(失態とおっしゃる県の方もいましたが、私には自治体の規模のせいである気もしました……)。

 しかし一方で、車道からの除雪もあり、歩道はすごいことになっていました。この歩道の除雪をどうしたのか?

 どんな形かは忘れましたが、市からの要請もあったのは確かです。そしてその要請どおり、連休明けのその日までには、各家庭、集合住宅、企業、団体が、その前の歩道を個々で除雪をして終えていたのです(できてない住居はおそらく、高齢で除雪が自力でかなわなかったのだと推測しました)。

 都会育ちの私は降雪以上に驚きました。

 無くなってしまった物理的な「物」の使用を復活させてしまうことはできませんが、人(ホモ・サピエンス)が本来持つという他者への共感と連帯して物事を行うという能力が失われることはないのです(鳥取でのこの出来事で私は確信します)。

 危機を乗り越えるヒントを、散歩しながら私は思い出していたのかもしれませんね。

※この記事は昼前にFacebookに投稿しました。投稿すると同時くらいに、親しく交流のあるアーティストの方より4月5日(日)11時45分より20分間実施されるという「世界同時瞑想」のURLが送られてきました。こういうのがシンクロニシティというのでしょうか。私は参加を決めました。参加そしてシェアを希望します。内容をご覧になってご自身の感覚と意志で決めていただければと思います。

〔原題「人(ホモ・サピエンス)しての能力が危機を乗り越える時」〕

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 今日は11時45分から20分間、世界同時瞑想に参加しました。正直、やり方はよくわかりませでした(笑)。

 こんな状況ですからどこかで大勢で集まるわけでもなく、自宅で20分間、世界の人と思いが一つになるように願いました。新型コロナウィルスによる困難と混乱の収束、そして、悪意が去り、人の持つ善きものもので世界が満たされるように……と。

 『ゲゲゲの鬼太郎』の作者である漫画家の水木しげるさんは自らの戦争体験を漫画で描いています。その作品の中で、若き日の水木さんが戦地に赴いて窮地に立たされた時、ご両親に助けを求めたところ、夜中でしたがご両親は水木さんが助けを求めていると気づき、一晩中息子の無事を祈ったことが語られていました。

 水木しげるさんと言えば、見えないものが見えていらっしゃった特別な方だという方も多いと思います。しかし、このような話は「非科学的」とされながら、私たちがしばしば耳にしているのも事実です。

 私はかなりの現実主義者であると自分でも認識していますが、経験的な事実として存在するものは、科学的な証明がなされないとしても、それはあるものと受け入れるようにしています。

 だから、今日の瞑想も苦しみの中にある人に届いていると信じたいです。


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