両親の愛を受け取れる私になる!(Vol.6)
前回は、もう要らない自分の思い(思い込み)を手放す練習と、手に入れたい理想の未来について考えてみました。
「自分がどんなふうにパートナーに愛されたいか」、「パートナーに愛されることで、どんな私に(もしくはどんな夫婦に)なりたいか?」を言語化してみるという作業は少し大変かもしれませんが、想像できないことは実現しづらいと思うのです。
また、「自分がどんな愛の形を求めているのか」を理解することにも繋がります。
受け取れる愛の幅を増やす
私たちは、自分が欲しい愛の形や、受け取りやすい愛の形というものがあります。
そのため、せっかく相手が相手なりの愛の形を示してくれたとしても、自分が欲しい愛の形ではないと拒絶したり、そもそも愛があることに気づくことができなかったり…といったことが起こります。
反対に、自分が良かれと思ってやったこと、言った言葉が相手を怒らせてしまったり、傷つけてしまったり…。せっかくの愛情表現が相手には全く伝わらずに、とても残念な結果に終わることだってあるかもしれません。
最初にそれを教えてくれたのが、こちらの本でした。
でも、実は、自分が受け取れる愛の幅を広げることができれば、毎日のちょっとした言動からも、夫の愛を実感できるようになりますし、そればかりか、今までムカついたり、傷ついたりしていた夫の言動ですら、実は愛情だったのだと気づくことができるようになるかもしれません。
受け取れる愛の幅を広げるって、どうやって?
この方法について一緒に考えてみましょう。
自分が受け取ることができる愛の幅を広げるために、最初にすることは、受け取りきれていない自分の「親からの愛」に気づくことです。
実のご両親に育てられていないという場合は、育ての親や、子供の頃にそばにいてくれた人と置き換えて考えてください。
親からの愛情なんて、パートナーシップには関係ないと思われるかもしれませんが、私たちは誰しも幼少期に心に傷を負っています。
それは、「私は、(私が思うようには)親から愛されなかった」という傷です。
その傷の深さは人それぞれですし、それを自覚しているかどうかも人によって異なります。
大人になった今の自分に、どれほど影響を与えているかも人それぞれ。
ただ、どんな人も、多かれ少なかれ、心には大小様々な傷がついています。
たとえご両親との関係が良好だったとしても、嫌なことはあったけど、別に恨んでることなんてない、という場合でも、どんな親に、どんな風に育てられたとしても、小さい頃の私たちには、親に対する納得できない気持ちや、不平・不満、傷つきがあるものです。
しかも、大人になった私たちは、親には親の事情や愛情があることを理性的に理解するようになるので、「納得しているつもり」になっている場合もあるかもしれません。
でも、潜在意識の大部分は子供の頃の影響を受けているもの。
5歳の自分を想像してみてください。
あるいは、思春期の多感な頃はいかがでしょうか?
きっと、あなたが思うような愛情を受け取れなかった経験があるはずです。
親からの愛は、無償の愛です。
どんな親でも、その人なりの形で子供のことを愛しています。
そんな無償の愛ですら、受け止めきれていないとしたら、どうでしょうか。
受け取りきれていない親からの愛を受け取れる自分になることで、夫からの愛の受け取り方を学ぶことができますよ。
ワーク5-①「親に対して持っている満たされない気持ちに気づく」
あなたが親に対して持っている、満たされない思い・モヤモヤ・恨み等を書き出してみましょう。
例えば、
・もっと、こうして欲しかった。
・こんなことはしないで欲しかった。
・親のこんな言動に傷ついた etc
というような、不満や欠乏感についてです。
【私の場合はこうでした】
私の母は毎日栄養バランスや彩りを考えた手作りの食事を準備してくれ、塾や学校の送迎をして私のことを大事に育ててくれました。
一方で父は会社の経営者として忙しい日々を送りながらも、旅行やレジャーの時間はしっかりと確保してくれましたし、私や姉の進路のタイミングでは沢山の選択肢を提示してくれました。
いつでも私の可能性を応援してくれた偉大な両親ではありましたが、そんな両親に対しても、私は満たされない気持ちがありました。
それは、「ありのままの私だと愛してもらえない」、「我慢しないと愛されない」という気持ちです。
特別厳しかったわけではありませんが、私は両親から「あやは頑固で、しにくい(育てにくい)」と言われて育ちました。
確かに頑固な性格ではありますが、子ども心に、とても傷ついていた記憶がありました。
また、私は昔から甘いものが大好きで、高校生の頃から体重は60~70㌔程。(あ、今でもあまり変わっていません笑)
母はそんな私を心配して、置き換えダイエットやこんにゃくダイエット等、色々と提案してくれましたが、その度に「私はこのままではダメなんだ」、「両親の言うことを素直に聞かないと、認めてもらえないんだ…」というメッセージを受け取ってしまっていました。
そんな風にありのままの自分を認めてくれない、愛してくれない両親に、うっすら怒りも感じていました。
「価値観を押し付けないで欲しい」という気持ちや「両親のせいで私は我慢させられている」という不満も持っていました。
幼い私が望んでいたのは、「頑固でも大丈夫。それもあやらしさだよ」と認めてもらうこと。そして思春期の私が望んでいたのは、「太っていても関係ない。あやはそのままで充分魅力的だよ」と受け入れてもらえることだったんですね。
ワーク5-② 「親の愛を受け取る」
今度は親の立場に立ってみましょう。
先ほど書き出した、あなたを満たされない思いにさせた親の言動の背景には、親のどんな気持ちがあったのかを考えてみましょう。
親の視点・立場に立つことで、「もしかしたら、こんな愛が隠れていたのかも」と考えることができれば、たとえ自分が期待していた形、求めていた形とは少し違ったとしても、愛情を受け取りやすくなるのではないでしょうか。
✔ ワークに取り組むにあたってのポイント
「親なりの愛があったとしたら…?」と考えてみましょう。
親との関係があまり良くない場合や、過去の確執や恨みがある場合は、考えづらいかもしれません。「愛情」だと思えない場合は、親なりの事情があったのかもしれないと考えてみるのも1つ。
自分が親だったとしたら、なぜそんな言葉を言った(行動をとった)と思いますか?
親だって、決して完璧ではありません。自分が幼少期の頃の親の年齢や置かれている環境を踏まえて、どんな事情を抱えていたでしょうか?どんなことに悩んで、困っていたでしょう?
さて、今度は夫からの愛に気づける私になっていきましょう。
少し長くなってしまったので、次回に続きます!
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