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#SaveOurSpace 記者会見より ー 趣旨、署名報告、これからの動きについて

本日はみなさまお集まりいただきありがとうございます。yahyelというバンドのメンバーとして、DJや作曲家として活動している篠田ミルと申します。
私の方から、我々#SaveOurSpaceの活動の趣旨、立ち上げからこれまでの経緯、これからの動きなどについてお話させていただきたいと思います。

プロジェクト趣旨について

現在、ライブハウス・ナイトクラブ・劇場などの文化施設は、新型コロナウイルスの影響により経営の危機に瀕しております。イベントの自粛要請や不要不急の外出の自粛要請を受けて、売り上げがゼロに等しい状況になっており、日々の賃料や光熱費や従業員の給与の支払いなどにも困窮する状態に追い込まれております。

このような状況下では集団感染の発生を防ぐことが大切なことだと理解しながらも、日々の暮らしのために営業を続けざるをえない状況に陥っています。その状況下で従業員はもちろん、出演者、音響エンジニア、照明エンジニアなど多くの関係者も、感染のリスクを自覚しつつも、日々の暮らしのために、活動を続けなければいけない状況に晒されています。

私たちが求めているのは、安心してお店を閉めて自宅で待機するための政府の支援です。

我々は、有志の集まりで、ライブハウスやクラブの店員や店長、レコード屋の店主、DJ、ミュージシャンなど、主に音楽に関わる職についている者から構成されています。

したがって、行きがかり上、音楽や演劇などに関わる文化施設など、我々に関係の深いスペースに対して補償を求める流れになっておりますが、この問題は我々だけでなく、あらゆるスペースに携わるお仕事に関係する問題だと考えております。

飲食店、宿泊施設、その他娯楽施設や商業施設まで、どのスペースも感染拡大を防止し、安心してお店を閉めて自宅で待機したいという思いと、それでは日々の暮らしが成り立たないがゆえに店を開けざるを得ないという現実の中で、踏み絵を迫られていると思います。特に個人や小規模での経営をしている、飲食店、宿泊施設、その他娯楽施設や商業施設などあらゆるスペースを運営する人は本当に苦しい状況の中に置かれていると思います。

我々は、ライブハウス・ナイトクラブ・劇場などの文化施設を代表して、安心してお店を閉めて自宅で待機するための政府からの援助を求めます。 我々が政府から文化施設に対して求める支援は、施設の維持費、従業員の給与、イベントの製作経費 (出演料、音響、照明)などを含みます。また、新型コロナウイルスの影響でこれまでに中止にした公演に関しては、実損額を提示し、同額の助成を求めます。

ライブハウス・ナイトクラブ・劇場など、文化施設に対しての政府からの金銭的な支援をいただけますと、それらの施設を介して、従業員はもちろん、出演者、音響エンジニア、照明エンジニアなど文化施設に携わる様々な人々に一定程度の金銭的な支援を行き渡らせることができると考えております。

ライブハウス・ナイトクラブ・劇場など、文化施設に対しての政府からの金銭的な支援をいただけますと、それらの施設を介して、従業員はもちろん、出演者、音響エンジニア、照明エンジニアなど文化施設に携わる様々な人々に一定程度の金銭的な支援を行き渡らせることができると考えております。

ひいてはこの動きをきっかけに文化施設だけでなく、飲食店、宿泊施設、その他娯楽施設や商業施設まで含め、あらゆるスペースに対しての補償が行き渡ることを望んでいます。

あらゆるスペースを営むお店が安心してお店を閉めて自宅で待機するための政府からの支援の道が、私たちの活動をきっかけに開かれることを望みます。

3月30日の小池都知事の会見でライブハウスやナイトクラブの名前が挙げられたように、他業種と比べて集団感染の発生の可能性が高い場所であるといわれていることは事実であり、いま感染の拡大を防ぐことはとても重要なことであると考えております。

文化施設、従業員、出演者、関係者が、さらに一丸となり新型コロナウイルスの収束へ尽力いたします。どうかコロナウイルスの感染拡大防止のために、安心してお店を閉めることができるための支援を政府に決断していただけるようお願いいたします。

一見すると、文化それ自体は我々が生活する上で不可欠でないように思われますが、実際には、文化は我々が人間であること自体を下支えする、人間が人間であるために必要不可欠なものです。我々人間が、他の動植物や、機械と違うのは、文化があるがゆえです。また、コロナウイルスの感染拡大防止のためにみなさまがご自宅で待機されてる期間中もスマートフォンやインターネットやテレビなどの様々な媒体を通じて、みなさまにささやかな喜びや束の間の安息を提供できるのも文化の力だと信じております。

そして、そのような我々人間にとって欠かすことのできない存在である文化を守り育んできたのは、大小様々な、ライブハウス・ナイトクラブ・劇場などの文化施設です。どうぞ、我々人間を人間たらしめる文化、ひいてはそれを守り育ててきた私たちの空間である文化施設に対する、ご理解とご支援をいただけますと幸いです。

プロジェクト経緯

以上、ここまで述べてきたような思いを持って我々は、3月27日19時から、ネット上での署名を求める活動を展開してきました。

各界の様々な著名人のみなさまや文化を愛する一般のみなさまから多数のご支援の声をいただいて、現時点の段階で30万2536筆の署名をいただくことができました。

これまで賛同していただいた著名人には、坂本隆一さん、水原希子さん、倖田來未さん、後藤正文さん、綾小路翔さん、などもいらっしゃいました。一部ですが、後ほど賛同者のみなさまのコメントもこちらで共有させていただければと思います。


今後のアクション

以上のような経緯でこれまで集めてきた署名ですが、まずはこちらで与野党様々な国会議員の方にお届けして、実効的な政策に落とし込んでいただくための活動を展開します。明日から、国会や議員会館を訪ねる予定です、その結果はみなさまに逐一報告させていただきます。

また、活動を通じて得たコネクションや発信力を用いて、コロナウイルス感染拡大防止のための啓蒙活動や、みなさまのご自宅での待機期間中に、ささやかな楽しみや喜びを提供できるような活動を展開していきます。再三、申し上げましたとおり、文化は我々を人間たらしめているものであり、我々は文化の力を信じております。このような状況下において、微力ですが、我々にできる範囲で我々のやり方で社会に貢献できればと考えております。

また、冒頭で申し上げましたとおり、自粛と経済の狭間で苦しんでいるのは、我々文化施設だけではありません。飲食店や宿泊施設、商業施設などあらゆるスペースに携わってこのような問題に直面し、声をあげている、あるいは、声をあげようとしているみなさまと連帯して行きたいと考えております。

あらゆるお店が、感染拡大防止のために安心してお店を閉めることができるための支援を政府に求める活動を、業種や領域を超えて展開できればと考えております。

以上、私の方から我々#saveourspaceの活動趣旨、これまでの活動経緯、これからの活動予定について説明させていただきました。

署名サイト → https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdoS3wgiYphbbmU-c-qnf65nj4oHhknV6LVY3BPpVYoMa6-XA/viewform

Photo Credit:  Leo Youlagi