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ミドルエイジ、転職活動して気付いたこと。

外出もままならない今日この頃、みなさまご無事でしょうか。私は東京在住、二児の母、某外資系IT企業でマーケターをしております。この度僭越ながら転職活動が終了致しましたので、現状の転職市場状況などリアルに体験してきた事をシェアできたらと思いnoteに残します。

今後転職を検討している方、今このタイミングで転職活動している方にご覧いただけると幸いです。

ではまず、私が何者かをご紹介させていただきます。15年程前まで遡りますと、某航空会社WebサイトのWebディレクターとして6年弱働いておりましたが出産・育児のために退職。その後3年ほど子育てに専念したところで、あるメディアサイトの運用・ディレクションのご縁を頂き個人事業主開業。3年弱運用させて頂いた後に、某外資系IT企業よりオファー頂き、現在はB2Bマーケティングのお仕事をさせて頂いております。

なぜ転職するのか

正直、現在の仕事は最高です。まず、会社のブランド力は唯一無二でこの会社で働いている、ただそれだけで誇らしいです。また大変に働きやすい会社で、周りには人間として素晴らしい人たちが沢山います。仕事のやりがいも半端ないですし、質実共に満足ゆく待遇をしていただいています。では何故か?大きく2つの理由があるのですが、1つ目に、外資系企業へ個人事業主としてベンダー契約で勤めており、そろそろ年齢的にも転職しておかないと将来厳しいと考えたため。2つ目に、もう少し小さい規模感で、全体を見渡せる環境の下、オフライン・オンラインマーケティングの仕事を包括的に学び実践したいと考えたためです。平たく言えば、わたし個人の将来的安定と成長のため。

転職を考えはじめたのは昨年。これまで極力子育てに影響ない形で働きたいという理由により、時間制限を設けさせて頂きつつ働いておりました。が、業務が大変忙しくなって来たのと同時に、子供達も成長し私がフルタイムで働いても差し支えないと気付き、フルタイムで働くのであれば就職したいと思いはじめました。仕事の状況なども鑑み、会社には今年に入ってからその旨をお伝えし、今に至ります。(まさか世界がこんな状況に陥るなんて露知らず、です。)

どうやって転職活動したのか

実際に転職活動を始めたのは2月末からになります。およそ15年ぶりの転職活動だったため、まず何をどうやって?イマドキはどこに登録すれば良いの?全く予備知識のない状況からのスタートでした。

■1件目 BIZREACH(ビズリーチ)
登録した翌日、複数の転職エージェントから「スカウト」と称してアポイントメントの連絡が来ます。BIZREACHは、各社転職エージェントへ繋げるためのポータルサイトと言う感じでした。この1通目の連絡で求人情報を添付して来る場合もあれば、アポをとったリクルーターとの電話面談にてまずは細かいこちらの要望をお伝えして、それから求人情報が送られてくる場合もあり、各社異なる進め方があるようです。初めのうちは各社ともビズリーチ上のメッセージ機能を使いますが、電話面談後はメールや自社転職サイトへ移行してやり取りする形となっていました。1週間使用してみたものの、もうちょっと別のエージェントとも繋がりたいと思いましたので、次を登録しました。

■2件目 CAREER CARVER(キャリアカーバー)
登録した直後にリクルートエージェントからメッセージが届きました。CAREER CARVERがリクルートのサイトなので、即座に自動返信といった所でしょうか。また他の転職エージェントからも同じくアポイントメントの連絡が来ます。中にはBIZREACH経由で既にやり取りしているエージェントからの連絡もありました。(担当が違うのでしょうか?)こちらも、各社転職エージェントへ繋げるためのポータルサイトと言う感じでした。その後のやり取りは上記と同じ。私の場合は、こちらのCAREER CARVERの方が数多くのスカウトがありました。現在の仕事をしながらの転職活動のため時間が限られますから、私の場合は全てのエージェントとやりとりを行う事は避け、連絡頂いた中から数社を絞り込んで電話面談をしました。

2月末〜3月頭にかけて上記2件の登録をし、ご提示頂いた求人を精査、なかなか思うような求人は出ていないのが現状でした。

何がやりたいのか

マーケティングと一口に言っても、その実色々あります。特に今、転職市場ではデジタルマーケティングの独壇場と言ってもいいぐらい、右を向いても左を向いてもデジタルマーケティング職の募集ばかりです。
もちろん私も今回の転職により、より広く深くデジタルマーケティングをやって行きたいという希望があるので悪くはないのですが、オンラインもオフラインも両方やりたいのが本音です。しかし、その両者を必要とする求人は私の検討した領域では、ほぼありませんでした。実際に就職活動してみた所感としては、90%デジタルマーケティング職募集、5%オフラインマーケティング職募集、5%どちらもできるマーケティング職募集、と言う感じ。ここで初めて、転職市場の調査は時間をかけてやっておくべきだったと感じました。とにかく譲歩できる事は譲歩して、応募を開始しました。概ねどのエージェントの応募でも、結果は1週間後に届きます。

そんななか、並行して外資系はどうだろう?という思いがよぎり、Linkedinにも登録をしました。

■3件目 Linkedin
上記2件もそうですが、こちらも使い方を理解するまでに難儀しました。Linkedinは上記2件とは少し毛色が異なり、ここで探し出せるのは外資系企業がほとんどです。そしてその企業が持っている直接的な求人応募フォームへリンクされますので、エージェントを一切通さず直接応募になるようです。どちらかと言えば企業にとってはメリットがありそうですが、求職者にとっては微妙な仕組みだと思いました。そもそもサイトが使いづらいですし、私個人の感想としては企業からのレスが遅い(応募してから2週間後にお祈りメール※1の連絡がきたり)、レスが一切ない企業もありました。本国アメリカがそれどころではなくなった可能性もありますが。

■4件目,5件目 Wantedly, Green
使い勝手が良さそうと思い、この2件も登録してみました。どちらもこれまでの求人サイトと比べて1社あたりの情報量が多く、写真で会社の雰囲気が分かるようになっていたり、ストーリー仕立てで会社紹介などがあり、とても雰囲気を掴みやすいサイトだと思いました。ただ公開求人がメインで、ターゲット層も20代〜30代なんだろうな、と言う印象でした。
Greenの方は使い方を把握していない時に、後でゆっくり見ようと思って「気になる」ボタンを押しておいたら、その企業から「気になるボタン、ありがとうございます!ぜひ面談を!」見たいな返答が翌日に来て、ちょっとびっくりしました。(応募したつもりはなかったので)でも、実際にそれで1社、とてもいい感じの企業と面談させてもらう事ができたので、棚ぼたな感覚でした。いずれも企業と直接のやりとりとなる求人サイトです。(若い人には良さそうな所感です。)

こうして転職サイトとしての登録は合計5件、転職エージェントさんは最終的に2〜3社とやりとりをさせて頂き応募。3月末に幾つかの最終面談に進んで、4月頭に内定を頂きました。コロナ騒動の中、大体どこの企業も1次はWeb面談。2次は役員とのリアル面談となりました。

結局どこの転職サイトが良いのか

これは人それぞれなんじゃないかと思います。年齢、希望職種、それこそ応募時期によっても、変わってくると思っています。ただ一つ言える事は、『応募した結果をキチンと知りたい』そんな人には、転職エージェントが間に入っていればお祈りの理由を報告してくれつつ、次へ望むアドバイスをくれたり、タイムマネジメントをしてくれたりするので、BIZREACH(ビズリーチ)CAREER CARVER(キャリアカーバー)など、転職エージェントと繋がれるサイトへの登録がオススメです。そして、我々40代以降の人向けの非公開求人も多くある印象です。

結論

複数の転職エージェントさんとやり取りした結果、勿論年相応に相当数お祈りされましたが、幾つかのマッチングは頂いていて、最終的にはリクルートエージェントさんからご紹介頂いた、某IT企業に思い通りの職種で転職する事が決まりました。特に複数動いていて最終面談時期になると、エージェントさんの方でも、こちらの意思を尊重した形で面談スケジュールの調整をやって下さいますので、求職者側としてはエージェント通した方が絶対に良いと思いました。もう少し正確に言うと、自分と合うエージェントさんに出会える事が大事かと思います。

ので、とにかくめんどくさいけど、複数のエージェントからのアポは受けておくべきだし、面談もしておくべきだと思います。もちろん同じ業界内の仕事を紹介してくるので被る案件も多いですが、自分の意思を正しく理解してくれて、良い案件を、良い形で進めてくれるエージェントさんが見つかるまでは広く、広く。

ミドルエイジの私が「転職しようと思ったタイミングで転職活動を1から初める」と言う事は、非常にリスキーだと思いました。特に今は、世界中でどんな突発事項が起きてもおかしくない状況です。明日突然会社がなくなってしまう事も残念ながらあり得る時代になっている気がしています。とはいえ悲観的な話ではなくて、いつなんどき、なにがあっても大丈夫な様に、心構えを持っておく事が大事なのではないかという話です。

ちなみに、実際にこの1ヶ月の転職活動の途中で、急遽企業側の都合により求人ストップという事例もありました。

転職エージェントは各社「今すぐ転職を考えていなくても、ぜひご相談ください。」と謳っていますので、とりあえずはBIZREACH(ビズリーチ)CAREER CARVER(キャリアカーバー)などのポータルサイトに気楽に登録だけでもしておき、ちょこちょこ市場を確認しておくと、もしもの時に備えられるのではないでしょうか。もしくは、LinkedinやWantedly, Greenなどのもっと気軽に登録できるサイトもありますので閲覧するだけでも、市場の動向が見えてきますので為になると思います。何だか転職エージェントの広告みたいになってしまいましたが、単純に個人の感想です。


転職する気があろうが、なかろうが、準備はしとこう。こんな時代だから。


おまけ

余談ですが、15年前と比べたら格段に転職活動が便利で快適になっていて驚きました。そもそも履歴書や職務経歴書を手書きで書く必要が「一切」なく、一度デジタルで作ってしまえばアップロードするだけです。各転職サイトへの登録は入力必須で手間ですが、それさえやってしまえば、サイトをみて良さげな所を探して、ボタンをポチッとするだけで応募完了。1次面接までオンラインですから一切外出せず。最終面談の際に初めて外出しました。もしかしたら今だけ、の対応かもしれませんが、何気にとっても効率良く転職活動ができて大変満足です。

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